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日焼け止め選びに重視すべきポイントは「落としやすいかどうか」

顔や体に塗った日焼け止め、どうやって落としていますか?

最近は落としやすい日焼け止めが増えたように感じますが、 それでも中にはダブル洗顔が必要なものや、専用のクレンジングを使わないと落とせないくらい、 落ちにくい日焼け止めもまだまだたくさんありますよね。



当たり前のことですが、落ちにくい日焼け止めって肌はよくありません。

そう聞くと、大半の人は落ちにくい日焼け止めには刺激の強い成分が入っているから、肌に悪いのだと理解するのではないでしょうか?

確かにそれもありますが、日焼け止めの肌への負担って成分の良し悪しだけではないのですよね…。

今回は、落ちにくい日焼け止めが肌に悪い理由と、落ちやすい日焼け止めの選び方、また落ちにくい日焼け止めの落とし方についてお話ししたいと思います。






落ちにくい日焼け止めが肌に良くない「本当の」理由


落ちにくい日焼け止めは、高いSPF値を実現=紫外線吸収剤を使用していることがほとんど。

さらには水や汗で落ちにくいウォータープルーフ仕様であったり、特殊技術によって肌への密着性が高められているようなものもあります。

また肌に良くないイメージがあるシリコンを、複数配合した日焼け止めも多いです。



日焼け止めに配合される事の多いシリコンは、種類にもよりますが、それ自体の安全性は高く肌に刺激を与えることはほとんどありません。

しかし肌の上に膜を張ることで皮脂分泌に影響を与えたり、最近は使われることは少ないですが、ニキビの原因となるようなシリコンもあります。

落ちにくい日焼け止めにはそれ以外にも、肌の上に長時間置きたくない成分が配合されていることが多いため、きっちり洗顔で落とさなくてはならないんです。




しかし落ちにくいだけあって、普通に洗顔しただけでは洗い残しが出ることも少なくはないんですよね。

なので、しっかりとダブル洗顔やクレンジングを行うわけですが、 実はその洗顔が肌に大きな負担をかけているということ、ご存知でしょうか?

洗顔の仕方にもよりますが、ダブル洗顔やクレンジング剤による洗顔は、 場合によっては紫外線吸収剤などの成分よりも肌に負担がかかります。

もともと肌が強ければ問題は出にくいのですが、乾燥・敏感肌の方の場合、肌トラブルにつながる可能性も。

たとえ日焼け止めの成分に気づかっていたとしても、落とし方が悪ければ、結果的に肌に負担を与えてしまうというわけです。




洗顔が肌に与える負担って何?




洗顔による肌への負担って例えばどんなもの?
なんて思われた人もいるかもしれません。

わかりやすいのは「乾燥」でしょうか。
クレンジングをした後、肌がつっぱった感じになってしまったことがある人は少なくないと思います。

まあでも、乾燥くらいたいしたことではないと思われている方が大半かもしれませんね。




洗顔による肌負担は、肌が強ければあまり気にしなくても良いと思います。

ただもともと皮脂分泌が少ない方、また敏感肌の方にとっては、簡単に洗顔するだけでも肌への負担が大きいんです。

洗顔やクレンジングは、肌の上の汚れと一緒に皮脂を取り去ります。

もともと皮脂分泌が多い方の場合、皮脂を取りさってもしばらくすれば元の状態に戻りますが、 乾燥気味の肌の場合、皮脂がなくなると元の状態に戻るまでに時間がかかります。

