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うちの猫太りすぎ… ダイエットのためのキャットフード選びとその与え方について解説



完全室内飼いが増えたことで猫の運動量が低下し、肥満も増加傾向にあります。

猫って一見スリムに見えやすいのですが、現在、室内飼いの猫のうちなんと約4割が肥満だといわれているのですよね。

人間と同様、猫も肥満の状態はよくありません。肥満の程度によっては、健康に悪影響を与える可能性があります。

今回は、猫が肥満になる具体的な原因やリスクについてお話しするとともに、 ダイエットにはどのようなキャットフードが適しているのか、またその与え方について詳しく解説します。





猫の肥満ってどんな状態のことを指すの?



もともと砂漠で暮らしていた猫は体力を消費しにくく、脂肪を溜め込みやすい体の作りになっています。

しかし現代では獲物を捕らえる必要がないため、運動不足になりがち。 加えて食事も安定的に与えられるため、太ってしまうのも当然の結果かもしれません。

太っているように見えなくても、肥満気味…なんて猫は結構いるんです。 当然、肥満の状態は猫にとって良いことではありません。

以下、飼い猫が肥満状態かどうかを見極めるためのチェックポイントをご紹介します。



猫の肥満を見分けるためのチェックポイント

猫は骨格によって適正体重が変わります。

一般的には、その猫が1歳のときの体重を基本にし、 その体重よりも15%以上増えていれば肥満だと言えるでしょう。

そのほかにも、外観や触ることで肥満かどうかを見分けられるポイントがあります。


・腰にくびれがない
・お腹の肉がたるんでいる
・肋骨のあたりを触っても骨に当たらない
・階段の昇り降りが難しい

あぁ、そういえばうちの猫、腰にくびれがないわ…なんて思い当たる方、少なくないのではないでしょうか?

太って見えなくても横から見たときにお腹の肉がたるんでいたり、上から見てくびれがなかったりする場合は、肥満の可能性が高いでしょう。




猫が肥満になるリスクって?

猫も人間と同様、肥満状態が長く続くとさまざまな病気にかかるリスクが高まります。

具体的には糖尿病やがん、脂肪肝、心臓病などです。
ほぼ、人と同じような疾患が起こりやすくなると考えて間違いありませんが、 体が小さいぶん、太ることによる病気発症のリスクは人間よりも大きいんですよね。

明らかに肥満だと分かる場合はダイエットが必要です。





そもそも、猫が肥満になる原因とは?

先にも述べた通り、猫の肥満の大きな原因は食事内容や運動不足によるものですが、 ほかにもホルモンの変化などさまざまな原因が考えられます。

ダイエットをしようにも、太った原因がわからないと対処しづらい場合があるため、 今一度飼い猫が太ってしまった原因を考えてみることです。

以下、猫が肥満になる主な原因をあげてみましたので、参考にしてみてください。



食事の量や回数がその時によって異なる



猫に与える1日の食事量や回数が特に決まっていない場合は要注意です。

人間の感覚だと、お皿の上に食事が残っていたとしてもお腹がいっぱいになれば食べるのをやめますが、 猫はあったらあるだけ食べてしまうんですよね。

もちろん、その猫の性格によるところも大きいのですが、 食欲旺盛な猫なら、お腹が空いていなくても食べてしまうことが多いです。

そうやってお腹がいっぱいだけど、目の前にあるから食べる…なんて、だらだら食いを繰り返すことでで太ってしまう可能性があります。

1度にたくさん与え過ぎると、食べた後に吐いてしまったり、消化しきれずに下痢や便秘を起こす原因にもなります。




キャットフードの栄養が足りていない



摂取カロリー自体は多いのに、必要な栄養素が十分にとれていない場合も肥満の原因になります。

お腹がいっぱいでも栄養が足りていないと、脳が「栄養不足だから食べなくてはいけない」 などと勘違いして食欲が増してしまうんです。

なぜ総合栄養食だといわれるキャットフードを与えているのに、栄養不足になるの? と疑問に思われる方もおられるかもしれませんが、安価なフードはたんぱく質が少なく、 コストのかからない穀類が多い傾向にあります。

そのようなフードを与えていると、猫にとって必要な栄養素であるたんぱく質が十分にとれないため、 気づかないうちに栄養不足状態に陥っていることがあるんです。

その結果、沢山たべても満足感が得られずにいつまでもフードを欲しがり、食べすぎが続くことによって太ってしまいます。

人間でいうと、スナック菓子ばかり食べているようなものですね。




普段与えるフードのカロリーが高すぎる



嗜好性の高いウェットフードやおやつばかり与えていると、カロリー過多になって肥満の原因となります。

猫の食いつきが良いため、ついつい与えてしまうという飼い主も少なくありませんが、 嗜好性の高いフードは食べすぎの原因となりやすく、自然と摂取カロリーが多くなりがち。

