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猫に安心な「グレインフリー」のフードって何?与えるメリット・デメリットと商品を選ぶコツについて解説



キャットフードを選ぶとき、グレインフリーという言葉を見かけることがあると思います。

○○フリーなんてわざわざ書かれているからには、何かよいことのような感じがしてしまいますが、具体的にグレインフリーとはどういったフードのことをさすのでしょうか?

今回はグレインフリーのフードがどのようなものなのか、また猫に与えるメリットやデメリット、グレインフリーのキャットフードを選ぶコツについてまとめてみました。

【目次(クリックで展開)】





グレインフリーのキャットフードって何?

グレインとは英語で「穀物」のこと。つまり、グレインフリーキャットフードとは穀物不使用のキャットフードのことです。



猫は肉食動物であり、生きていく上で必要なのは動物性タンパク質です。

猫が必要とするタンパク質量は、体重1kgあたりで人間の5倍にも及ぶなど、主食ともいっても間違いではないくらい大切な栄養素なんです。

しかし、市販されているキャットフードの多くは、コストの安さからとうもろこしや小麦などの穀物がメインに使われているのが現状。

猫の体には穀物(炭水化物)を消化するための酵素が少なく、さらに腸も短いため、 そのような安価なキャットフードは消化に大きな負担がかかります。

食べ続けることで、健康にも悪影響を与えるかもしれません。



一方で、グレインフリーキャットフードには、とうもろこしや小麦などの穀物の代わりに、 猫が必要とする動物性タンパク質が豊富に使われています。

いわば、猫の食性にあったフードだと言えるでしょう。

肉や魚は穀物に比べると原価が高いため、 肉や魚を豊富に配合したフードは、穀物中心のキャットフードよりも価格は確実に高くなります。

しかし、適切な食べものを与えることは猫の健康を維持することにも繋がり、しいては病気を防ぐことにも繋がります。

病気を防げれば通院や薬にかかるコストを抑えられますから、結果的にお得になることもあるかもしれません。





猫にグレインフリーキャットフードを与えるメリットは?

グレインフリーキャットフードは、猫の食性にあったフードです。

とはいっても、グレインフリーを選ぶことのメリットがなんとなくイメージしにくい…なんて飼い主もおられると思います。

というわけで以下、毎日の食事をグレインフリーのフードに変える具体的なメリットについて、詳しくまとめてみました。



ダイエット効果を得られやすい



多くのキャットフードに配合されている穀物(炭水化物)は、体内で消化されると糖分に変わり、エネルギーとして使いきれない場合脂肪に変わってしまいます。

飼い猫の肥満率が高いのは運動不足だけではなく、本来必要のない炭水化物の摂取が過剰であることも原因のひとつなのです。

しかし、多くのグレインフリーキャットフードは高タンパク・高脂肪の配合を基本に作られています。

猫にとって栄養価の高いフードは満足感に繋がり、食べすぎを防げる上に、 フード自体に含まれる炭水化物が少ないため、結果的に糖分の摂取が減ってダイエットにつながるんです。

タンパク質は筋肉の材料にもなるため、猫本来の引き締まった体型に戻ってきますよ。



ちなみに高タンパクはともかく、高脂肪は逆に太るのでは?なんて疑問に思われる方もいると思いますが、 脂肪は猫の体内で速やかにエネルギーに変わるため、炭水化物を摂りすぎていない限りは肥満にはつながりにくいんです。

エネルギーとして利用価値があるだけではなく、 脂溶性ビタミンの吸収をあげる効果もあるため、むしろ控えすぎる方が猫の体にはよくありません。




穀物アレルギーの予防になる



昔はあまり見なかったグレインフリーのキャットフードですが、ここ最近爆発的に増えたのは、ペットの食物アレルギーの増加が背景にあると言われています。

猫には、穀物を効率的に消化吸収する機能が備わっていません。
にもかかわらず、これまでずっとコストを抑えるために、穀物をたっぷりつかったフードを食べさせ続けてきたのです。