皮脂には肌を保護する役割がありますが、その保護膜がなくなることで、一時的に外部刺激を受けやすくなってしまうんです。




あと、日焼け止めを落とすためにダブル洗顔やクレンジング剤による洗顔を行う場合、 ついついしっかりと洗ってしまいがち。

ただでさえクレンジング剤は洗浄力が強いものなのに、洗いすぎれば当然皮脂を取りすぎてしまいます。

皮脂の取りすぎによって表皮を覆っている皮脂膜がなくなれば、 クレンジングが角質層内の脂質(細胞間脂質)にまで影響を与えてしまう可能性もあります。

角質層内には、セラミドをはじめとする保湿成分が含まれており、 それらによって十分な量の水分が保持されているんです。



しかし過剰なクレンジングによって、それらの保湿成分が洗い流されてしまうと、 角質層内に十分な水分を保つのが難しくなって肌が乾燥しやすくなります。

保湿すればよいのでは?なんて思われる方もいるかもしれませんが、 セラミドが減少した肌は水分を保つ力が低下しているため、保湿をしても乾燥しやすくなってしまうんですよね。

セラミドって、失われると回復するまでにある程度の時間がかかりますから、 頻繁に強いクレンジング剤で洗顔をしているとなかなか回復できず、肌の状態が悪くなってしまうことも。

もともと乾燥しやすい肌質だと、強い洗顔によって乾燥が悪化する恐れもあります。



ほとんどの方は洗顔後にはスキンケアを行うでしょうから、 皮脂や保湿成分を取りすぎたとしても、失ったものをきちんと補えれば問題ありません。

ただ、しっかり洗顔を頻繁に繰り返すような場合だと、肌への負担が蓄積し、 なんらかのトラブルが出てくるかもしれないことは否めません。

長々と書きましたが、 「しっかり洗顔」は日焼け止めの成分よりも肌に負担が大きい場合もあるということを、頭に留めておいてもらえればと思います。




日焼け止めは落としやすいかどうかを考慮して選ぼう


クレンジングを使った「しっかり洗顔」は、肌に大きな負担をかけるのでよくありません。

しかし強い日焼け止めを使うと、落とすためにはしっかりと洗顔をしなくてはならず、肌への負担は避けられないのですよね。

なのでできれば、軽い洗顔でも落とせるような日焼け止めを使うようにしたいところ。

高SPF値の落ちにくい日焼け止めは、利用環境によっては使わざるをえない場合もあると思うのですが、 日常的に必要かというとそうではない方が大半だと思います。

必要であるのならともかく、むやみに強い日焼け止めを使うのはメリットよりもデメリットの方が大きいです。

特にもともと肌が強くない方が日焼け止めを選ぶ場合は、落としやすいかどうかを考慮することが大切だといえるでしょう。




落としやすい日焼け止めってどんな日焼け止め?


日焼け止めを塗ることによる肌負担、また洗顔による肌負担を考えると、日常で使う日焼け止めは落としやすいものが適しています。

しかし、落としやすい日焼け止めって、一体どんな日焼け止めのことを指すのでしょうか?



一般的には、落としやすい日焼け止めというと「石けんで落とせる」日焼け止めを思い浮かべる人が多いと思います。

専用のクレンジング剤を必要とせず、普段使っている石けん、洗顔料で落とせる日焼け止めです。

どんな成分の石けんや洗顔料を使うかにもよりますが、メイクを落とせるような界面活性剤たっぷりのクレンジング剤を利用するよりはまだ、洗顔の肌負担は小さいはずです。




ちなみに石けんも界面活性剤の1種ですが、クレンジング剤に配合される合成界面活性剤とは肌への作用が異なります。

石けんを使うと肌が乾燥する、せっけんは刺激が強い、なんて声をきくことがありますが、 石けんが肌に大きな負担となるかそうでないかは、何で石けんが作られているかによります。

安価な石けんはそれなりの材料で作られているため、洗浄力ばかりが強く乾燥の原因となることもありますが、 それなりにお値段のする石けんは保湿力のある成分がつかわれていることが多いため、正しく使えば乾燥を感じにくいんです。

特に長期的に使う場合は、石けんよりもクレンジング剤の方が 肌トラブルを起こす原因になりやすのですよね。




…話がそれかけているので戻します。
最近、石けんで落とせることをうたった日焼け止めってとても多いのですよね。

赤ちゃん向けや敏感肌向けの日焼け止めはまだわかりますが、 ドラッグストアで製品を見ていると、SPF50以上、ウォータプルーフの製品でも石けんで落とせると書かれていたりするんです。

