出張や旅行でよくホテルに宿泊するけれど、いつも枕があわない。
そんな方、結構いるのではないかと思います。
かくをいう私も、ホテルの枕があわなくて眠れないことがよくあります。
「よくある」というより、ほぼ毎回ですね。
毎回枕があわなくて寝不足気味になったり、翌朝頭痛が起こることもあります。
宿泊2~3日目くらいに、睡眠不足のために疲れてようやく眠れる…という感じなのですよね。
旅行は嫌いではありませんが、枕のことを考えると憂鬱になります。
しかし普段使っている枕を持っていくのは、持ち運びが大変だということを考慮すると現実的ではありません。
そこで、トラベルピロー(携帯枕)です。
トラベルピローとはその名の通り、旅行や出張時に利用するための携帯用の枕のことをさします。
携帯しやすいサイズに設計されているため、通常の枕よりは携帯しやすいという特徴があります。
ただ、トラベルピローといってもいろいろあり、すべてが使いやすいかというとそうではないのですよね。特に、安価な製品は使い心地もそれなりであることが多いです。
今回は、眠りやすい枕について解説するとともに、おすすめのトラベルピローをご紹介いたします。
ホテルの枕の何がNGなのか
ホテルの枕と一口にいっても、ホテルによって備えてある枕はさまざま。
なのですべてがNGだというわけではないのですが、なぜかダメなものが多いんですよね。
わざとそんな枕を置いているのかと思うくらい。
以下をご覧下さい。
枕は硬めのほうが体には優しい
みなさんは普段、どのような枕を使っているでしょうか?
人によって使っている枕の素材や形状はさまざまだと思いますが、首・肩への負担を考えた場合、
ふわふわとした柔らかい枕よりも、やや硬めの枕のほうが安眠しやすいといわれています。
といっても、あまりにも硬すぎる枕はよくありませんが、
ほどよい硬さの枕は頭から首、肩までをしっかりと支えてくれるために正しい姿勢を保ちやすいこと、またふわふわした枕に比べると寝返りが打ちやすいんですよね。
一方で、ふわふわとした枕は最初は寝心地が良いと感じるかもしれませんが、柔らかいために頭が沈み込みやすく、いったん頭を置くと身動きがとれません。
身動きが取れないと首まわりの血の巡りが悪くなりやすいこと、
また人間は寝ている間に何度も寝返りを打つのが普通ですが、寝返りが打ちづらいとそのたびに目が覚めてしまい、断続的な眠りとなってしまいます。
見た目に高級感があって寝心地がよさそうにみえるふわふわ枕ですが、実はあまり良質な眠りには向いていないんですね。
環境に敏感な方ほど、寝づらさを感じることになりやすいといえます。
なぜかホテルはふわふわとした枕が多い
質の良い眠りを心がけるのなら、やや硬めの枕の方が向いていると述べましたが、
ホテルの枕はどうでしょうか?
ホテルによって差はあるものの、
グレードの高いホテルほど、ふわふわとした枕を置いていることが多いような気がします。
気の利いたところだと柔らかめの枕だけではなく、やや弾力があって硬さのある枕も置いていたり、
ホテルによっては申し出れば異なる枕を借りられるところもありますが、私自身はどのような枕もあわないことがほとんどなのですよね。
せめてタオルで高さを調整してみるも、寝ているうちに枕に頭が沈み込むためか、高さがあわなくなって何度も調整しなおす羽目になります。
人工工学に基づいた設計…とパンフレットに記載のあった枕でさえもあわないので、
私個人の骨格の問題も大きいのかもしれませんし、旅先での環境の変化によって神経質になっている可能性もあるでしょう。
とはいえ、ふわふわとした枕にも問題はあるはず。
旅先でゆっくりと眠るためには、一体どうすればよいのでしょうか?
ホテルの枕問題は、トラベルピロー(携帯枕)で解決しよう
旅行や出張先でのホテルの枕があわなくてよく眠れず、せっかくの旅行を楽しめなかったり、
体調不良のまま仕事で得意先の会社へ訪れるなんてことは避けたいですよね。
しかしホテルの枕は選べません。
となると、自分で持っていくしかないんですよね。
そこでおすすめなのが、トラベルピロー(携帯枕)です。
トラベルピローにもいろいろな種類がある
トラベルピローとはその名の通り、携帯用の枕のことです。
通常の枕よりもコンパクトかつ軽く作られているため、キャリーバッグにいれて持ち運ぶことができます。
ちなみにトラベルピローと一口にいっても様々なタイプがあり、通常の枕として利用できるものもあれば、
キャンプで利用することが多い簡易的なエアーピロー(空気を入れるタイプの枕)もありますし、飛行機や車で利用する特殊な形状のネックピローもあります。
自分が寝やすいのならどんなトラベルピローを利用してもよいのですが、
安い枕は使い心地もそれなりであることがほとんど。
私自身、空気を抜くことができて携帯しやすい…という理由でエアーピローを利用したことがありますが、
ホテルの枕以上に肩が凝ってしまい、一度使っただけでお蔵入りにしてしまった経験があります。
質の良い眠りのためにわざわざ枕を持っていくのですから、あまりに妥協しすぎるのはおすすめできません。
自分の体にあった、使い心地の良いトラベルピローを選ぶ必要があります。
使い心地で選ぶなら「中身の詰まったトラベルピロー」がベター
先にも述べたように、トラベルピローには普段使っている枕のように中身が素材で詰まった枕と、
風船のように空気で膨らませるタイプのエアーピローがあります。
エアーピローは空気を抜いた状態で持ち運びができるため、荷物がかさばらないというメリットがあります。
一方で、中身のある枕はかさばりやすいこと、またそれなりに重さもあるため、
携帯のしやすさに関してはエアーピローに軍配があがります。
ただ、エアーピローは利用する製品によってクオリティにかなり差があります。
例えば、使っているうちに中の空気が少しずつ抜けてしまうものがあったり、使われている素材がカサカサして不快だったり、
軽いエアーピローだと就寝中に頭の下で移動してしまったりと、使い心地に難があるものも少なくはないんです。
どこでも熟睡できる人、枕が変わってもあまり気にならない人なら、多分エアーピローでも大丈夫だと思います。
ですが、枕が変わると眠れなくなるような敏感な人には、エアーピローはあわない可能性の方が高いです。
多少携帯性が犠牲になったとしても、中身が詰まったトラベルピローを用意することをおすすめします。
エアーピローほどではないものの、トラベルピローとして売られている枕はコンパクト&軽量に作られているため、
一般的な枕よりは携帯しやすいですよ。
ホテルの枕代わりにできる、おすすめのトラベルピローは?
