時々、キャットフードが「訳あり」として安く売られていることがあります。
ドラッグストアやスーパー、ホームセンターのワゴンなどで、目にしたことがある人も多いのではないでしょうか?
ラッキー!なんて即買ってしまう人がいる一方で、訳ありなんてなんとなく怪しい…なんて敬遠する人もいると思いますが、
利用のしかたによってはお得な買い物になることもあるんですよね。
今回は、訳ありキャットフードのメリットとデメリット、賢い買い方についてまとめました。
訳ありキャットフードの「わけあり」ってどういう意味?
訳ありとは、普通には売れないなんらかの理由がある商品をさす言葉で、
通常の商品価格よりも安く売られていることがほとんど。
安い製品=クオリティが低いというイメージがあるため、訳ありとあるだけでなんとなく怪しく思えてしまうのですが、
キャットフードが訳ありとして売られる理由には以下のようなものがあげられます。
消費期限が近い
訳ありで売られる理由でもっとも多いのがこれです。
商品にもよりますが、消費期限まで残り1ヶ月近くになると安く売られることが多いようです。
密閉状態の小袋や缶で売られているキャットフードなら、特に品質に問題はないと言えます。
パッケージが一部破損している
配送途中や商品を並べる際にぶつけた・落としたなどでパッケージが一部破損した場合も、訳ありとして売られることがあります。
その場合、破損した外側のパッケージを取り払い、
内側の透明な小分け袋だけで売られたり、ショップがオークションに出したりすることも。
外箱の破損ならまず中身には問題ありませんが、フードが直接入っている小袋に破損がないかをよくチェックしましょう。
フードは空気に触れると酸化が進んで品質が劣化しますし、虫や異物が入り込む可能性も高くなります。
特にキャットフードは脂質が多いこともあって酸化しやすいです。酸化したフードを食べさせるのは、猫の体によくありません。
中の粒が潰れている
パッケージの中のキャットフードの粒が潰れたり欠けたりしているために、訳ありとして安く売られることがあります。
粒が潰れるのは、外部からの衝撃によるものもありますが、
製造過程できちんとした形にならず、欠けたり潰れたりしたものだけを集めて売られることもあります。
果物や野菜のB品のように、見た目は悪くても味そのものは正規商品と同じあるため、
見た目が悪いのが気にならなければお得な商品です。
ただし、聞いたこともないメーカーや製造元のものではなく、信頼できるメーカーのものを選ぶようにしましょう。
以上のように、訳ありといってもその理由はさまざまで、キャットフードの品質が必ずしも悪いというわけではありません。
むしろ消費期限内に消費できるのなら、安い分通常のフードよりもお得だといえるかもしれませんね。
「激安」には注意!
同じように安く売られている場合でも、「訳あり」ではなく「激安」といった売り文句を使っている場合は注意が必要です。
細かいですが、「訳あり」は何らかのワケがあって、ある程度の価格のものが安く売られていることがほとんど。
一方で「激安」は、安価な製品を販売する時の売り文句であることが多いんですね。
同じお得なキャットフードでも、クオリティが大きく異なる可能性があるんです。
・訳あり … 理由があって元々の値段よりも安くなっている
・激安 … 値下げ品ではなく、もともとの値段が激安であることが多い
特に、見たこともないようなパッケージやメーカーの製品が平均以下の値段で安く売られている場合、粗悪品の可能性があります。
価格に釣られず、パッケージをよくみて買うようにしましょう。
訳ありキャットフードを買う場合に注意するポイント
訳ありといっても、キャットフードの品質が悪いわけではないと述べましたが、
購入する際に気をつけたほうが良いポイントもあります。
安いからと沢山買うと、あとから後悔することになるかも知れないため、
訳ありのキャットフードを買う場合はデメリットについてもよく考えるようにしましょう。
以下、訳ありキャットフードのメリットとデメリットについてまとめてみました。
訳ありキャットフードのメリットは?
・値段が安い
・普段と違う味を試すチャンス
訳ありキャットフードはなんといっても安く買えるのがメリットです。
特に多頭飼いの場合は助かりますよね。
安いといっても中身が悪くなっているわけではないので、期限内に食べ切れる量であればお得になります。
あと訳ありで安く買えるなら、普段食べているフードと違う味を試してみるいい機会です。
猫も毎日同じ種類を食べ続けると飽きることがあるので、時々気分転換に違う種類や缶詰タイプをあげてみるのも良いと思います。
あと、猫ってフードの味にかなりこだわりがある子もいて、せっかく高いフードを買って与えても食べてくれない場合があるんですよね。
そんな猫には、訳ありフードが「お試し」として便利です。
普段は高くて手が出ないようなキャットフードが、半額になって売られていることもあるため、
訳ありの言葉を見つけたらまずは商品をチェックしてみましょう。
訳ありキャットフードのデメリットは…
・期限がギリギリの商品もある
・猫の体質にあわない場合がある
訳ありといっても色々ですが、
よくある訳ありキャットフードの最大のデメリットは、消費期限が近いということ。
中には、本当に消費期限ギリギリのフードが売られていることもあります。
多頭飼いでないなら、大量に購入するのは避けるべきです。
多少期限を過ぎるくらいであれば、キャットフードを冷凍するという方法もありますが、
冷凍していても家庭の冷凍庫では劣化は避けられないため、できるだけ早いうちに食べる必要があります。
冷凍する場合でも、購入する分量は1ヶ月分程度におさえるのが無難です。
あと、買ったフードが猫の体質に合わない場合があります。
普段から愛猫に与えている種類のフードが売られていればいいのですが、そうでない場合は慎重にならなければいけません。
キャットフードによっては体質に合わず、アレルギーを起こすこともあるからです。
また、実際に食べてもらうまで猫の好き嫌いはわからないもの。安いからといって大量に購入しても、食べてもらえなければ意味がありませんよね。
私自身も過去、訳ありフードの大量買い込みで失敗した経験があります。(甘やかした私が悪いんですが、好き嫌いが多い子だったので食べてくれなかった)
例えばまぐろ味が好き、牛肉味が好きなど愛猫の好みがわかっているようなら、似た系統を選んでみてもいいでしょう。
また、同じメーカーのものであれば比較的使う材料や味が近いと考えられますので、そういう選び方もありです。
ともかく、はじめてのフードを大量買いするのはおすすめできません。
訳ありキャットフードってどこで買えるの?