本当に石けんで落とせるのならそれに越したことはないのですが、石けんでも2度洗いしなくてはならないとか、 こすらないと落ちないなんていうのなら話は別。

いくら石けんで落とせるという記載があったとしても、 水や汗で落ちにくい日焼け止めは、やはり落としにくいんだろうなと想像してしまいます。




「石けんで落とせる」日焼け止めの落としやすさは、製品により雲泥の差がある




上でも述べたように、最近パッケージに「石けんで落とせる」ことが記載された日焼け止めを多く見かけます。

石けんで落とせると書かれていると、なんとなく肌に優しそうな印象をうけてしまうのですが、 しかし実際には、石けんで落とせる日焼け止めの落としやすさは製品によって雲泥の差があります。

1回の洗顔できれいに落ちる日焼け止めもあれば、そうでないものもあるんです。



まあウォータープルーフの日焼け止めでも、石けんを使って丁寧に2回くらい洗顔をすれば落ちますから、 石けんで落とせるというのはあながちウソではないといえます。

ただ、何度も洗うことによる肌への負担は避けられません。
石けんで落ちると書かれているからには、簡単に落ちて欲しいというのが、購入者の本音ではないでしょうか?



落としにくそうな日焼け止めって、SPF値やウォータープルーフといった日焼け止めのスペック、 また化粧品の成分に詳しい方であれば、成分表を見れば何となくわかると思います。

落ちにくそうだけど…と感じたのならその勘を信じ、 石けんで落とせることをうたっていたとしても、その言葉をうのみにしないようにしましょう。




赤ちゃんや敏感肌向けを謳った日焼け止めは、落としやすいことが多い


石けんで落とせる日焼け止めでも、落としづらいものもあるという現状を考えると、 一体、何を目安にどんな日焼け止めを選んだら良いの?ってなってしまいますよね。

実際には使ってみないことにはわからないわけですが、 選択の目安のひとつとして、赤ちゃんや敏感肌の方に向いているかという点をチェックしてみてください。

特に赤ちゃんでも使えるものは、落としやすく作られていることが多いです。



赤ちゃんの肌は、大人に比べると表皮が薄くバリア機能も未熟ですから、落としやすいという条件は必須なんです。

落としやすい代わりに SPF値やPAの値は低めなことがほとんどですが、外出時間が多くないのであれば十分です。

ただし、塗りなおしはきちんと行ってください。




理想はお湯で落とせること


ここまで、「落としやすい日焼け止め=石けん落とせる日焼け止め」としてお話ししてきましたが、 肌にとっての本当の理想は「お湯で落とせる」日焼け止めです。



まあ、実際には日焼け止めの塗りなおしを何度も行うことで、お湯だけでは完全に落ちてくれなくなることも多いのですが、 それでも軽く石けんで洗うだけで落とせるため、肌には負担が小さいです。

前項で、赤ちゃんでも使えるものは落としやすく作られていることが多いと述べましたが、 赤ちゃんでも使える日焼け止めには、お湯で落とせることをうたっているものが多く見られます。