摂取カロリーが多ければ太るのは当たり前です。




慢性的な運動不足



室内飼いの猫は慢性的に運動不足になりがち。

環境にもよりますが特に日本では、猫が動き回れるようなスペースを確保できないお宅も少なくはありません。

動かないために太ってしまい、体が重くなってますます動かなくなる、という悪循環の典型です。




加齢によって基礎代謝が落ち、エネルギーの消費量も低下している



10歳を超えて高齢猫と呼ばれる年代になると、だんだんと基礎代謝が落ちてきて、 エネルギーを消費しきれずに太りやすくなります。

大してカロリーを必要としていないのにもかかわらず、 若い頃と同じ量のフードを食べ続けていると、肥満になってしまうのは当然です。




去勢・避妊によるホルモンバランスの変化で太りやすくなっている



去勢・避妊手術をすると、ホルモンバランスが変化するため太ってしまうことが多くみられます。

動物である猫にとっては、食欲と同じくらい性欲は大事な欲求のひとつです。 自分の子孫を残すために生きているのですから、当然ですよね。

しかしその性欲を取り去ってしまうことによって、 欲求の比重が食べることに大きく傾いてしまうといわれています。

また、生殖機能を維持すること自体が猫にとっては大きなエネルギーを要するものなのですが、 去勢や避妊後はその機能を維持しなくてもよくなるため、エネルギーが余って太りやすくなってしまうのです。





ダイエットのためのキャットフード選びのポイント

猫の肥満解消には根気が必要です。

人間だってダイエットには強い意志が必要ですが、 人間と違って猫は本能のままに生きる動物であるため、 「ちょっと太ってしまったからダイエットしなくちゃ」なんて思いません。

どれだけ太ろうが、食べたければ好きなだけ食べてしまうんです。

なので、猫の欲求をある程度満たしつつ、溜めた脂肪がエネルギーとして消費されるように仕向けなくてはならないのです。

といっても、総合栄養食であるキャットフードを与えていくことには変わりありませんが、 キャットフードの種類をダイエット向けに変えたり、与え方を工夫する必要があります。

以下、具体的な猫のダイエット方法についてみていきましょう。



動物性たんぱく質の多いキャットフードを選ぶ



猫が主に必要とする栄養素は、肉や魚といった動物性たんぱく質です。

なので、キャットフードを選ぶ際は成分表を見て、30%~40%がたんぱく質のものを選びましょう。 参考として、そのようなバランスのフードはグレインフリー(穀物不使用)を謳う製品に多いです。

上でも述べたように、栄養バランスの悪いキャットフードを与え続けることでカロリー以外の栄養が満たされていないために、 脳が「栄養不足だから食べなくてはいけない」と勘違いし、食欲が増して太ってしまう場合があります。

逆に必要な栄養が十分に摂れていれば、必要以上にエサを欲しがることもなくなり、 しいては摂取カロリー減によって体重を抑えることができるんです。

まあ実際には、運動量を増やすなどの工夫がないと簡単には体重は減らないんですけどね。



動物性たんぱく質の割合が多いフードは、安価なキャットフードよりもコストがかかりますから、 これまで安いフードを与えていた飼い主には負担に感じられやすいと思います。

ただ安価なフードには、コストを抑えられる安価な穀類が沢山使われています。

そのようなフードでは、猫に必要な栄養が十分に摂れないばかりか、 猫の食性に合わない食事を続けることで体に負担がかかり、病気にかかりやすくなってしまう可能性も否めません。

特にダイエット中は栄養が不足しやすいため、猫の健康面を考えながらダイエットを実践させるのなら、 できるだけ猫の食性を考慮したフードを選んであげるようにしてください。




脂質をカットしすぎるのはおすすめできない



人間にとってダイエットというと、脂質カットなどを思い浮かべますよね? 脂質というと、どうしても脂肪がついて太るようなイメージがあります。

しかし猫に関しては、そのように考えるのは間違い。

猫にとって脂質は欠かせない栄養素です。
例えば皮膚の健康を保ったり、エネルギーとしても大切なものであるため、特定の疾患があるなどの理由がない限りは、大幅な脂質カットはおすすめできません。



