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猫にとって水を飲むことは病気予防にもつながる 水を飲みやすくする工夫をしてみよう



人間と同じように、猫にとっても水を飲むことは非常に大切です。

血液やリンパ腺など、体重の70%は水分で構成されており、そのうち15%が失われると死に至ると言われています。

死…とまではいかなくとも、猫は水を飲む量が少ないと腎臓に負担がかかりやすくなるため、腎臓病などの病気を発症しやすくなります。

であるのにもかかわらず、猫ってあまり水を飲まないんですよね。

体に必要なものなのだから、放っておいても飲みたくなったら飲むだろうと考える飼い主もいるかもしれませんが、そんなことはありません。

室内で飼われている猫に関しては、ほうっておくと慢性的な水分不足になってしまうことも珍しくはないんです。

今回は猫にとって水がどれほど重要なものなのか、また水を飲みやすくするための工夫について解説します。





なぜ、猫はあまり水を飲まないの?

猫を飼われたことがある方ならわかると思いますが、猫ってあまり水を飲まないんですよね。

猫がいつでも水を飲めるよう、水をおきっぱなしにしているご家庭は多いのではと思いますが、水を飲む姿を見かけることはあまり多くないはずです。

大丈夫かなあと心配していたら、洗面器に溜まっている水など意外な場所で飲んでいたり…。

なぜあまり水を飲まないんでしょうか?
また水を飲まないことによる、体への悪影響は?



猫が水を飲まないのは昔々の名残り



現在のイエネコの先祖は、砂漠で暮らしていたリビアヤマネコだといわれています。

リビアヤマネコは砂漠にすむ動物です。
砂漠の大部分には水がないため、いつ水分を摂取できるかわかりません。

そのような場所で過ごす以上、水分の排出量が多いと命取りになるため、 腎臓で尿を凝縮することで水分を排出されるのを少なくできるような身体の作りへと進化しました。

水分の排出量が少ないために、水を飲む量が少なくても生きていけるのです。

加えて、野生の猫は肉や魚をメインに食べる肉食動物です。 獲物をとらえた時、その獲物の肉だけではなく血液や体液を丸ごと摂取することで水分を補給できます。

水分をとらなくても、食事から水分を摂ることができていたんですね。



一方で、現在室内で飼われている猫の食事はドライフードが中心。

ドライフードには水分がほとんど含まれていないため、食事とは別に水分を摂る必要があるわけですが、猫には水を頻繁に飲む習性がありません。

喉が多少乾いていても、積極的には水分を摂らないんです。
それゆえに、慢性的な水分不足に陥りやすくなっています。




猫が1日に必要とする水の量は?



いくら猫の体が、少ない水分摂取量に耐えうるつくりになっているとはいっても、 ある程度の水分をとる必要はあります。

猫が1日に必要とする水分量の目安は、体重×50ml。
つまり体重4kgの猫なら、1日200mlの水分が必要なのです。

ウェットフードや水分の多いおやつを使っている場合は、その水分も含めることができますが、 ドライフードがほとんどだという場合は、意識して水分を摂らせる必要があります。




水を飲まないとどうなる?



普段から水を飲む量が少ないと、猫の体はできるだけ水分を逃がさないよう、腎臓で尿を濃縮してできるだけ水分が外に逃げないようにします。

しかしあまりに水分摂取量が少ないと、おしっこの量が少なくなって体内の老廃物を排出しきれなくなり、腎臓に大きな負担がかかります。

その結果、腎不全などの腎臓病にかかる可能性が高まってしまうんです。 水分不足で尿が凝縮されることで、尿に含まれる成分が原因である尿路結石にもなりやすくなります。

猫が腎臓を悪くしたり尿路系の疾患を起こしやすいのは、水分を摂りにくい食事の容によるものと、 もともと水を飲む習性がないという理由などが相乗作用していると考えられるでしょう。

たとえ若い猫でも、水分の摂取量が少ない期間が長く続くと腎臓の機能が低下しやすくなるため、 水を飲みやすい環境作りを心がけることが大切です。




逆に、水を飲む量が急に増えたら要注意



猫の水分不足は病気のもとであるため、飼い主としてはできるだけ水を飲んでほしいところ。

色々工夫して、飲んでくれたらホッとしますよね。
しかしこれまであまり飲まなかったのに、理由もなく水を飲む量が急に増えた場合は要注意です。



腎臓の働きが弱くなると、尿を凝縮してできるだけ水分を排出させないようにする機能が落ちるため、 尿量が増え、よく水を飲むようになります。

また老廃物をろ過して排出する機能も衰えるため、腎機能低下がすすむと命にもかかわります。

特に気を付けなくてはいけないのは、腎機能が低下してきている高齢猫ですが、 まだ若い猫でも水を飲む量が急に増えたときは要注意。

腎臓病のほか、肝炎や糖尿病などの初期症状にも多飲多尿があげられるため、 いつもよりも水を飲む量やおしっこへ行く回数が増えたな…など、普段と違う様子が見られたら病院へ連れていきましょう。





猫に十分な水を飲ませるにはどうしたらよい?

病気予防のためにも、猫に水を飲ませることは大切。
といっても、水を与える以外に何をしてあげれば良いのか、イマイチわからない方もおられるかもしれません。

猫はもともと水を飲まない上に、水を飲む環境が気に入らなかったり、ストレスを感じただけで水を飲まなくなることもあるんです。

普段の食事で水分を取らせるよう心がけるとともに、 できるだけ水を飲みやすい環境を整えてあげましょう。



ウェットフードやおやつで水分を補給する



室内飼いの猫は、総合栄養食であるドライフードをメインに与えていることがほとんど。

手軽に必要な栄養が摂れること、またウェットフードに比べてコストもかからないため、 普段はドライフードがほとんどで、たまにウェットフードを与えるという方が多いのではないでしょうか?