その結果、免疫が異常反応を起こしてしまい、猫の穀物アレルギーの発症が増加しているという説があります。

穀物アレルギーを起こした猫は、当然ながら穀物を使ったフードは食べられないため、 アレルゲンを含まないグレインフリーのフードを与える必要があります。



…というと、アレルギー持ちの猫のためのフードという印象を与えてしまうかもしれませんが、 グレインフリーのキャットフードには、猫の体にあった食材が使われています。

猫本来の食性にあった自然な食事であり、 普段の食事で与えることは、猫の健康を保つことに大いに役立ってくれるはずです。

もちろん、穀物アレルギーの予防にもつながります。




必要な栄養がしっかり摂れる



グレインフリーのキャットフードは、メインの食材に動物性タンパク質を配合しています。

動物性タンパク質をたっぷりと配合することで、結果的に穀物の使用量を抑えることができるため、猫にとっては理想的な食事バランスが実現できるんです。

さらには原材料の品質にこだわっていることがほとんどであるため、添加物で不自然に色やにおいをごまかす必要がなく、体に余計な負担がかかりません。

素材本来の風味や味がするフードを好む猫は多いんですよね。
グレインフリーのキャットフードに変えただけで、猫の食欲が増すこともあるくらいです。





グレインフリーキャットフードにはデメリットも

グレインフリーキャットフードを猫に与えることにはたくさんのメリットがありますが、デメリットもないとは言えません。

以下、デメリットについてまとめてみました。



厳選した原材料を使用しているため、価格が高い



グレインフリーのキャットフードは穀物を使用していない分、肉や魚などのタンパク質食材が多くなりがち。

当然ですが、肉や魚は穀物よりも原価が高いため、それらを多く配合すればするほどフードの価格に跳ね返ってきます。

またグレインフリーキャットフードには例外なく、質の高い原材料ばかりが利用されているため、やはり価格が高くなりやすいです。

安価なフードと比較すると、10倍以上もの価格の開きがある製品も。

いくらグレインフリーキャットフードが猫の体に良いとはいっても、 家庭の経済状況によっては猫に与え続けるのは難しい場合もあるかもしれません。




シニア猫の内蔵に負担となる場合がある



グレインフリーキャットフードは高タンパクです。
製品によって差はあるものの、少なくともタンパク質食材を30%以上使っているものがほとんど。

猫にとって肉や魚は主食のようなものですから、グレインフリーキャットフードは猫の食性にあった食べ物だとはいえるのですが、 内臓の機能が落ちてきているシニア猫にとっては、高タンパクであることが内蔵の負担となる場合があります。

市販のキャットフードを見るとわかりますが、シニア用のフードは若い成猫用よりも低タンパクとなっていることがほとんどなのですよね。

低タンパクであるのは、内臓への負担を減らすためです。



なかには、シニア猫の方が若い猫よりもタンパク質が必要だと聞いたけど?なんて疑問に思われる方もいるかもしれません。

確かに食べられるのなら、シニア猫でもタンパク質はしっかりと摂った方が良いことには違いないのですが、 猫は腎臓系の病気になりやすい生き物であり、たいていの猫は高齢になるころには腎機能に何らかの症状が出ていることが多いです。

腎臓病のある猫にとって高タンパクは負担になるため、いくら猫が肉食だからといって高タンパクなフードを与え続けることは、 腎臓病を悪化させる原因となりやすいんです。

なので、すでに腎臓に何らかの症状が出ている猫にとっては、必ずしもグレインフリーキャットフードが良い食べ物だとは言い切れません。



しかしそれでは、高齢になったら市販のフードのような低タンパク食に移行した方が良いのかというと、それは猫の状態によります。

高齢になっても元気であるのなら、良質なタンパク質を適量含んだフードを与えることは腎臓病の予防にもなります。

質が良いとされるキャットフードにも様々な種類があり、 グレインフリーとまではいかなくとも高タンパクで低炭水化物のフードはありますから、 グレインフリーにこだわるのではなく、猫の体にあっているかどうかを考えてフードを選ぶことが大切です。

そういえば以前ネットのどこかで、グレインフリーのような質の良いフードなら腎臓を悪くした猫でも大丈夫、なんて言われているのを目にしたことがありますが、 大丈夫かどうかは猫の体の状態によって異なりますので、簡単に鵜呑みにしないようにしましょう。




グレインフリーでも穀類が使われている場合がある



グレインフリーとは、穀物不使用の意味です。

なので、グレインフリーと書かれていれば、普通はそのフードには穀物は使われていないはずなのですが、 中には厳選した穀物を配合している場合があります。

グレインフリーなのに、なぜ?なんて思ってしまいますよね。



全てのメーカーではありませんが、中には一部の穀物を穀類ではないとしてグレインフリーのフードに配合している場合があります。

例えば、とうもろこしは一般的には穀類だと考える方が大半です。 ただ、日本の農薬取締法では通常のとうもろこしは穀類、一方で幼果を芯ごと食べるヤングコーンなどは野菜などという分類があったりします。

あくまでもこれは日本においての分類ですが、同様にとうもろこしのような食材を穀類ではないとして、 グレインフリーキャットフードに配合するメーカーも存在するんですよね。



