春になると鼻がムズムズしたりくしゃみが止まらなくなったり、鼻水が常時出っぱなしだったり…。そんな不快な症状に悩まされている方は少なくないと思います。
この時期だけ、薬が手放せないなんて方もおられますよね。
私自身は、どうしようもない時には薬に手を伸ばすこともありますが、
薬って眠くなったり頭がボーっとしますから、よほど辛いとき以外には使いたくありません。
そんな時に利用するのが、精油です。
精油は薬ではないため、あきらかな症状を抑える効果は期待できませんが、シャープな香りの精油を使うことで
モヤッとした感じをすっきりさせたり、重苦しい感じを和らげるのに役立ちます。
今回は、そんな春先のすっきりしない症状に向く精油をご紹介いたします。
ムズムズやボーっとした症状に向く精油は?
先にも述べた通り、精油は薬ではないため、鼻水を止めたりくしゃみを止めたりといったあきらかな効果はありません。
しかし精油の種類によっては、ぼーっとした気分をすっきりとさせたり、重苦しい状態をメントールの香りの刺激ですっとさせる作用があり、とても重宝するのですよね。
色々ありますが、例えばユーカリやティーツリー、ペパーミント、ラベンダー、カモミールローマンなどが向いています。
・ユーカリ(抗炎症作用)
・ティーツリー(抗菌、抗炎症作用)
・ペパーミント(抗炎症作用)
・ラベンダー(鎮静作用)
・カモミールローマン(抗炎症作用)
各オイルを単独で利用するのも良いですが、ブレンドするのもおすすめ。
上記にあげた精油はいずれもシャープな香りを持っていますが、
シャープとはいっても香りの種類が少しずつ異なるため、ブレンドすると新たな香りの発見があったりするんです。
私が春先によく利用するのは、ユーカリやティーツリーです。
ちょっと刺激はきつめですが、ボーっとして霞がかかったような鬱陶しい状態をすっきりさせてくれます。
特にユーカリは、重宝しますね。
精油をしみこませたハンカチを持ち歩き、外出先で香りを楽しむなんてこともよくします。(ハンカチがシミになる場合があるので注意)
ただ、ユーカリだとちょっとスースーしすぎて感覚的に寒いと感じることがあるんですよね。そんな時にはカモミールローマンやラベンダーを使います。
簡単な精油の使いかた
精油はなんとなく鼻がムズムズする…と感じたら、すぐに使うのがコツ。
以下、手軽な利用方法について解説します。
お湯を入れたボウルやコップに精油を落とす
熱いお湯を入れたボウルやコップに、好みの精油を2~4滴落としてください。熱いお湯の蒸気とともに精油の成分が揮発することで、芳香浴を楽しめます。
適度に顔を近づけて軽く香りを吸い込むようにすると、なおすっきりするはずです。
ただし刺激の強い精油を利用する場合は、香りを吸い込みすぎないように注意してください。刺激でむせる可能性があります。
ハンカチやマスクにしみこませる
精油をハンカチやマスクに適量しみこませ、その香りを吸い込むようにするのも手軽です。
特に春先にマスクを利用している人はおおいでしょうから、外出時にマスクに精油を落としておけば、
すっきりとした香りで常にリフレッシュできます。
ただし精油の使用量が多いと刺激が強すぎる可能性があること、また落とした精油が直接肌に触れないようにご注意ください。
アロマ加湿器やアロマストーンなどのグッズを利用する
アロマ加湿器やアロマストーンを利用した芳香浴も、思いたったらすぐにできます。
まず先にグッズを揃える必要はあるものの、精油を頻繁に利用するのなら揃えておいても損はありませんので、
購入を検討してみてください。
アロマ加湿器はその言葉どおり、精油を蒸気とともに空気中に拡散する機器で、手っ取り早く精油の香りを空間に広げることができます。
そしてアロマストーンは、テラコッタや石膏などで作られたストーンの上に精油を染み込ませ、少しずつ蒸散する香りを楽しむグッズ。
どこにでも持って行けること、また香りの広がり方が控えめであるため、自分のみが精油の香りを楽しみたい場合に向いています。
お値段がお手頃なところも魅力です。
簡単!アロマスプレーの作り方
気が向いたときにサッと使える、アロマスプレーの作り方について解説します。
いくつかの好みの精油をブレンドしておくと、いちいち使うたびに精油を用意する必要がないため、とても便利ですよ。
【アロマスプレーの材料】
・精製水 30ml
・無水エタノール 5ml
・好みの精油 合計10滴(0.05×10で0.5ml)
・スプレーボトル
作り方は超簡単。
スプレーボトルに材料を入れていくだけですが、まず最初にエタノールと精油を入れてよく混ぜてから、精製水を加えるようにしてください。
精製水をはじめに入れてしまうと、精製水と精油が分離しやすくなります。まあ、分離していても使う前に振って混ぜればよいだけなのですけどね。
