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自宅の鍵は大丈夫?空き巣に狙われないための鍵選びについて解説



泥棒(空き巣)は主に、窓や玄関など出入り口となる部分から家の中へ侵入します。

ほとんどは鍵を破って入ってくるわけですが、鍵破りと一口にいっても非常にさまざまな手口があります。鍵の種類によっては、ものの数分もかからずに開錠されてしまうこともあるんです。

ときくと、当然気になるのは自宅の鍵ですよね。

自宅の鍵の種類について、意識したことがある方は一体どの程度おられるでしょうか?ひょっとすると、意外と防犯性能の低い鍵が使われているかもしれません。

今回は、空き巣による鍵破りの具体的な手口の種類と、防犯性能を高めるにはどのような鍵を選べばよいのかについて解説します。





空き巣の侵入手口を知る

泥棒(空き巣)による鍵破りの手口には、以下のような方法が存在します。



ピッキング



ピッキングは、侵入時の解錠手口としては最もよく知られているものなのではないでしょうか。

もともとは侵入手口を指す言葉ではなく、鍵を紛失して開けることができなくなったドアや金庫等を開けるために、 鍵屋が身につけている解錠テクニックをそう呼んでいました。

侵入手口としてのピッキングは、鍵屋が行っていたピッキングを空き巣が利用したもので、 きちんとした方法を習って練習すれば、たいていの人は難なく習得できるそうです。



一時、ピッキングによる空き巣被害が急増したこともあり、最近は昔ほどピッキングに弱い鍵を使用したドアは見られなくなりましたが、 それでもまだ存在するというのが現状。

特に建物が古い場合は、古い鍵をそのまま使用していることが少なくないため、いま一度チェックしてみることをおすすめします。

ちなみに、ピッキングに用いられる専用のツールは、2003年に施行された「特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律」により、 鍵屋であるなどの正当な理由がない限りは所有できなくなりました。

とはいえ、身の回りにピッキングツールの代わりになるものはいくらでもあるため、 鍵破りに慣れた空き巣にとっては、規制はあまり意味がないかもしれません。




サムターン回し

サムターンとは、ドアの内側にある鍵を開閉するための「つまみ」のことです。



そしてサムターン回しとは、何らかの方法でドア内側のつまみを回転させて解錠する手口のことを指します。

サムターンを回す方法にはさまざまなものがあり、 例えばドアに設置されている郵便受けや、ドアスコープなどから特殊な形状の針金などを差し込んでサムターンを回したり、 乱暴なやり方ではドリルを使ってドアに穴をあけ、サムターンを回す方法もあります。

ピッキングなどが行えない鍵を使っていようとも、内側から解錠されてしまう危険性を持つドアでは意味をなしません。

対策は、サムターン回し対策が施された鍵を取り付けるか、 もしくは専用のグッズを使用し、サムターン回りに専用のカバーをかけるのも有効です。




カム送り

カム送りとは、シリンダー(鍵穴)カラーと呼ばれる部分と扉との隙間に針金のような特殊工具を差し込み、 ドア内の鍵を直に作動させて解錠させる手口。

バイパス解錠とも呼ばれるようです。



一部のシリンダーは様々な厚みの扉に対応できるよう、カバー部分が動くようにできているのですが、その隙間がある鍵を狙ったものです。

カム送りで解錠できる鍵は限られており、最近ではかなり少なくなってはいますが、 全くないわけではありません。

自宅のシリンダーカラーを引っ張って扉との間に隙間ができるようであれば、カム送りで開錠できる可能性のある鍵であるため、なんらかの対策を施した方が良いでしょう。

具体的には対策済みの鍵へと交換するか、それが難しければ対策部品を装着するのが有効です。




こじ開け



バールなどの棒を使用してドアをこじ開ける手口です。
ドアと外枠の間に出来るわずかな隙間にバールを差し込み、てこの原理でドアをこじ開けます。

対策は、ガードプレートでドアと外枠の隙間を塞いでしまうこと。 プレートがあればバールを差し込むことができませんし、防犯意識が高い住人がいるという空き巣への威圧効果もあります。

ガードプレート自体は安価ですので、思い当たる方は早めに対策しましょう。 ただし、ドアの厚みや鍵の種類によっては取り付けられないものもあるため、購入前に確認が必要です。




破錠



鍵自体を破壊してしまう行為。

鍵には簡易的なものをはじめ、防犯性に優れたものなどさまざまなタイプが存在しますが、 どんな鍵も時間をかけて破壊すればいつかは壊れます。

ただし鍵の破壊には大きな音が伴うこと、また鍵によってはかなり時間がかかってしまうため、 リスクの高さからあまり使用されない方法です。




バンピング

比較的新しい解錠方法である「バンピング」。



ピッキングが難しいといわれるディンプル系ピンシリンダーを狙った解錠方法ですが、 ある程度の技術が必要なピッキングとは異なり、道具さえそろえば比較的誰でも簡単に解錠できてしまいます。