といってももちろん、あたえすぎもいけません。

しかしダイエットだからといって、脂質ばかりをむやみに控えると体調不良の原因にもなりかねないため、 15%~20%の脂質が使われているキャットフードを選びましょう。

運動量が少ない猫でも、フードの乾燥重量に対して10%前後の脂質は欲しいところ。

なんだか難しそうに思えますが、たんぱく質の含有量が多く、 穀物(炭水化物)の使用量が少ないダイエット用のフードを選べば簡単です。

おのずと栄養バランスがよくなり、それでいてカロリーも控えやすくなります。




食事の回数を増やす



規則正しく食事を与えるのは大切なことですが、 これまでだらだらと食事を摂っていた猫にとって、いきなり食事の回数が減ってしまうのは大きなストレスになります。

だらだらと間食が多かったり、1度にドカ食いをしてしまうような猫には、食事の回数を増やすようにすると良いでしょう。

1日に与える量は変えずに、4~6回ほどに分けて与えます。

そうすることで猫に満足感を与えられるだけではなく、空腹時間が短くなることで血糖値の急上昇や急下降が起こりづらくなるため、食べ過ぎを防ぐことができます。




カロリーを調節する



食事量は普通なのに太ってしまうのなら、摂取カロリーを減らすことも必要です。

特に高齢で基礎代謝が落ちてきている猫は、若い時ほどカロリーを必要としないこと、 また運動量も落ちているため、フードの中身や与え方を工夫するだけでは肥満は解消しづらいです。

いきなり量を減らすと負担になるので、今までと同じ量でカロリーを抑えたフードに切り替えてみましょう。

ダイエット用の療法食を利用してみてもいいですね。
1日の摂取カロリーは、体重×80kcalが目安です。





猫のダイエット 具体的にはどんなキャットフードを選べばよい?

猫のダイエットについて色々ご説明しましたが、具体的にどのようなフードを選べばよいのかわからないという方も おられると思いますので、例としていくつかの製品をご紹介しておきます。

ここで取り上げている、ダイエット用のキャットフードの選択の目安は以下の通りです。


・たんぱく質の割合は30%~40%
・脂質は10%以上
・怪しい原材料、避けたい添加物が使われていない

というわけで見ていきましょう。

品質に定評のあるメーカーの製品を中心に掲載していますが、 良い製品でも猫の状態によってあうあわないがあるため、あくまでも参考としてご覧ください。




成猫用のドライフード(総合栄養食)です。
チキンやサーモン、豆類を主原料とする高タンパクなフードで、脂肪は9.5%以上とやや少なめ。

カロリーを抑えても栄養はしっかり摂れる仕様であるため、長期のダイエット向き。





成猫用のダイエットドライフード。
単に総合栄養食というだけではなく、果物から抽出した抗酸化物質を配合しています。

タンパク質は31.5%以上と多く配合しながらも、脂質を10%~とやや控えめに、 また炭水化物量を調整することでカロリーを抑えているため、栄養バランスを偏らせることなくダイエットが行えます。





避妊・去勢を行った猫向けのダイエットドライフード。

チキンやサーモンなど約37%ものたんぱく質を含みながらも、脂質(10.5%~)や炭水化物を調整することでカロリーを抑えています。

脂肪燃焼に効果的だとされる「DL-メチオニン」を配合。
phバランス6.0~6.5と、尿石症の予防にも配慮があります。





グレインフリーのシニア猫用ドライフード。
肥満猫にも向いています。

主なタンパク源はターキーやサーモン、ダックなどのフレッシュミートで、 穀類に関してはトウモロコシや小麦などをはじめ、精製品すらも一切使用していません。

ほか、20種以上の新鮮な野菜やフルーツ、新鮮なオイル、 プロバイオティクスを配合することで、猫の健康的な食生活をサポートします。

運動量や消化機能が落ちた、シニア猫のウエイトコントロールにおすすめの高品質フードです





肥満猫のダイエットは生活習慣の見直しでもある

猫の肥満は食べものの影響も大きいですが、現代の生活習慣も大きくかかわっています。

キャットフードの内容や与え方を見直すだけではなく、できるだけ運動できる環境を部屋の中に作ると、 自然にカロリー消費を促すことができますし、ダイエットによる猫のストレスも軽減できます。

例えば、多少でもスペースがあるならキャットタワーを置くとか、手が空いたときに猫用のおもちゃで遊んであげるというのもおすすめ。

太りにくい生活習慣が当たり前になれば、しめたものです。


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