携帯しやすく、かつ寝心地が良いトラベルピローをご紹介いたします。
やや価格の高いものもありますが、寝心地重視の方にはそれ相応の価値があるはずです。
テクノジェル トラベルピロー
枕難民が最後にたどりつく枕だといわれている、テクノジェルピローのミニ版(旅行用)です。
普段、通常サイズのテクノジェルピローを使用している人が、
旅先でも使いたいとミニ版を購入するパターンが多いだけではなく、ギフトとしても人気があります。
一番の特徴としては、枕の素材にはウレタンフォーム、表面にテクノジェル(イタリアの医療用素材)を使用している点があげられます。
ジェルやウレタンフォームによってフィット感を実現するだけではなく、
上下左右に移動するジェルが体圧を分散してくれるため、睡眠時の寝返りや頭の動きを妨げません。
ウレタンフォームは、種類によってはへたりやすく通気性が悪いという欠点がありますが、
本製品は11万回の圧縮テストを実施して「復元率99%」であることを計測しており、
耐久性があるんですよね。
さらに枕に通気孔を設けることで不快なムレを防止するなど、
通常のウレタンフォーム枕とは似て異なるものだと考えた方が良いでしょう。
例えば朝起きた時に体に痛みを感じる人、枕がフィットせず眠りが浅い気がする人、
枕が変わるとなかなか眠れない敏感な人におすすめのトラベルピローだといえます。
低価格とは言えないものの2年間保証つきであること、
また購入者の評価が高く、旅先のでの寝心地を重視する方にはイチオシの製品です。
いびき枕 ショートタイプ(旅行用)
人気のいびき枕をコンパクト化した、旅行用のショートタイプ。
中の素材にはソフトパイプを使用しています。
いびきでお悩みの方に定評のある枕ですが、頭や首にフィットしやすく作られているために正しい姿勢を保ちやすく、
なかなかあう枕が見つからない方にも人気があります。
また、中のソフトパイプの量を増減することで枕の高さを調整できるため、体格問わず使えるところも○。
素材的にごみやほこり・ダニなどの虫が付きにくいこと、
また丸洗いできるため、いつでも清潔な状態で利用できるところも本製品の大きなメリットです。
もともと通常サイズでも軽い枕ですが、ショートタイプはさらに軽くなっていること、
また約34×30cmと小さく作られているため、旅行時の携帯にはうってつけだといえるでしょう。
お値段がやや手頃なところも魅力です。
テンピュール(TEMPUR) トラベルピロー
テンピュール枕を旅先でも使いたいというユーザーの声にこたえて開発された、トラベルタイプのテンピュール枕です。
頭や首の形にあわせてぴったりとフィットするため、首や肩に無理な力がかかりにくく、
質の良い眠りをサポートします。
一度使うと他の枕は使えない…なんてユーザーも少なくはないテンピュールであるため、
枕の形状や素材に敏感な方でも使い心地には期待できるはずです。
このトラベルピローは通常よりも幅が狭く作られていること、
また付属の専用ポーチに収納することでややコンパクト化できるため、携帯しやすいという特徴があります。
難点は、幅がかなり狭いこと。
実際に使用したことがあるのですが、寝返りを打つと枕から落ちることがあります。
そのたびにハッと目が覚めるので、睡眠中によく動く方には向かないかもしれません。
ただ、テンピュールだけあって寝やすいことには間違いないので、幅が狭くても平気な方にはおすすめできる枕です。
枕は大事
多分そう頻繁には使わないであろうトラベルピローに、大きなコストをかけたくないという人は一定数いると思います。
しかし、一度手に入れてしまえば長く使えること、
またあわない枕による体調不良に悩まされずに済むようになることなどを考えれば、少々お値段がしたとしても十分元はとれます。
枕があわないと、夜中に何度も目が覚めてしまって睡眠不足となったり、
人によっては頭痛や肩こりなど体調不良の原因になることもあります。
また眠りの質が悪いと疲れが取れないため、旅先での観光を楽しめなかったり、
大事な仕事中にボーっとしたりミスをしてしまったりと良いことはひとつもありません。
旅先での枕にお悩みの方は、ぜひトラベルピローの導入を検討してみてください。