必要なものはバンプキーと呼ばれる特殊なキーと、パンピング用のハンマーのみ。 バンプキーを鍵穴に差し込み、回転力をかけながらハンマーでキーを叩くとその衝撃で鍵が開きます。

まだ日本では被害は少ないようですが、流行るのは時間の問題。
特に同一タイプの鍵を使用することが多いマンションでは、パンピングで一度に多数の被害が出る恐れがあります。

本格的に流行する前に、パンピング対策済みの錠へと交換してしまうのが得策です。




メルティング

メルティングも比較的新しい解錠方法で、溶解破錠とも呼ばれます。



鍵穴に金属を溶かす強酸性の溶液を注入し、シリンダー内のパーツを溶かして解錠するという一風変わった方法です。

他の開錠方法とは異なり音が全くしないこと、また特殊なテクニックは一切必要がなく短時間で済むため、 容易さという点ではピッキングに勝ります。





自宅の鍵は大丈夫? 今すぐセルフチェック

先にあげたように、これだけさまざまな開錠方法があるということを知ってしまうと、気になるのは自宅の鍵ですよね。

ひょっとすると、容易に開錠できる鍵が使われているかもしれません。



自宅のドアに使われている鍵の型番を調べる

鍵対策を考える前に、まずは自宅のドアに使われている鍵の型番を調べてみましょう。


写真はMIWA PGF

鍵のメーカー名や型番は、ドア側面のかんぬき付近や、サムターン(ドア内側のつまみ)付近に記載されていることが多いです。

どういったタイプの鍵が使われているのかが特定できれば、その鍵のセキュリティがどの程度なのかが大体わかるため、 交換が必要であるかどうかの目安になると思います。

万が一鍵を変える場合、専門業者に頼む方法と自分で取り付ける方法がありますが、 ドアの幅やサイズなど細かい部分を把握する必要があるため、まずシリンダーの選択が結構ややこしいです。

間違えるとせっかく買った錠前(鍵やシリンダー)が無駄になるため、 DIYなどが得意でない場合は専門業者に頼んだ方が無難かもしれません。

鍵専門店やショップでは、鍵の交換マニュアルを公開している所もあるため、 適合するシリンダーについてアドバイスをいただくというのも良いでしょう。




現在主流となっている鍵の種類

現在、使用されることの多い鍵の種類について解説します。
以下で解説している鍵は、下にいくほどセキュリティ性能が高くなります。

・ディスクシリンダー錠
・ピンシリンダー錠
・ロータリーディスクタンブラー錠
・ディンプル系ピンシリンダー錠


ディスクシリンダー錠



以前、ピッキングを利用した空き巣のターゲットとなったディスクシリンダー錠。 当時国内で最も多く出回った鍵で、H248やH200の刻印があります。

ピッキング被害が多発したことにより、鍵の危険性が広く呼びかけられ多くが取り替えられたのにもかかわらず、 未だ使われているドアは多数存在します。

鍵自体は廃盤となっているため新しい建物では見かけませんが、 古い建物で鍵を交換していない場合は使われている可能性があります。

もし自宅のカギがこのタイプなら、非常に危険です。
いつ侵入されてもおかしくありません。




ピンシリンダー錠



ピンシリンダー錠はディスクシリンダー錠の次に狙われやすい、セキュリティの甘い鍵です。

基本的にかぎ穴は縦方向に開いており、鍵は片側のみギザギザとした形状であるため、見分けが付きやすいと思います。

こちらもディスクシリンダー錠と同様、自宅のドアに使われているのだとしたら速やかに対策をとった方が良いでしょう。




ロータリーディスクタンブラー錠



ロータリーディスクタンブラー錠はその名の通り、 「ロータリーディスクタンブラー」と呼ばれる方式を使用したシリンダー鍵のことで、W型のかぎ穴が特徴です。

ディスクタンブラーに比べると対ピッキング性能は大幅に上がっており、 ディスクタンブラー錠が危ないと呼びかけがあってから、このロータリーディスクタンブラー錠に交換したというお宅も少なくはありません。

先に上げたディスクシリンダー、ピンシリンダー錠よりもセキュリティ性能は高いですが、 MIWAの「U9」に関しては、製造時期によって破錠(ドリルで穴を開け、内部のロッキングバーを抜く)に弱いものが存在しており、 もし2001年以前のU9に鍵を交換した記憶があるのなら、早急に対応が必要です。

