ビタミンC誘導体入りクリームの作り方 加熱不要のインスタント乳化ワックスを使用ビタミンC誘導体を配合の保湿クリームを作ってみました。 今回は通常の乳化ワックスや蜜蝋(みつろう)ではなく、インスタント乳化ワックスを使って乳化させています。 ・通常(加熱するタイプ)の乳化ワックスを使ったクリームの作り方 蜜蝋や通常の乳化ワックスを使ったクリームは、どちらかというと重い使い心地になりやすいです。 保湿感重視の方にはそちらが向いていますが、 軽い使い心地が好みの方には、インスタント乳化ワックスを使ったクリームが向いています。 というわけで今回はインスタント乳化ワックスを使用し、ビタミンC誘導体入りのクリームを作ってみました。 以下、レシピと実際の製作時の様子です。 ビタミンC誘導体入り!マカダミアナッツクリームの材料以下、ビタミンC誘導体入りのクリーム作りに必要な材料です。【材料】 ・精製水 : 57g ・ビーカー2つ(耐熱性でなくてOK) ※利用する容器や器具は、すべてエタノールで消毒しておいてください。 今回は、粉末状のインスタント乳化ワックスを使用。 インスタント乳化ワックスは、通常の乳化ワックスのように加熱の必要がないため、ビタミンCのような熱に弱い素材をクリームに加えたい場合にとても便利なんです。 ただ、オイルを多く加えるとクリームが分離してしまう性質があるため、オイルの分量を全体量の10%以下に抑えなくてはなりません。 しかし10%だとクリームとしてはさっぱりしすぎであるため、今回は、全体量の20%くらいにまでオイルを配合しています。 分離する直前…という感じの仕上がりであるため、失敗したくない場合はオイルの量を8g~10gくらいにまで減らしてください。 もちろん上記以外のオイルを使ったり、他の素材を加えることもできます。 あと保存については、上記内容だと冷蔵庫保存で大体2週間くらいの消費期限です。もう少し長く持たせたい場合は、抗菌エキスACEのような防腐成分を加えると良いでしょう。 実際に利用する材料と器具を写真で確認実際にクリーム作りに利用する材料や、器具を確認します。 精製水。
マカダミアナッツオイル。 全身に使いたいので大容量を購入しましたが、これは沢山使う人向け。 一番小さい50mlでも結構持ちます。 酸化が気になるため、あまり量を使わない場合は小容量タイプを買うのがおすすめです。
インスタント乳化ワックス。 少し特有のにおいがあります。
脂溶性ビタミンC誘導体。 ただ粉が素材になじみにくく、出来上がったクリームに小さい塊が残る場合があります。 ほんのちょっとであるため私は気にしていませんが、気になる方は液状の脂溶性ビタミンC誘導体を使うとよいでしょう。 ただし、液状の脂溶性ビタミンC誘導体はやや価格が高く、消費期限も粉末に比べると短め。その分、材料に混ざりやすく扱いが楽な面もあるため、好みで選ぶとよいでしょう。 インスタント乳化ワックスを使用したクリームの作り方を解説実際に作っていきます。 あとからビタミンC誘導体の粉末を加えると、きれいに混ざりきらない可能性があるため、あらかじめオイルに溶かしておきます。 オイルにビタミンC誘導体を入れて混ぜると、白っぽくなります。 なので私は、大体混ざったらOKとしています。 次にビーカーに精製水をいれ、さらにインスタント乳化ワックスを加えます。 インスタント乳化ワックスの量は、結構多いです。
ワックスを入れた精製水を、泡だて器でよくかき混ぜます。 混ざったら、先ほど用意したビタミンC誘導体入りオイルを加えます。 オイルの量は推奨量よりもかなり多め。 オイルを加えたら、また良くかき混ぜてください。
こんな感じになりました。 なお、もし分離してしまった場合でも使えないことはありません。 ただし使用感が良くないのと、水分が出て成分にムラが出ると日持ちが悪くなる可能性があるため、できれば分離させずに作りたいところです。
オイルの量が多いので見た目はあんまり良くありませんが、ちゃんとクリーム状になっています。 オイルを直接塗るよりもさっぱりした使用感ですが、保湿されている感はちゃんとありますし、 ビタミンC誘導体入りなので、長く使い続けることでビタミンCならではの効果も期待できるかも? 以上、インスタント乳化ワックスを利用したクリーム作りでした。 関連する記事 |