虫が超苦手…。
そんな方、少なくありません。
しかし全然平気な人もいるんですよね。
虫が平気な人に、虫嫌いの気持ちはわからないかもしれないとよく思います。
虫がでてギャーギャー騒いでいる人の姿を見ると、うざく感じたり大げさに見えるかもしれませんが、
決して本人はわざと大げさに騒いでいるのではなく、本気で怖いんです。
そして、自分自身も虫への恐怖にうんざりしています。
虫が嫌いではなかったら、虫を気にせずどこにでも出かけられるし、
自然の多いところにも住みやすいし、虫がいるせいで集中力を削がれることもありません。
虫が嫌いであるがゆえに、常に虫のことが頭から離れず、
虫のことを考えて行動してしまうというのは、もう虫嫌いにはとどまらず病気なのではと思うほど。
この異常な虫嫌い、克服することは難しいのでしょうか?
虫嫌いの人の日常は恐怖にあふれている
虫が嫌いなせいで行動が制限されたり、怖い思いをすることは少なくありません。
これ、同じ虫嫌い同士だと「いるだけで怖いよね」って感じでわかりあえるのですが、
虫が平気な方には理解されないことの方が多いです。
慣れの問題だと片づけられたり、害はないのにと呆れられたり、大げさすぎるなんて言われてしまうこともあるのですが、違うんです…。
害があるとかないとかは、恐怖とは関係ないんですよね。
また大げさに怖がっているんじゃなくて、本気で怖いんです。
以下、私の虫に関するエピソードを何点かご紹介します。
私と同レベルの虫嫌いの人には、共感してもらえると思います。
虫がいるのを見つけると、その場所にいられなくなる
例えばこれまで平気で出入りしていたベランダに、セミやG(ゴキ/以降Gと記載)などの虫を見つけてしまうと、
虫が確実に去ったと思われるまではベランダに出られなくなります。
小さい虫ならば平気だという方も多いと思いますが、サイズが大きかったり動きの速い虫だと、
刺激することで襲ってきそうな気がしてしまうんですよね。
その場面をリアルに想像してしまい、ベランダに出ることができません。
正直言って、ものすごく不便です。
まだマンションの上階だと虫もそれほど多くはありませんが、下階にいくほど虫が多くなるような気がするため、
私自身は、基本的に3階より下の階には住んだことがありません。
理由は虫が怖いからです。
まあ3階でも虫は少なくありませんが、1~2階よりはまだ少ないと思うので…。
部屋の中で虫発見 その虫が死ぬか出ていくのを確認するまでは落ち着かない
部屋の中で虫を発見してしまった場合、その虫が死に絶えるか、
もしくは外に出ていくのを確認するまでは落ち着くことができません。
目の隅を何かが横切ったような気がすると、そのたびにびくびくしてしまったり、
四六時中虫のことを考えてしまって憂鬱な気持ちになるんです。
冬場は虫が出現する頻度は低いですが、夏場はどれだけ気を付けていても小さい虫が家にはいってくるため、
そのたびにものすごくストレスを感じてしまうんですよね。
とはいえ、一緒に住んでいる家族が虫を退治してくれたり、虫に対する恐怖を理解してくれるのならまだ幸せです。
中には「たかが虫なのに大げさ」だとかでケンカの原因になる例もあるようで、
そういった家族との温度差がある場合は、それ自体もストレスになりそうです。
まあ、虫が出るたびに大騒ぎするのですから、
その様子をみてイライラされたり、うざく思われたりするのは仕方がないのかも知れません。
道端にGがいると、そばを通れない
たまにいますよね。
道路や歩道を移動しているG。
私は目が悪い方なのですが、なぜかGのような虫だけは良く見えてしまうんですよね。
まあ、気づかずに踏んづけるよりはよほど良いですが。
踏んづけたとしたら、ショック死してしまいそう…。履いている靴も廃棄です。
そんなわけで、仮にGが歩道にいたとしたら、ちょっとまたいで通るなんてことができません。
まだ道が広ければ大きく迂回してやりすごすこともできるのですが、うかつに近づいて刺激をしてしまうのが恐ろしく