まあ単純に、「猫の体に良さそうだから」という理由でグレインフリーキャットフードを選んでいる場合は、 少々の穀物が含まれていたとしても影響はないと思います。

ただ特定の穀物にアレルギーなどがあってグレインフリーを選んでいる場合は、 配合されている穀物によってアレルギー症状を起こしてしまうかもしれず、決して無視はできません。

穀物がダメだという理由でグレインフリーキャットフードを購入する場合は、 グレインフリーという言葉だけを信用するのではなく、必ず原材料に目を通すようにしましょう。





グレインフリーキャットフード 選び方のコツ

グレインフリーキャットフードを選ぶ場合の具体的なコツをご紹介します。

グレインフリーと書かれているものを選べば良いのでは?と思われる方もおられるかもしれませんが、 グレインフリーの文字があるから大丈夫なのではありません。

猫の健康を考えてグレインフリーのフードを選ぶのだとしたら、 たとえ穀物不使用であっても、メインの食材である動物性タンパク質におかしなものが使われていたり、 添加物がたくさん配合されていては意味がないのです。

選び方のコツを知って、猫のためになるグレインフリーキャットフードを選びましょう。



低品質な原材料が使われていないかチェック



キャットフードを購入する際、フードの外袋に明記されている原材料欄を必ずチェックするようにしましょう。

原材料は、使っている割合が多い順に記載されています。

グレインフリーを謳ったフードであれば、動物性タンパク質が前の方に記載されているのではないかと思いますが、 その名前をよくみるようにしてください。

例えば「チキン」や「サーモン」など、食材そのものに近い名前で書かれているキャットフードなら、 安心して与えられます。

素材そのものが使われており、加工が少なく高品質であることが伺えるからです。



一方で、「◯◯ミート」や「◯◯ミール」、「◯◯副産物」などといった表記のものは、人間が食べることができないような部位を混ぜ込んで作られている場合があります。

メーカーによっては例外もありますが、製品の説明を読んでもいまいち原材料の内容が確認できない場合は、避けた方が無難です。




怪しい添加物は配合されていませんか?



せっかく良質な食材を使ったフードでも、添加物をたっぷり使っていては本当に安全だとは言えません。

まあ、食材にとことんこだわったキャットフードは無添加だったり、最低限の添加物であることがほとんどなのですが、 絶対にとは言えません。

着色料として使われる赤色◯◯号や亜硝酸ナトリウム、保存料として使われるBHA・BHTやエトキシキン、 甘味料として使われるグリシリジンやアンモニエートといった添加物が使われたフードは避けましょう。

一方で、天然保存料であるアスコルビン酸(ビタミンC)や、天然着色料であるカラメル色素を使ったものは安全です。




まずは小容量から試す



グレインフリーキャットフードには素材にこだわりがある製品が多く、飼い主から見るととても良いフードのように思えるのですが、 実際に猫に与えてみると全く口を付けてくれなかったり、吐いたり下痢をしてしまう猫もいます。

猫にも味の好みがあるため、良い素材を使っていても気に入ってくれるとは限らないんですよね。

また体にあうあわないもあるようで、アレルギーではないはずなのに、なぜか特定のフードを与えるとよく吐くようになったり、 ドライフードの大きさが口に合わないために食いつきが悪いことも。

高品質のグレインフリーキャットフードは例外なく価格が高いため、 最初に大容量を購入すると、食べてくれなかった時に大量にあまらせてしまうリスクがあります。

できるのなら、初めてのキャットフードを試すときには小容量から試すようにすると良いでしょう。

ただし小容量タイプのフードをネットで買うと、送料がかかってかえって割高になってしまうことがあるため、 そういった点も考慮しながら容量を選ぶのがベターです。




複数のフードを試す場合は、異なるタンパク質源が使われたフードを選ぶ



複数のグレインフリーキャットフードを試す場合、もしくは最初に与えたものが合わなかったという理由で別のフードを試すような場合には、 異なるタンパク質源が使われたフードを選んでみましょう。

例えば、最初にチキンメインのフードを試すなら、次はフィッシュメイン…など。

グレインフリーキャットフードにはタンパク質原料がたくさん使われているため、 肉や魚の素材そのものの風味が前面に出やすくなっています。

なので、使われている素材によって猫の好き嫌いが大きく分かれるんですよね。

チキンメインのフードの時は食いつきが悪かったのに、魚メインのフードに変えたら急に食べるようになったとか、よくあることです。





グレインフリーキャットフード 例えばどんな商品がおすすめ?