長時間日差しのもとで過ごすには、SPF値などが心許ないと感じるものもありますが、 外出が少ないのならそれでも十分。

こまめに塗り直しをすれば、紫外線ダメージを防ぐことは可能です。

ただし、日焼け止めの上からメイクをした場合は、普段のメイクと同じようにきちんとクレンジングするようにして下さい。




落としやすい日焼け止めの難点は、汗で流れやすいこと


落としやすく作られた日焼け止めは、当然ながら落ちやすいです。

汗をかくことが多い夏場だと、日焼け止めが汗や皮脂で流れてしまい、ムラづきになってしまうことも少なくありません。



屋内で過ごしている場合や、塗りなおしができる環境ならばまだしも、 塗りなおしができないまま放置してしまうと、紫外線をまともに浴びてしまう恐れがあります。

落ちにくい日焼け止めは肌によくありませんが、紫外線ダメージを受けてしまうのはもっとよくありません。



落としやすさにこだわることは大切ですが、日差しを浴びる機会が多そうだな…、汗で流れそうだな…なんて時には、 多少強い日焼け止めをつかうのもアリです。

もし落ちにくい日焼け止めをつかった場合は、 肌にできるだけ負担がかからないような洗顔の仕方を心がけるようにしましょう。

落ちにくい日焼け止めの落とし方については、以降で説明していますので、参考にしてみてください。




落ちにくい日焼け止め 肌に負担をかけずに落とすには




強い日焼け止めは、石けんで落とせることをうたっていたとしても、簡単な洗顔では落ちてくれないことがほとんど。

石けんで落とせると書いてあったのに、いざ石けんで洗顔したあとに鏡を見ると、 毛穴に日焼け止めが詰まったまま…なんて経験をしたことがある方、少なくないと思います。

洗顔のしすぎは肌に絶対に良くありませんが、日焼け止めの洗い残しもよくありません。 しかし、落ちにくい日焼け止めをきれいに落とそうとすると、どうしても念入りに洗顔する必要が出てきます。

一体どうすれば?って感じですよね。



クレンジングや洗顔で肌に負担がかかるかどうかは、肌を摩擦するかしないかなども関係がありますが、 利用するクレンジング剤や石けんの内容にも大きく左右されます。

肌に負担をかけないためには、できるだけ肌への摩擦を抑えること、 また負担のない成分で作られたクレンジング剤や石けんを使う、というところが大事なんですよね。

・肌に負担の小さいクレンジング剤を選ぶ
・肌をできるだけ摩擦せず、洗える(テクスチャーに厚みがある、柔らかい)

上記のような条件を満たす、クレンジング剤を探す必要があります。




参考までに以下、私が使用したことがあるものも含め、肌に負担をかけにくいクレンジング剤をいくつか取り上げてみました。

多くが低刺激で使い心地は穏やかですが、万人の肌にあうというものではないため、その点をご留意ください。 あとタイミングによっては、製品のリニューアルで成分や使い心地が変わる可能性もあります。

後の方では、クレンジングなしで落ちにくい日焼け止めをオフする方法もご紹介していますので、そちらも参考にしてみてください。




肌に負担をかけにくいクレンジング剤は?


もっとも日焼け止めをきれいに落とせるのは、メイクオフする時と同じで 「クレンジング剤+洗顔料」か、「一度洗いでOKなクレンジング剤」による洗顔です。

ただ、一般的なクレンジング剤には界面活性剤が多く配合されており、肌の上の汚れだけではなく、 皮脂や角質層内の脂質までも洗い流してしまうのですよね。



特にオイルベースのクレンジングは、配合されている界面活性剤の量が多く、肌に負担がかかります。

肌汚れ自体はオイルで落とすため、そこまで負担はかからないのですが、 その油汚れを洗い流すために界面活性剤が沢山配合されているため、結果的に油分を落としすぎてしまうのです。

一方で水をベースとするクレンジング剤も、界面活性剤そのものでメイクを落とす仕組みであるため、 肌に刺激を与えやすいです。

肌に負担がかかる割に、落とす力はそこまで強くはないというデメリットもあります。

さらにミルクタイプのクレンジングについては、水分が多いぶん界面活性剤の種類や量が多くなりやすいため、あまりおすすめはしません。



結論としては、できるだけ肌に負担をかけずに日焼け止めやメイク汚れを落とすには、クリームタイプのクレンジング剤が適しているといえます。

クリームタイプのクレンジングには「洗い流すタイプ」と「洗い流さないタイプ」がありますが、 洗い流さないタイプは拭き取りで肌に刺激を与えてしまうため、洗い流すタイプがおすすめです。