来た道を引き返すなど妙な行動をとってしまいます。
お店やバス、電車などで虫がいないかを確認してしまう
食事のためにお店に入った時や、電車やバスに乗って座席に座った時、まわりに虫がいないかを瞬時に確認してしまう癖があります。
窓際の席だと、たまに窓ガラスに虫がくっついていることってありますよね。
外側なら良いのですが、よくみると内側にいることもあったりで、それを見た瞬間もう落ち着くことができません。
とはいっても、自分の方に虫が来ない限りは騒いだりはしませんが、
虫が気になって食事の味もわかりませんし、友人と話をしていても右から左で全く集中できなくなります。
オープンカフェってお洒落で雰囲気は良いと思うのですが、虫が来やすいので実は苦手です。
虫に急に出会うと心臓がバクバクしてしまう
虫嫌いでなくとも、虫が急に出てくるとびっくりしますよね。
虫嫌いの人の場合は単にびっくりするにはとどまらず、心臓が止まるのではないかと思うくらいの衝撃に見舞われます。
実際にかなり昔、帰宅したときにキッチンのど真ん中にGが居座っているのを見つけた時、
心臓がフリーズしたかのような衝撃を受けました。
叫んだと思いますが、声にならない声だったと思います…。(むしろ、近所迷惑になるので声にならなくてよかったのですが)
逃げ出したいのですが、頭の中がパニックで体が動きません。現実は目の前にあるのに、現実感がない感覚になっていました。
その後私が取った行動は、とりあえず近所のドラッグストアへ走って殺虫スプレーを買いにいき、
同じところにいるのを確認したあと、壁に隠れながら(飛んできたら怖いので)スプレーでGを退治。
本当は退治も怖いのですが、見失ってどこに行ったか分からないというのが一番怖いんです。繁殖されても困るし…。
そうなったらもう夜も安眠できないため、勇気を出して退治しました。
ただ、死んでしまった虫でも怖いんですよね。
なので、退治した虫を処分できないんです。
たまたまゴミ捨てに出てきた近所の方(普段良く顔を合わせるおばさん)に相談したところ、
処分してあげると申し出てくださり、非常に助かりました…。
きりがないのでこの辺にしておきますが、虫が嫌いというだけで日々かなりのエネルギーを消耗しています。
エネルギーでだけでなく時間もロスしますね。
同じような感じで虫に振りまわれている虫嫌いの方、実は少なくないのではないでしょうか?
虫嫌いの異常な反応 ウザいのは承知しています
虫嫌いの人の虫に遭遇したときの反応って、有無を言わせない緊迫感がありますよね。
虫嫌いの私自身も、そのような様子を見ると一体何があったのかとびっくりしてしまうくらいですから、
虫が平気な方にとっては、たかが虫でそこまで大騒ぎするというのは理解できないかもしれません。
もちろん、虫嫌いの行動がウザいのはわかっています。
いきなり騒ぎ出して驚かせたり、他人の仕事の手を止めたり、
迷惑かけているかもしれないことはわかっているのですが、本人にはどうしようもないんです。
誰しも、自分がとてつもなく恐怖を感じるものや事柄に遭遇してしまったとき、冷静ではいられませんよね。
虫嫌いにとっては、虫がその対象なんです。
もちろん、人によって苦手な虫は異なります。
私の場合、まだ小さい虫は嫌ではあるものの見るに堪えないという程ではなく、不快に感じながらも普通でいられますが、
Gやクモ、またサイズが少しでも大きいものは全くダメ。
苦手な虫を見つけてしまったら、その場所にじっとしていられないくらい恐怖を感じてしまいますし、
おしゃべりにも仕事にも集中できません。
なぜ虫を怖いと感じるのか
虫って怖いですよね。
しかしそもそも、なぜ虫が怖いのかを考えたことがある方はどの程度おられるでしょうか?
人によって虫が怖い理由はさまざまですが、
間違いなくあげられる理由のひとつとして、外見があると思います。
理屈なんてないなんてことを言う人もいるかもしれませんが、
もし虫が猫のようにかわいい姿をしていたとしたら全然怖くないですよね?