ただ、ドライフードでは水分がほとんど摂れません。

水分の摂取量を増やすためには、缶詰やスープタイプのウェットフードを使ってみましょう。 ウェットフードは8割近くが水分でできており、おいしく手軽に水分補給ができます。

猫がもともと、獲物の血や体液を食べることで水分補給していたことを考えると、食べもので自然に水分を摂らせるのは理にかなっています。



ただし、あくまでもウェットフードは嗜好性の高いおやつ扱いであるため、与えるのは週1~2回程度にとどめてください。

ウェットフードの味に慣れてしまうと、ドライフードを食べなくなる猫もいますし、 ウェットフードを食べ続けることは口内環境によくありません。

ウェットフードを好まない猫には、調味料を使わずにカツオや鶏を茹でたスープをかけたり、 果物やレタスなど水分を多く含む野菜をあげたりしてもいいでしょう。




飲みやすい容器に変える



猫は利用する容器の大きさ・深さ・高さ・素材によって、大きく食いつきが変わることがあります。 水が飲みにくいと感じると敬遠してしまうことも。

どんな器が良いかは猫の好みによるのですが、ある程度高さのある器だと、猫が水を飲むときに不自然な姿勢にならずに済みます。

あと、ひげが器の縁にあたるのを嫌う猫もいるため、できるだけ口が広い器に水を入れるようにしましょう。



加えて、猫の中には流れる水が好きな子もいます。
そういった猫には、ウォーターファウンテンを使ってみてもいいかもしれません。

ただしウォーターファウンテンで遊んであたりを水浸しにしてしまったり、 倒してしまう猫もいるみたいなので、力のある猫に使う場合は置き場所に気をつける必要があります。


2Lもの水が入る、大容量の自動給水器。
活性炭フィルターを下に設置できるため、水に埃やゴミが入ってもきれいな状態を保てます。

定期的にフィルター(別売り)を取り換える必要はあるものの、 比較的リーズナブルであること、また常に清潔な水を与えられるなど、猫の飼い主には人気のウォーターファウンテンです。





抗菌活性炭入りフィルターでろ過することにより、常にきれいな水を提供できる自動給水器。

こちらも定期的にフィルター(別売り)を変える必要はあるものの、水道水をろ過して美味しくできること、 また埃やゴミをシャットアウトできることなどから、猫の飼い主には人気があります。

お値段もお手頃です。




新鮮な水を用意し、水飲み場を複数つくる



猫はきれい好きのため、ホコリやゴミが入って汚れた水や、器に入れてから時間が経った水は喉が渇いていても飲まないことがあります。

できれば1日2回ほど水を取り替え、その都度水あかや汚れをキレイに洗ってあげるようにしましょう。

ミネラルウォーターだと水特有のニオイがないからなのか、飲む猫もいます。 ただしミネラルウォーターを与える場合は、軟水であることを確認してから与えるようにしてください。

硬水のミネラルウォーターはミネラルの含有量が多く、飲ませ続けると尿路結石など病気の原因となることがあります。



また、猫は一度に大量の水を飲むことができません。
飲みたい時に目の前に水があったらチョロっと飲んで…という感じでちびちび飲むことが多いため、こまめに飲めるような環境が大切です。

可能であれば家の中に水飲み場を複数設置し、いつでも水を飲めるようにしておきましょう。

特に暑い時期は、気づくと水が蒸発してなくなっていたということもあるため、よくチェックするようにします。

特に水分不足になりやすい子猫や老猫がいる家では、飲むべき水がないなんてことにならないように注意しましょう。




水を少しだけ温める



猫は冷たい食べものが苦手です。
水も同様で、冷たいものよりも30℃前後のものを好んで口にします。

特に器の水を飲まず、わざわざ洗面台やお風呂場でぬるま湯や水を飲もうとする猫は、温かい水を欲している可能性があるかもしれません。

猫の好みにもよりますが、水を飲まない場合は少しだけ温めてみてください。




猫の目の前に水を持っていく



猫はあまり水を欲しがらない生きものであり、ちょっと喉が渇いたな…なんて時でも眠気があるとそのまま寝続けてしまいます。

眠気の方が勝っちゃうんです。
水をあまり飲んでいないのが気になったら、猫の顔の前に水が入った器を持っていってあげてみてください。

必ずとはいいませんが、そのまま水を飲んでくれることが多いはずです。

毎回毎回これをやるのは現実的ではありませんが、水の減りが遅い、水を飲まないのが気になるときに試してみると良いでしょう。





まとめ

猫は水をあまり飲まなくても大丈夫な生き物ですが、水分不足になるとさまざまな病気にかかるリスクが高まります。

十分に水を摂取できるよう、飼い主が工夫するようにしましょう。



個人的には、水を飲む習慣がつきにくい猫におすすめなのは、記事の途中でもご紹介したウォーターファウンテンです。

常に水を循環させることで水質の劣化を防げること、また製品によっては大容量の水を入れておけるため、 日中留守をすることが多いご家庭にも便利です。

必ずしも猫が気に入るとは限りませんが、お値段もお手頃なものが多いため、興味をお持ちの方はチェックしてみてください。

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