例えば…


お値段はリーズナブルとは言い難いですが、アーモンドオイルやローズヒップオイルなど、オイル類や保湿成分を贅沢に配合したクレンジングクリームです。

しっとりした洗い上がりで、乾燥しやすい方に向いています。
何より香りがよく、使っていて癒されます。

ただ、洗浄力はあまり高くはないので、しっかりメイクには向かないかも。ダブル洗顔は不要です。





松山油脂が展開するブランド「リーフ&ボタニクス」のクレンジングクリーム。

純米酒とあるように、クレンジングの材料に純米酒と酒粕がつかわれており、ほんのりお酒っぽい香りがします。

正直、メイクの落ちはよくないです。
ウォータープルーフのアイメイクなんかだとこすらなくては落ちないため、アイメイクは別のクレンジングで落とす必要があるかも。

ただテクスチャーは柔らかくて、伸びが良いです。
しっかりメイクはともかく、日焼け止めくらいなら普通に落とせます。

洗い上がりがしっとりとしており、お値段が手頃な割には優秀ではないでしょうか。





無香料・無着色・ノンアルコール、しかもお手頃価格のちふれ化粧品のクレンジングクリーム。

ミネラルオイルが多く使われており、脱脂力はそれなりにあります。(私はそこがダメ) あと、しっかりメイクは落としづらいかも。

ですが使いやすいテクスチャーで、ものすごくお勧めというわけではありませんが、お値段の割には優秀です。




基本、オイル系のクレンジングはおすすめしませんが…


上でオイルクレンジングはおすすめしないと述べましたが、正直にいうと、良いか悪いかは製品の内容にもよります。

オイルクレンジング剤の中には、比較的肌への負担が小さいものも存在するのですよね。



オイルベースのクレンジング剤は、まずオイルで肌の上の汚れを取りさり、 そのオイルを界面活性剤で洗い流す仕組みです。

リキッドベースのクレンジングだと、界面活性剤が直接汚れに作用しますが、 オイルベースのクレンジングは界面活性剤と汚れの間に、オイルというクッションがあるというイメージなんですよね。

クッションがある分、皮脂や肌は界面活性剤の影響を受けにくいんです。
とはいっても、多くの市販品は界面活性剤の使用量が多いために、そうはなっていませんが…。

界面活性剤が沢山つかわれておらず、なおかつ皮脂を取りすぎないオイルであれば、 角質層内の脂質にまで影響を及ぼす可能性は小さくなります。

例えば…


1ボトルに75%ものアルガンオイルを配合した、クレンジングオイルです。

アルガンオイルって高価なオイルであるため、製品価格はやや高めになっていますが、価格なりのことはあると思います。

オイルクレンジングの性質上、界面活性剤はそれなりに使われているはずですが、使われているのは安全性が高いといわれるものです。

肌への負担がないわけではないので、短時間で洗いきるようにしましょう。





こちら、コメヌカ油とアルガンオイルを配合したクレンジングオイル。
低刺激で安全性が高いとされる界面活性剤が使われています。

オイルがたくさん使われているため、オイルクレンジングにしてはしっとりとした使い心地で、 洗い上がりの乾燥感が少ないのが特徴です。

お値段は安価ってほどではありませんが、量と価格のバランスは悪くありません。 長く続けやすい製品だと思います。




オイルクレンジングによる肌の乾燥を防ぐには、皮脂を落としすぎないことがキモです。

オイルクレンジングの脱脂力は、界面活性剤の種類や配合量だけではなく、配合されるオイルの性質にも大きく左右されます。

界面活性剤が少なくても、オイル自体の脱脂力が強いと乾燥しやすくなるんです。

乾燥を防ぐためには、皮脂膜と親和性の高いオレイン酸主体のオイルをつかったクレンジング剤が適しているでしょう。




例を少しあげると、オレイン酸が豊富なオイルはオリーブオイルやアボカドオイル、アルガンオイルです。

ただし、オイルは含まれている脂肪酸の種類や割合によって、向く・向かない肌質があります。 同じオイルでも人によって全く使用感が異なってくるのは、このせいです。



オレイン酸が豊富なオイルは乾燥気味な肌質の方向けで、皮脂が多い人には高オレイン酸のオイルよりも、 リノール酸やリノレン酸が多いローズヒップオイルや、ホホバオイルなんかが向いているでしょうか。 ローズヒップオイル、酸化しやすく扱いにくいんですけどね。