怖いと感じるのには、何か理由があるんです。
というわけで以下、虫が怖い理由について考えてみたいと思います。
虫の見た目が気持ち悪いから
虫の見た目が気持ち悪い、見るのも苦手なんて方は多いと思います。
虫と一口に言ってもさまざまな種類が存在しており、その姿もさまざまなのですが、
ほとんどの虫は人間と違って足がたくさんあったり、模様や色が気持ち悪かったりと人の姿とはかけ離れています。
人間は自分の姿に近いものに親しみを覚え、また自分とは大きく異なる姿を持つものに対しては、
マイナスイメージを持つ傾向があります。
いわば、虫が気持ち悪い=怖いと感じるのは本能からくるものだといえるかもしれません。
不衛生だから
虫はエサを求めて様々な場所を移動します。
特に生ごみなど、人からみて不衛生だと思われるところに寄りついたり、そこから発生する虫もいますよね。
もちろん、きれいなところにしか生息しない虫もいますが、
ほとんど虫には不衛生なイメージがありますし、実際に不衛生な虫は多いです。
不衛生なものを好きな人なんていませんよね?
どこに触れたかわからないのに、寄ってこられたら気持ち悪いと感じる人は多いはずです。
そういったマイナスのイメージより、虫が怖いと思うようになってしまった可能性があります。
実際、虫をみて気持ち悪いな、不衛生なんだろうな…なんて考えているとゾーッとして怖くなってきますし、
私自身は気持ち悪いという感情から、じんましんを出した経験もあります。
刺す、噛むなど害を与えてくるから
気持ち悪いなんていう感情云々よりも、実際に被害を受けて虫が怖くなってしまった方も中にはおられると思います。
虫の中には、刺す、噛むなどの実害を人に与えるものも存在します。
身近なものだと蚊とかダニ、また蜂などは襲われると命にかかわることもあるなど、非常に危険な虫もいるんですよね。
自分に直接的な害を与えるものに対して、恐怖を感じるのは当然ですし、
恐怖を感じるとまでは行かなくとも良いイメージはわかないはず。
前は虫が平気だったけれど、一度刺される経験をしてから怖いと思うようになった…なんて方もおられるのではないでしょうか。
慣れの問題
上でも述べましたが、人間は自分とは大きく異なる姿を持つものに対して、
マイナスイメージを持つ傾向があります。
当たり前ですが虫の姿って、人間とは全く異なりますよね。
その異なる姿に対して、良くない感情を持つのっておかしいことではないのです。
ただ、小さいころから虫を見たり触れることを頻繁にしていれば、
その人にとっては虫の存在や姿が当たり前になるため、虫を見て恐怖を感じるようになることはあまりありません。
いわゆる、慣れというやつです。
しかし最近は、子供であっても虫と接する機会は少なくなっています。
特に都会に住んでいると、遊んでいて自然に虫に触れるということはまずなく、
その影響なのか虫が触れない子供は多いのだとか。
虫が触れない子供が、大人になってから平気で虫を触れるようになることは、よほどのことがない限りはまずありません。
大人になってからも虫が気持ち悪い、怖いと感じてしまうはずです。
虫嫌いを治す方法はあるのか
虫嫌いで苦労している人は少なくありません。
たかが虫ですが、虫嫌いにとっては時に生活がしづらくなるくらい、大きな問題であったりします。
この虫嫌いを治す方法はないのか…なんて悩んだ時期もありましたが、
正直、完全に虫嫌いを克服することは難しいです。
ですが、多少なら慣らすことはできるかもしれません。
植物を育ててみる
虫は嫌いだけれどガーデニングには興味がある、植物が好き。
そんな方は、何か一つ植物を育ててみると良いでしょう。
植物には虫がつきものです。
そんな植物に触れているうちに、ある程度は虫に慣れてくるかもしれません。
私は虫が大嫌いですが、植物を育てるのは結構好きなんですよね。
なので虫が怖いながらも、土いじりなどをします。
もちろん、植物に虫がついているのを発見するとものすごくびっくりしてしまいますし、怖いことには変わりありません。
ただ、せっかく育てた愛着ある植物です。
虫がついたまま放置しては弱ってしまいますから、どうにか虫を取り去ったり、駆除などもやるんですよね。
まあ、厚手のガーデニング手袋で肌をカバーしているし、危険がない小さい虫だからどうにかできるというのもあります。
虫がいるとその場に寄りつくことさえできなかった私ですが、
植物のためならイヤイヤながらもできるんですよね。進歩したなあと思います。
もちろん虫はいまだに怖いです。
ただ、ある程度慣れることはできるんですね。
虫の物語などを読んでみる
数は多くはありませんが、擬人化された虫を主人公とする小説や絵本ってありますよね?