精油の種類は、先にあげたユーカリやティーツリー、ペパーミント、ラベンダー、カモミールローマンといった種類がおすすめです。
目的や好みによって、適度アレンジしてください。
複数の精油をブレンドする場合は、刺激の弱い精油を多めに、刺激の強い精油を少なめに加えるようにしてください。
市販のアロマスプレーも手軽でおすすめ
すでに様々な精油をお持ちであるのならともかく、複数のエッセンシャルオイルを1から揃えるとなると、それなりにコストがかかってきます。
使ってみたいけれど、コストや手間がかかるのはちょっと…なんて方には、
春先の不快な症状向けに、あらかじめ必要なオイルをブレンドした市販のアロマスプレーがおすすめです。
私がおすすめしたいのは、HYPER PLANTS(ハイパープランツ)というメーカーが販売するアロマスプレーやブレンドエッセンシャルオイル、
エッセンシャルオイル入りの薬用入浴剤。
いずれにも、先にあげたユーカリやペパーミント、ティーツリーなどのエッセンシャルオイルがブレンドされており、
自分でブレンドする手間なく目的の精油を利用できます。
いずれもオーガニック(QUALITE FRANCE 認定取得済)の高品質な精油を使用していることに加え、
着色料や保存料、合成香料は使用していません。
その割に、価格がお手頃なところ魅力です。
普段エッセンシャルオイルは使用しないけれど、春先だけ…など、特定の時期だけ利用したい方にもちょうど良い製品だと思います。
というわけで以下、簡単にではありますがご紹介します。
外出先でも気軽に使いたい方に ナチュラルハーブスプレー レスピレーション
外出が多い方にオススメなのが、ナチュラルハーブスプレー レスピレーション。
オーガニックのユーカリやペパーミント、カユプテ、ティーツリー、ラベンダーオイルを使用したスプレーで、
着色料や保存料、合成香料は一切使用していません。
使い方は、マスクやハンカチにワンプッシュして香りを嗅ぐだけととても簡単。
すっとしたさわやかな香りが、花粉の季節特有の重苦しい感じをスッキリとさせてくれます。
携帯サイズで、いつでもどこでも手軽に利用できるところが便利な製品です。
普段の芳香浴におすすめ ブレンドエッセンシャルオイル レスピレーション
アロマグッズが使える環境にいる方、自宅にいることが多い方には、ブレンドエッセンシャルオイル レスピレーションという製品がおすすめ。
オーガニックのユーカリやペパーミント、カユプテ、ティーツリー、ラベンダーといった複数の精油をブレンドした製品です。
使い方は通常の精油と同じで、ボーっとする、モヤモヤが気になる時にディフューザーやアロマポットで芳香浴に利用したり、
ティッシュに数滴落として自然に広がる香りを楽しむのも手軽です。
このブレンドオイルを利用して、先ほど解説したアロマスプレーを作っても良いと思います。
自分でいくつかの精油を買ってブレンドしても良いのですが、複数のオイルを買うと結構なコストがかかりますし、オイルは開封すると劣化がすすむため、
一定期間で使い切ってしまわなくてはならないんですよね。
精油を頻繁につかうのならまだしも、あまり利用頻度が高くない方には扱いが難しいです。
しかしこのブレンドエッセンシャルオイルなら、精油を1つずつ買いそろえる必要がないこと、
また数か月で使い切ってしまえる分量であるため、無駄がありません。
湯船につかるのが好きな方に 薬用入浴剤 DRアロマバス レスピレーション
普段、入浴時に湯船につかる習慣がある方には、薬用入浴剤 DRアロマバス レスピレーションもおすすめです。
バスルームは空間が狭いこと、また温かいお湯でオイルが揮発しやすいこともあって、手軽に芳香浴を楽しめます。
本製品にはユーカリやペパーミント、ティーツリーといった精油が配合されており、
市販の入浴剤に使われることが多い合成香料やタール系色素などは一切不使用。
成分にこだわりがある方でも、安心して利用できるはずです。
もちろんアロマオイルだけではなく、
入浴剤ならではの硫酸ナトリウムや炭酸水素ナトリウムも含まれているため、単純に入浴剤としても楽しめると思います。
ただし、精油のスーッとした清涼感ある香りが前面に押し出された入浴剤であるため、寒い時期の利用には向かないかもしれません。
以上となります。
今回取り上げた精油は、春先の不快な症状に…というテーマでご紹介していますが、
いずれもすっきりとした清涼感ある香りを持つ精油であるため、気持ちを切り替えたい時にも向いているのですよね。
例えば仕事や勉強に集中したい時とか、瞑想時の利用にも良いですし、起床時のボーっとした頭をすっきりさせるのにもおすすめ。
興味をお持ちの方は是非試してみてください。