まあ、クレンジングではオイルのほとんどを洗い流してしまいますから、スキンケアとして利用するのでない限りは、 上記のような事柄はあまり気にする必要はないとは思います。

なお、安い製品で「ミネラルオイル」を使ったクレンジング剤をよく目にしますが、ミネラルオイルは脱脂力が高く、 皮脂や角質層内の脂質まで流してしまう可能性があるため、乾燥しやすい肌にはあまりおすすめできません。




クレンジング剤は使いたくない!という方にはこの方法がおすすめ


ここまで、肌に負担のかかりにくいクレンジング剤についてお話ししましたが、 低刺激云々にかかわらず、クレンジング剤自体を使いたくないという方もいますよね。

私自身も、以前は低刺激なクレンジング剤を使用していましたが、 今は軽いメイクが多くなったこともあって、ほぼクレンジング剤を使わずに日焼け止めやメイクを落とすようにしています。




その方法とは、オイルと石けんを使って洗顔する方法です。

オイルといってもオイルクレンジングではなく、普通の美容オイルなんです。
例えば、私自身はオリーブオイルやアボカドオイル、ホホバオイルなどを使ってメイクや日焼け止めを落としています。

正直、通常のクレンジングほどメイクの落ちはよくありませんし、うまく洗わないとべたつき感が残りやすくなるため、 人によってあうあわないがあると思います。

ですが、慣れれば肌に大きな負担をかけずに、メイクや日焼け止めをきれいに落とせるようになります。




注意点としては、利用するオイルの種類、そして石けんによって洗い上がりの感覚が大きく異なるため、 あまりに安すぎるオイルや石けんを使うのはおすすめしません。

特にオイルは、ちゃんとスキンケア用として売られているものを使ってください。食用などとは、精製度が違います。

というわけで以下、私自身が利用している(利用したことのある)オイルや石けんをご紹介するとともに、洗い方についても説明します。




クレンジングにおすすめの美容オイル


スキンケア用のオイルは様々なメーカーで販売されていますが、 私自身は手作り化粧品材料の専門店である「マンデイムーン」で買うことが多いです。

手作り化粧品用の材料であるためパッケージなどは簡素ですが、品質の良いオイルをリーズナブルに買えるんです。

クレンジングでは、たくさんオイルを使うようにした方が肌への摩擦が少なくて済むため、 高級なオイルを少量よりも、ほどほどの価格のオイルをたっぷり使うのがおすすめです。





以下は、私が実際に利用している(したことのある)オイルです。
50mlの小容量を掲載していますが、大容量タイプや、オーガニックの原材料を使用したタイプもあります。



もし保湿などのスキンケアに利用する場合は、肌質に合うかどうかを考慮したうえで、オイルを選ぶようにしてください。

安価な小容量タイプを、いくつか試してみるのもよいかもしれません。
マンデイムーンのスキンケアオイル一覧





なお、市販品でもオイル100%のクレンジングは存在します。


スクワランとは、原材料から抽出したスクワレンに水素を結合させることで、性質を安定化させたオイル。

サメ由来、植物由来のスクワランが存在しており、 この製品はさとうきびなので植物由来となります。ちなみに以前は、オリーブ由来のスクワランが多かったです。

スクワランという呼び名は同じでも、原材料が異なるとややテクスチャーなどが異なるようで、 さとうきび由来のスクワランはオイルではあるのですが、さらっとしていてべたつきが少ないのが特徴。

まあもともとスクワランって、さらっとしているんですけどね。

いうなれば、この「岡田クレンジング」はクレンジング剤というよりはスクワランオイルそのものであり、 オイルによるクレンジングと変わりませんが、オイルのべたつきが苦手な方にはおすすめです。