ああいったものをいくつか読んでみると、虫に愛着がわくかもしれません。
本くらいで…なんて思われる方もおられるかもしれません。
確かに、本を読んだからといって実際の虫に対する恐怖は変わりませんが、見る目が多少かわります。
虫の生態に詳しくなれる本だと、虫も虫なりに人生があって頑張って生きているんだなと思えたり、
虫が可愛らしい姿で描かれていたりすると、やはりその虫に愛着がわきます。
何度も述べているように、実際の虫に対しての恐怖感が薄れるわけではありません。
しかし、存在自体がいやだと思っていた虫でも、多少寛容な目で見ることができるようになるんですよね。そうなると気分的に楽です。
まあでも、さすがにGに愛着を持つのはムリですが…。
飼育しやすい昆虫を飼ってみる
やや荒療治ですが、極度の虫嫌いというのでなければ、昆虫を飼って育ててみるというのはどうでしょうか?
生理的に絶対に無理な虫は避けてください。
無理すると、よけいに虫嫌いをひどくする恐れがありますし、飼われた虫もかわいそうです。
初めての方でも飼いやすい虫というと、例えば…
・バッタ
・カマキリ
・カブトムシ
・クワガタ
・スズムシ
などがあげられるでしょうか。
私の年の離れた妹がなぜか生きもの好きで、小学生のころによく昆虫を飼っていたのですが、
これらの虫ってあまり手がかからないんです。
場所もいらないし、道具を揃えるのにもさほどコストはかかりませんし、
日々の世話もえさをあげたり水で霧吹きをするくらい。
色んな虫がいましたが、中でもスズムシは鳴き声がとても美しく、気持ちがなごんだのを思い出します。
先にも述べたように、絶対に無理してはいけません。
嫌悪感をあまり感じない虫を選ぶようにしてください。
虫は嫌いだけど種類によっては大丈夫なものもある…なんて方に向く、虫嫌いの克服方法です。
全ての虫への嫌悪感を克服するのはムリだと思う
嫌いな虫が出ても驚いたり、恐怖を感じなくなりたいですよね。
ただ、いくら虫への恐怖をなくしたいとはいっても、全ての虫に対しての嫌悪感を拭いさるのは難しいと思います。
例えばGとかクモ、ムカデやゲジゲジなど、
誰もが気持ち悪いと感じる虫に対して愛着を持つのは難しいですよね。
まあ、中には平気だという方もおられるのでしょうけれど。
どうしても無理な虫に対しては、もう「苦手」でも「嫌い」でも仕方がないのではないでしょうか。
とりあえずそれらの虫に遭遇したときにも対応できるよう、殺虫スプレーを購入して自宅に置いておくとか、
虫の生態について調べ、虫が出没しないような対策を行っておくのが最善の策です。
対策をとっていたとしても虫に遭遇したときの恐怖は変わりませんが、
何をすればよいのかが分かっていれば(殺虫スプレーで退治するなど)、まだ冷静に対処できます。
度が過ぎた虫嫌いは、恐怖症からくるものかもしれない
虫が嫌いとはいっても、その程度には個人差があります。
中には、虫が恐ろしくて苦痛までも感じるという人、
また日常生活にも影響がでてしまうような極度の虫嫌いの人もおられますよね。。
それはもはや、虫嫌いを通り越して虫恐怖症といっても間違いではないかもしれません。
恐怖症とは、別名不安障害ともいわれる精神的な疾患のひとつです。
幼いころに虫に刺されたり噛まれたりした、また虫が原因で恐ろしい思いをした…等のトラウマによって、
虫に対する恐怖症になることがあります。
虫嫌いと虫恐怖症を同じようなものだと考える人もいますが、
虫恐怖症は単に虫に嫌悪感を感じたり、気持ち悪いと感じるだけではありません。
例えば虫を見てパニックを起こしたり、冷や汗のような身体症状が出たり、
日常生活を送るのに支障をきたすような場合、恐怖症の可能性があるでしょう。
恐怖症は病気であり、正しい治療で改善できる可能性があります。
毎日虫のことで悩むくらい辛い、日常生活に支障が出ている、また自分の虫嫌いは度を越しているという自覚のある方は、
一度医療機関へ相談に訪れてみると良いでしょう。
幸い、私はそこまでの虫嫌いではないことと虫の多い環境には住んでいないため、
ものすごく困ったことにはなっていないのですが、それでも虫が怖いことには変わりありません。
虫が平気な方が、本当に心から羨ましいです。