現行タイプのU9は対策が施されているため、ロッキングバーの抜き取りはできなくなっています。




ディンプルキーシリンダー錠



ディンプル系ピンシリンダー錠は、ここで上げた4種の鍵の中では最も防犯性能が高い鍵です。

構造的にはピンシリンダーの仲間ともいえるのですが、ピンシリンダーに比べるとピンの数が倍以上になっているものが殆どであり、 ピッキングでの開錠にはかなり時間がかかるため、狙われにくい鍵だといえるでしょう。

とはいえ、ディンプル系のキーと一口にいってもピンからキリまでさまざまなタイプが出回っており、 質の低いものだと高い防犯性能が得られない場合もあります。

また最近耳にするバンピングなどの手口には弱く、バンプキーさえあれば、 セキュリティ性能が高いタイプであっても1分前後で開けられてしまうという現状があります。

対策は、できるだけ新しいバンピング対策済みの鍵を選ぶこと、 またリモコンや暗証番号、指紋認証を使用した鍵、電子錠を補助錠として導入することが最善だといえます。

よほどの理由と時間に余裕がない限り、そこまで徹底的に対策した家を狙う空き巣はいないはずです。





以上が、現在主流だとされている鍵の説明となります。

断言はできませんが、今の所はディンプルキーシリンダー錠が、鍵の中では最も防犯性能が高いといっても良いでしょう。 特にピッキングには強いです。

性能が高いからといって絶対に侵入されないわけではありませんが、 鍵の性能が高いと侵入に時間がかかること、また対策を講じている家という印象を与えるため、 空き巣のターゲットになる確率を下げる効果があります。

価格は他の鍵に比べると高く、合い鍵を作るのにもかなり時間がかかってしまうという欠点はあるものの、 それだけの価値はあるといえます。

次項では、現在防犯性能が高いといわれている鍵をいくつか取り上げてみました。





防犯性能の高い鍵をピックアップ

ドアに使われている鍵がセキュリティの低いものであった場合、速やかな対策が必要です。



最近の鍵は「指定建物錠の防犯性能の表示」が義務付けられており、 記載されている「耐ピッキング性能」や「「耐かぎ穴壊し性能」、「出荷時かぎ本数」などは鍵の選択に非常に参考になります。


○指定建物錠の防犯性能の表示
耐ピッキング性能 ・・ ピッキングへの耐久性能
耐鍵穴壊し性能 ・・ ドリルなどを用いた破壊に対する耐久性能
出荷時鍵本数 ・・ 出荷時に付属している純正キーの数

とはいえ、そういった情報をみただけでは、一体どの鍵が防犯性能に優れるのかよくわからないという方も多いと思います。 そこで、一般的に防犯性能が高いと言われる鍵をいくつかピックアップし、掲載してみました。

なお念のために書いておくと、防犯性能が高いからといって絶対に解錠されないというわけではありません。 また今後、新たなる解錠方法が登場した場合、簡単に解錠されてしまう可能性もあります。

情報を利用した事によって起きた事故やトラブルについては一切責任を負いませんので、掲載内容は参考程度にご覧ください。

掲載している製品の詳細については、以下に記載しているリンク先のサイトやショップでご確認いただきますようお願いいたします。



ロイヤル★ガーディアン-EX


・耐ピッキング … 10分以上
・耐鍵穴壊し … 10分以上
・出荷時鍵本数 … 3本

非常に頑丈な鍵として有名なロイヤルガーディアン。
防犯性能の高い鍵をお探しの場合、名前を何度も目にしているかもしれません。

ピッキングやバンプキーによる解錠ができないだけではなく(デッドロックがかかる)、 隙間がないためカム送りによる解錠もできません。また非常に頑丈な素材を利用しているため、ドリルの攻撃にも耐えることが可能。

鍵の紛失等のトラブルに備え、「鍵登録システム」を採用しているのもこの鍵の特徴です。 ネット上に保管されたユーザーの鍵情報は暗号化されているため、個人情報が流出する不安はありません。

リバーシブルデザインを採用しており、鍵の抜き差しの方向を考えなくても良いところも便利ですし、 24時間緊急体制の整備や、2年間の盗難保険の付帯などもこの鍵の大きな魅力だといえるでしょう。



なお、この製品は一般的な鍵とは違って取り付けが難しいため、 ライセンスを持っている専門業者のみが施行を行えるようなシステムとなっています。

ユーザーがシリンダーを入手して自分で取り付けた場合、正規の保証を受ける事が出来ない可能性があります。 (そもそも、代理店によるシリンダーの販売は禁じられているため、一般的には販売されていません)