ちょっとお値段が高いかなあとは思いますが、良品です。




洗顔におすすめの石けん


オイルでメイクや日焼け止めを浮かせたあとには、洗い流さなくてはなりません。

洗顔は洗顔フォームのほうが使いやすくはあるのですが、たいていの洗顔フォームには界面活性剤が含まれているのですよね。

なので石けんが無難かなと。
ただ、石けんにも界面活性剤をはじめとする余計なものが含まれている製品は多いので、注意が必要です。




というわけで以下、洗顔に向く石けんをいくつかご紹介します。

石けんの使いごこちは、製品によって雲泥の差があります。
価格の安い石けんには安い材料しか使われていないため、使い心地もそれなりなんですよね。

以下に掲載している石けんは、いずれも品質の高いオイルを使用しているため、 石けんにしては価格が高いですが洗顔用としては相応かなと思います。

オイルによるクレンジングを行わない場合の、単純な毎日の洗顔にもおすすめです。


注意点として、オイルを多く使った無香料の石けんは特有の香りを持つものも多く、苦手な方もいるかもしれません。

あと、オリーブオイルをたくさん使った石けんはオレイン酸を多く含むため、乾燥肌の方にはあいやすいのですが、 逆に皮脂分泌が多い方にはあわない場合があります。

実際には、肌との相性は使用してみないことにはわからないのですが、 オイルをたっぷり使った石けんって、オイルがもともと持つ性質が出やすいんですよね。

あう人とあわない人がいるのが普通です。



ちなみにナーブルスソープの石鹸は、ベースはオリーブオイルですが、 植物成分の配合によってさまざまな特徴を持たせた石けんを複数提供しているため、肌質に合ったものを選びやすいです。

1つが100gと結構小っちゃいんですが、洗顔に使うだけならそこそこ持ちます。
なんとなく見た目がかわいいので、ギフトにもおすすめです。

なお、オイルをたっぷり使った石けんは、お風呂に置きっぱなしにすると溶ける可能性が高いです。保管方法にご注意ください。




美容オイルをつかったクレンジングの仕方について


最後に、オイルを使用したクレンジングの仕方について。



何も難しいことはないのですが、オイルの落とし方が足りないとベタつきが残ったり、 逆にオイルを落とそうとしっかりと洗顔してしまうと、肌に負担をかける場合があります。

1.オイルを適量取り、顔全体になじませる

2.指を滑らせるようにして、メイクを浮かせる

3.コットンなどでオイルをオフ(絶対にこすらない)

4.石鹸をしっかりと泡立て、やさしく洗顔

オイルはケチらず、十分な量を使用するようにします。

またメイクを浮かせるとき、コットンでオイルをオフするとき、さらには石けんで洗顔するときなど、 肌を摩擦しすぎないように気をつけてください。

オイルオフは、コットンではなくティッシュを代用しても構わないのですが、ティッシュって目に見えないくらいの繊維がたくさん出ているため、 肌をこすると肌表面を傷つける可能性があるんですよね。

例えば、広げたティッシュで顔全体を軽く抑えてオイルを吸わせる…なんてやり方なら、問題ないと思います。



あと、石けんをしっかりと泡立てるのって結構大変なので、専用の泡立てネットを用意するとよいかもしれません。

オイルの多い石けんって、中には泡立ちの悪いものもあるんですよね。



私自身は使ってます。
すぐにモコモコに泡立つので、楽ですよ。

弾力のある泡でこするような感じで、顔全体を洗ってくださいね。
鼻のキワなど、泡が入りにくいところは軽く指でなぞるようにすると、オイルが落ちやすいです。

洗顔後は肌の水分が蒸発しやすくなっているため、できるだけ早くスキンケアを行うようにしましょう。







とても長くなりましたが、以上となります。

スキンケアの方法や製品って万人にあうものはないため、掲載内容が必ずしも参考になるとは限りませんが、 なんらかの目安にしていただけますと幸いです。


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