ここまで、訳ありキャットフードについてお話ししてきましたが、そもそも近所のお店で見たことがないなんて方もおられるかもしれません。
大きなスーパーやドラッグストア、ホームセンターに行くと、処分品のワゴンに入っているものが見つかったりするのですが、
近くで訳あり品が買えない方はネットで探してみると良いでしょう。
訳ありのほか、廃盤商品であったり、在庫処分品として安く売られているキャットフードなどもあります。
ネットで訳ありキャットフードが買えるところは…
訳ありキャットフードをネットで買う場合、どのようなところを探せばよいのでしょうか?
・Amazonや楽天などのオンラインモール
・フリマやオークションサイト
上記を探せば、必ず訳ありキャットフードは見つかります。
フリマやオークションサイトで売られているキャットフードは、
飼い猫のために買ったフードがあわずに残ってしまった…などという理由で出されていることが多いようです。
安いのが魅力ですが、相手宅でのフードの管理の仕方が気になること、
またお店ではないため、トラブルが起きた時にも相手側に非がない場合はどうにもできません。
トラブル時のリスクが小さくはないため、よほどの理由がない限りは、
Amazonや楽天などのオンラインモールで訳ありとして売られているものを買うのが無難です。
見た感じ、訳ありや在庫処分を探しやすいのは楽天だと思います。
ネットで訳ありキャットフードを買う場合の注意点
ネットでの商品購入は、実物を手に取ってみることができないため、
実店舗でキャットフードを買うときよりも慎重に選ぶ必要があります。
特に訳あり品や在庫処分品は、返品不可としていることがほとんどであるため、
購入前に良く商品の状態を確認するようにしましょう。
注意したい点は、以下のとおり。
・賞味期限は要確認
・パッケージの状態等、訳ありの理由を確認
・できれば飼い猫が食べたことのあるフードを選ぶ
・送料の有無
まず、安く売られている理由をよく確認してください。
パッケージの状態などもそうですし、特に賞味期限は要確認です。
送られてくるまでにタイムラグがあるため、あまりにも賞味期限がギリギリすぎるのは危険かもしれません。
あと、ネットで買うと送料がかかります。
ほとんどの店舗は、一定以上の額を購入すると送料無料になる場合が多いのですが、
たくさん買いすぎると期限内に消費しきれなかったり、猫の嗜好にあわなくて大量にあまらせてしまうというリスクがあります。
送料を無料にするためにフードをまとめ買いする場合は、
飼い猫が食べたことのあるフードを選ぶようにしましょう。
また、消費期限内に食べきれる量を買うことも大切です。
あまらせて廃棄することになっては、訳あり品でお得♪…どころか、損してしまいます。
猫に与える前に、フードの状態をよく確認すること
訳ありキャットフードが届いたら、飼い猫に与える前にパッケージや中のフードの状態をよく確認してください。
まあ、新品であればまず問題はないと思います。
ただ、箱の潰れ方が尋常ではなかったり袋に小さい穴が開いていた場合、
中身が酸化してしまっている可能性がありますし、虫や異物が入り込んでいるかもしれません。
ちょっと様子がおかしいと感じたり、いつものフードと違うニオイがする場合、
また虫などの異物が入っていた場合は、猫には与えない方が無難です。
なおフードの状態がおかしい場合、念のため店舗側に伝えてみるというのはアリかもしれませんが、
訳ありキャットフードは返品不可であることがほとんどであるため、
よほどでない限りは返品に応じてもらえません。
そういった点も踏まえた上で、慎重に購入することです。
訳ありキャットフードはお得だけどリスクもある 利用は臨機応変に!
訳ありキャットフードにはメリットと同時にデメリットも存在します。
猫を飼っている頭数が多ければメリットの方が大きくなりやすいですし、
猫の餌の好みによっては、買っても無駄になる場合もあります。
お得だからと衝動買いするのではなく、
自分の猫の好みや飼育環境を考えたうえで、必要な時だけ利用するのが賢い買い方です。
またネットで訳ありキャットフードを買う場合は、期限や製品の状態、猫の好みや送料の有無などを吟味したうえで、買うようにしましょう。