グレインフリーキャットフードといっても、非常に沢山のフードが販売されており、 初めて猫にグレインフリーキャットフードを与えてみようという方の場合、何を選べばよいのか迷ってしまうと思います。

というわけでここでは、有名メーカー製でかつ定評のあるグレインフリーキャットフードをピックアップしてみました。

ただし、どれだけよい素材を使ったフードであっても猫の体質によっては合わない場合もあるため、あくまでも参考情報としてご覧ください。



ナウフレッシュ(NOW FRESH) グレインフリー アダルト猫用


ターキーやダック、サーモンなどのフレッシュミートを主原料とした、オールライフステージ対応のグレインフリーキャットフード。

肉魚のほか、20種以上のベリー類や野菜、フルーツ、新鮮なオイルを配合しています。

新鮮さにこだわり、ミートミールは使われていません。
また穀類や副産物、化学的防腐剤ももちろん不使用。

粗タンパク質は31%~、粗脂肪は18%以上と、高タンパク高脂肪。 代謝エネルギーは373.5kcal/100g(AAFCO推奨係数による)。

オールライフステージとありますが脂肪が多めであるため、1~7歳くらいまでの成猫に向いていると思います。




ナウフレッシュ(NOW FRESH) グレインフリー フィッシュアダルト猫用


トラウト(鱒)やサーモン、ニシンなど100%フレッシュな魚を使用したグレインフリーキャットフード。

穀類やそれらの精製品をはじめ、ミートミールや副産物、化学的防腐剤は一切不使用。 魚以外には20種以上のベリー類や野菜、フルーツ、新鮮なオイルを配合しています。

肉を使用していないため、肉にアレルギーがある猫にも向いています。

粗タンパク質30%~、粗脂肪は19%~と高タンパク・高脂肪なフードです。 代謝エネルギーは380.25kcal/100g(AAFCO推奨係数による)。

タンパク質の多いグレインフリーキャットフードの中では、リンの数値が0.5~0.6%とかなり少なめであるところが魅力です。(過剰なリンは腎臓に負担がかかります)




YARRAH(ヤラー)グレインフリーキャットフード


96%ものオーガニック認定原材料を使用した、成猫用のグレインフリーキャットフード。

有機チキンを主原料に、鶏脂肪、MSC認証のニシンやグリーンピース、ケルプほか、高品質な材料を配合しています。

タンパク質量は32%~とヤラーのドライフードの中でも特に多めですが、脂質は13.5%~とやや控えめであるため、 運動量が少なく太りやすい猫にも向いています。

代謝エネルギーは344kcal/100g(AAFCO推奨係数による)。




オリジン(Orijen) フィット&トリム キャット


放し飼いで育てられた鶏やターキー、魚、卵など新鮮な食材を使用した、肥満猫用のグレインフリーキャットフード。

タンパク質は44%~、脂肪は15%~とやや控えめ。 炭水化物を制限することで、猫のダイエットをサポートします。




ナウフレッシュ(NOW FRESH) シニア&ウェイトマネジメント 猫用


ターキーやダック、サーモンなどのフレッシュミートを主原料にした、鮮度にこだわったシニア向けのグレインフリーキャットフード。

加えて、20種以上ものベリー類や野菜、フルーツ、新鮮なオイルを配合しています。 ミートミールや副産物等、クオリティの低い材料は一切使用していません。、

タンパク質は30%~としっかり入っていながらも、脂肪が14%~と同シリーズの中でも抑えられているため、 室内飼いで運動量が少ない猫や、活動量が落ちてきたシニア猫に向いています。

代謝エネルギーは344.75kcal/100g(AAFCO推奨係数による)。

シニア向けだけあって、リンの数値は約0.6%と少なめ。
といってもタンパク質はグレインフリーだけあって普通に多いので、 腎臓への影響が気になる場合は、タンパク質量の少ないフードとあわせたり、交互に食べさせると良いと思います。





猫の健康が気になる…ならグレインフリーキャットフードを選びませんか?



先にも述べた通り、市販されているキャットフードの多くは穀物がメインに使われているのが現状です。

コストは安くつくかもしれませんが、それでは猫に必要な栄養が十分に摂取できないばかりか、 長期に与え続けた場合、体に負担がかかって健康を脅かすことにもなり得ません。

猫にとって本当に必要なのは、穀物ではなく動物性たんぱく質であり、 健康で長生きしてもらうためには、正しい知識を持ったキャットフード選びが必要不可欠。

アレルギーや肥満予防のためにも、グレインフリーのキャットフードを試してみてはいかがでしょうか?


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