興味をお持ちの場合は、お近くの特約店で相談しましょう。




Clavis(クラビス) F-22


・耐ピッキング … 10分以上
・耐鍵穴壊し … 10分以上
・出荷時鍵本数 … 3本

高防犯性シリンダー、Clavis Q-18のバージョンアップ版となるClavis(クラビス) F-22。

丸型の鍵穴を採用した珍しい形状のシリンダーで、ピッキング工具での操作が難しく、また鍵の複製も困難な防犯性能の高い製品です。

独自のフォルムを採用することでバンピングに強く、カム送り解錠にも対応。 またドリルなどによる直接的な攻撃にも高い耐久性を持ち合わせています。

不正複製を防止するためのIDカードが付属しており、キーの追加にはIDカードの提示が必要となるなど、セキュリティ性が高いところもこの鍵の魅力。

取り付けが比較的簡単であるため、ユーザー自身の取り付けもOKです。



補足として、クラビスは折れやすいとよくいわれますが、それはキーが細いためでしょう。

例えばキーがきちんと鍵穴にささっていない状態で無理に回したり、潤滑材を塗布するなどのメンテナンスを怠り、 鍵がささりにくくなってしまった状態で無理に利用すると、細いキーですから折れてしまうことこともあると思われます。

メンテナンスを怠らなければ起こりにくいトラブルであるため、日頃からマメにケアしましょう。




OPNUS MMX


・耐ピッキング … 10分以上
・耐鍵穴壊し … 5分未満
・出荷時鍵本数 … 4本

OPNUS MMXは賃貸住宅の管理に便利な、無限キーチェンジが可能なシリンダー。

人の出入りが多い賃貸住宅では玄関キーを変更することも多くなりますが、従来の鍵では新たにシリンダーを用意しなくてはならず、コストがかかりました。

しかしOPNUS MMXは簡単にキーチェンジができるようなシステムであるため、入居者が退去した場合にも手軽に鍵を変えられますし、 鍵紛失の際にも即その鍵を使えなくすることができるなど、利便性が非常に高いシリンダーです。

簡単に操作が行えるため、機械の操作が苦手な人でも問題なく変更可能。 また耐ピッキング性能も10分以上と防犯性能は高く、セキュリティ面でも安心できます。




MIWA PRシリンダー


・耐ピッキング … 10分以上
・耐鍵穴壊し … 5分以上10分未満
・出荷時鍵本数 … 3本

MIWA PRシリンダーは、美和ロックが販売するシリンダーの中では最上位に位置づけられる製品です。

耐ピッキング性能や、ドリルなどを使った破錠の手口にも耐久性が高く、構造上バンピングなどによる解錠も行えません。 またメーカー以外での合鍵作成もできないなど、防犯性能に優れた鍵です。

リバーシブルタイプのキーであるため、暗闇でも鍵穴への挿入がしやすいなど、使い勝手も良いです。

ちなみにこれと同タイプの製品として、PR-Jシリンダーと呼ばれる大きな樹脂ヘッドが付いたモデルも存在します。

PRシリンダーとの違いは、蓄光部品が埋め込まれているために暗闇でも見やすいこと、また持ちやすいという点で、防犯性能は変わりません。




KABA star Neo(カバスター・ネオ)


・耐ピッキング … 10分以上
・耐鍵穴壊し … 10分以上
・出荷時鍵本数 … 5本

カバスター・ネオは、ピッキングや鍵穴壊しなどへの耐久性が非常に高い、ハイエンドに位置づけられるシリンダーです。

キーの複製が法律で禁止されているため、第三者によって不正キーを複製されてしまう心配がありません。 万が一複製する場合にも、登録したオーナーがメーカーに依頼した場合のみの対応となっています。

リバーシブル形状を採用しているために暗闇でも差し込みやすく、 またキーキャップカラーの選択も可能であるなど、複数人でカギを所有する場合にも便利な鍵です。





最後に

ここまで鍵について色々とかきましたが、途中でも述べたように防犯性能が高いといわれる鍵であっても、 絶対に侵入されないわけではありません。

鍵の性能が高いほど侵入に時間がかかるため、狙われにくいというメリットはありますが、 ドア以外のセキュリティがずさんであれば他から侵入されてしまう可能性もあります。

玄関ドアだけではなく窓にもセキュリティ対策を行い、また日ごろの生活習慣にも気を配るようにしましょう。

日常の泥棒(空き巣)対策については、以下の記事も参考にしてみてください。

参考:泥棒の家宅侵入を防ぐために知っておきたいことと、侵入されないための対策について解説!


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