乳製品のコクと甘み、適度な酸味が美味しいヨーグルト。
腸の健康にも良いといわれており、毎日食べている方は少なくないと思います。
大抵の方は、スーパーやコンビニで売られているものを買ってきて食べているのではないかと思いますが、
実はヨーグルトって材料と環境さえきちんと揃えてあげれば簡単に手作りできるんです。
今回は、そんなヨーグルトの基本の作り方について詳しく解説いたします。
毎日ヨーグルトを沢山食べたい、好みの牛乳を使ったヨーグルトが食べたいなんて方は、トライしてみてはいかがでしょうか?
ヨーグルト作りに必要なもの
ヨーグルトを作るのに最低限必要なものは、以下のとおり。
・市販のヨーグルトを大さじ2、もしくはヨーグルトの種菌
・牛乳500ml(加工乳でないものが良い)
・消毒した蓋つきの保存容器(透明タイプがおすすめ)
・消毒したスプーン
容器やスプーンの消毒は熱湯で行うか、電子レンジを使うと楽ちんです。
熱湯で行う場合は、しっかり沸騰させたお湯をスプーンを入れた容器にたっぷりと注ぎ、しばらく置いてください。
電子レンジを使って消毒する場合は、容器にスプーンとほんの少しの水をいれ、水が沸騰するまで電子レンジで加熱してください。
電子レンジを使う場合に注意したいのが、必ず耐熱性の容器とスプーンを使用するという点。金属製の容器やスプーンの使用は厳禁です。
あと、消毒したあとの容器やスプーンは自然乾燥させます。
間違っても、ふきんなどで拭かないように。
せっかく消毒した容器に雑菌が付いてしまいます。
超簡単!ヨーグルトの作り方
次に、ヨーグルトの作り方について。
1.種菌となるヨーグルトや粉末を容器に入れる
2.少し温めた牛乳を半分注いでかき混ぜ、混ざったら牛乳を全量注ぐ
3.容器のふたを閉め、25度~の場所に放置する
手順は簡単ですが、いくつかの注意点があります。
上記の解説には「温めた牛乳」と記載していますが、常温に戻しただけの牛乳を使用してもOKです。
ただし牛乳の温度が低いほど、完成するまでには時間がかかりやすくなるため、特に寒い季節は温めた牛乳の方が成功しやすいです。
また、牛乳を温める場合は電子レンジを使うと簡単。
ただしあっというまに牛乳の温度が上がるため、少しずつ温めるようにしてください。
めやすは人肌程度です。
とはいっても、間違っても温度を確かめるのに指を入れたりしないでくださいね。
雑菌が入って腐敗の原因になります。
牛乳と種を混ぜたら容器のふたを閉め、なるべく暖かい場所に設置してください。
よく聞くのが冷蔵庫の上とか、強者になるとこたつの中へ入れたりする人もいるみたいですが、雑菌が入らなければどこでもOKです。
ヨーグルトの容器をタオルで包むと温度が下がりづらいため、部屋の温度が低い場合はそうしてください。
自家製ヨーグルト どれくらいの時間でできる?
ヨーグルトが完成するまでの時間は、環境によってかなり差がありますが、
早ければ6時間くらい、長いと12時間以上かかることもあるでしょうか。
ヨーグルトができるまでに長くかかりすぎると腐敗してしまう可能性が高まるため、
できるだけ早く完成してほしいところです。
少し容器を傾けてみて固まっているようであれば、できあがりです。あまりおくと酸っぱくなるので、
大方固まっていたら冷蔵庫に入れて保管するのが良いでしょう。
ちょっとコストはかかりますが、成功率を上げたいのなら、
素直にヨーグルトメーカーを用いた方が良いと思います。
そこそこ機能が豊富なのに低価格なヨーグルトメーカー、結構あるんですよ。
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アイリスオーヤマのヨーグルトメーカーっていくつか種類があるんですが、これはその中でも特に安価なタイプ。とはいっても温度調整は細かくできますし、牛乳パックをそのまま保温できるため手間がありません。
水切りカップつきでギリシャヨーグルトがつくれるところも○。
たまにしかヨーグルトを作らないのなら、必要ないかもしれませんが、頻繁に作るのならあった方が絶対に便利です。
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雑菌が混ざらないように気を付けること
家庭のキッチンでのヨーグルトづくり、中には批判の声もあるようですが、その大方の理由はヨーグルトを作る過程で雑菌が混入しやすいから。
雑菌が混入すると、ヨーグルトの腐敗の原因となったり、味がおかしい、できあがりが緩い・・なんてことも起こりえます。
まあ、そういったことをいいはじめると何も作れなくなりますから、
あまり神経質になりすぎる必要はないと思うのですが、お腹を壊すようなヨーグルトは食べたくないですよね。
正直いって家庭のキッチンでは、どれだけ気をつけていても食品工場のような衛生管理を行うのは難しいですが、
無頓着でいるのとそうでないのとでは雲泥の差があります。
ヨーグルト作りに使うものは消毒を心がけ、できるだけ衛生面に気を配るようにしましょう。
・材料に触れるものはすべて消毒
・牛乳はできるだけ新鮮、かつ一度も開けていないものを使う
・発酵中の容器の蓋を頻繁に開けない
以上のことを守るだけでも、かなり違います。
当たり前ですが、ヨーグルト作りを行う場所自体の衛生面にも気を配ってくださいね。
失敗しないためのヨーグルト(種菌)や牛乳の選び方
簡単にできる自家製ヨーグルトですが、種菌として使用するヨーグルトや牛乳の種類によっては、上手くヨーグルトができあがらないことがあります。
例えば、菌がすでに死んでいるヨーグルトでは発酵しませんし、低脂肪乳などを使うとヨーグルトがゆるく仕上がりやすいです。
自家製ヨーグルトに向く牛乳やヨーグルトはというと…
・種別が「加工乳」の牛乳ではなく、「牛乳」に分類されているものを選ぶ
・菌が確実に生きているヨーグルトを使う
牛乳はできれば加工乳ではなく、種別が「牛乳」であるものを(パックに記載されています)使用すると、
しっかりとしたとろみのあるヨーグルトができやすいです。
あと種菌に関しては、菌が確実に生きている(記載されていますよね)ヨーグルトを利用するか、
自家製ヨーグルト用に売られている種菌の粉末もおすすめ。
ヨーグルト用の種菌を使うと失敗しづらいため、初心者さんや上手くいかない方は試してみると良いかもしれません。
何度かヨーグルトを作ってみると、上手くできるコツがなんとなくつかめると思います。