日本は海外に比べると治安はよい方ですが、それでも昔に比べると、空き巣や窃盗といった犯罪は増えています。
であるのにもかかわらず、昔のまま未だに窓や玄関のカギを開けっ放しにしているお宅が見られるなど、
海外に比べると日本人の防犯意識はまだまだ低いのが現状です。
玄関のカギは締めているけど、ベランダのカギは常時開けっ放しにしていたり、
玄関の鍵をよくかけ忘れてしまう若い女性も少なくないそうで、その意識の低さに驚いてしまいます。
セキュリティの甘い家は、空き巣をはじめとする泥棒にとっては格好の標的となります。
入りにくい家よりも入りやすい家が狙われるのは当然のことだといえるでしょう。
特に最近の空き巣は事前に調査を行い、計画をたてた上で行われることも多いため、常日頃から隙をみせないことが大切です。
今回は、最近の空き巣に多い家宅侵入の手口や頭に入れておくべきことなど、空き巣対策について詳しく解説します。
最近の泥棒(空き巣)の家宅侵入の傾向
最近の泥棒は、昔とは違って計画的かつ知能犯が多く、日頃からセキュリティにある程度気を配っているご家庭であっても油断はできません。
以下、よくある泥棒の家宅侵入の傾向をあげてみました。
泥棒…は留守時に来るとは限らない
侵入盗といえば、留守の間に侵入する空き巣を思い浮かべる方が多いと思います。
しかし最近は留守時を狙う空き巣だけではなく「忍び込み」や「居空き」などと呼ばれる
家人が在宅中の家宅侵入も増えているため、人がいるからといって決して安心はできません。
忍び込み・・ 就寝中の家宅侵入
居空き・・ 食事時など、家族が一部屋に集まっている場合に、人のいない部屋を狙って侵入
「忍び込み」や「居空き」は泥棒にはリスクの高いものですが、
家人にとっても凶器を持った犯人と遭遇してしまう可能性が高いだけ、空き巣よりも危険だといえます。
複数人で計画的に行われる家宅侵入も
最近の空き巣の傾向としてよく見られるのが、複数人での計画的犯行。
見張りを立て、人がこないかどうかの連絡を取りあったり、
空き巣に入ったあとすぐ逃げられるように近くに車を待たせておくなど、連携して計画的に行われるパターンが増えています。
業者や販売員等など、近隣の人達に怪しまれないような格好で侵入を試みる場合もあり、
一見してそれと分かりにくくなっているのが最近の空き巣の特徴です。
この手の空き巣は、行き当たりばったりで侵入するのではなく、
日ごろからの生活パターンを見極めたうえで犯行に及ぶことも少なくはありません。
定期的に自宅を不在にしているような場合、狙われやすいといえます。
ただ、不在が多いからといって必ずしも犯行に及ぶというわけではなく、狙った家にホームセキュリティや防犯カメラが設置されていたり、
カギが複数ついているなど、時間がかかりそうな場合は侵入を断念することも。
警視庁の調査によると、侵入に5分以上かかると半分以上が、10分以上だと殆どの空き巣が侵入をあきらめるのだそうで、
侵入されにくい環境づくりこそが、空き巣被害を防止するための最大の対策だといえるでしょう。
ガラス破りによる侵入が多い点を考慮すると、特に窓周辺のセキュリティを強化すると効果的です。
ちなみに万が一侵入した場合でも、空き巣は絶対に長居はしません。
ホームセキュリティが普及している今、知らない間にセンサーが作動して警備員がいつ駆けつけるとも限りませんので、
室内の物色は大体5分以内に済ませるようにしています。例え、金目の物が見つからなかったとしてもです。
侵入に5分以内、室内の物色が5分以内といった具合に、入ってから出ていくまでの時間が長くても10分以下であることを考えると、
ちょっとした外出で鍵をかけずに出かけることの怖さがわかると思います。
短時間の外出でも、窓やドアの施錠はきっちりと行いましょう。
空き巣はどうやって家の中に侵入する?
空き巣の侵入経路は主には窓と扉ですが、同じ窓や扉でも、さまざまな侵入パターンがあります。
鍵を締めていても侵入される!玄関ドアからの家宅侵入の手口
玄関ドアからの家宅侵入の手口として用いられることの多いのが、ピッキングやカム送り、サムターン回しなど。
稀にですが、こじ開けなどの乱暴な方法が用いられることもあります。
ピッキングについてはご存知の方も多いと思いますが、カム送りやサムターン回しなどは、
鍵に興味がなければまず知ることがないのではないでしょうか。
以下をご覧ください。
ピッキング
鍵穴に細い工具を差し込み、ロックを解除する方法。
昔のマンションや戸建てには、ピッキングに弱いディスクシリンダーと呼ばれる錠が利用されることが多かったため、よく狙われました。
ただ最近の鍵はピッキングしづらい構造となっているため、ピッキング自体は減少しています。
カム送り
鍵のシリンダーカラー(以下写真)を引っ張ってできる隙間に、細い工具を入れて鍵内部のカムという部分を回転させ、解錠する方法です。
シリンダーカラーを引っ張った際に隙間ができるようであれば注意した方が良いでしょう。
カム送り解錠対策済みの鍵に交換するか、
ドアとシリンダーカラーの間に、隙間を埋める部品を取り付けるといった対策を行う必要があります。
サムターン回し
ドアの鍵の横にドリルで穴をあけ、工具を差し込んでサムターン(ドアの室内側にある、錠の開閉を行うつまみ)を回し、カギを解錠する方法。
ドリルで穴をあけなくとも、ドアスコープやドアの新聞受けなどから長い工具を入れ、サムターンを回すやり方などもあります。
デザインの関係でガラス窓がついているドアや、ドア横に窓が設置されている場合も、
ガラスを破って工具や手で解錠されることがあるため、
セキュリティ的にはおすすめできません。
対策としては、サムターン回し対策済みの鍵に交換するほか、
市販されているサムターンカバーを装着するのがもっとも手軽です。
サムターンに防犯対策用のサムターンカバーを装着
こじ開け
その名の通り、ドアを工具などでこじ開ける方法。
素材や厚みが貧弱なドアや、ドアとドア枠間の隙間が大きいドアが狙われやすいです。
対策としては、かんぬき部分の隙間を防ぐガードプレートなどを取り付けるといった方法があります。
こじ開けや、ドリルで穴をあけるなどといった手口は目立つため、よほど人気のない場所でない限りは行われることは稀ですが、
その他の解錠方法はドアに傷をつけにくいこと、また逃げる際に鍵を施錠してしまえば空き巣が侵入したことになかなか気づきません。
カードなどを盗まれた場合だと、侵入に気づくのが遅れたために被害が大きくなる恐れも。
築年数が古い建物だと、昔使われていた鍵をそのまま使い続けていることも少なくはなく、上記の方法で簡単に開錠できてしまう場合もあるため、
いま一度、ご自宅の鍵のセキュリティをチェックしてみることです。
ちなみに、最新の高い防犯性を持つ鍵を使用していたとしても、
ドアに穴をあけられればひとたまりもないため、絶対に安全だといえる鍵は一般的にはありません。
ですが防犯性能の高いドアは、どのような方法を用いるにしても開錠までにある程度の時間を要してしまうため、
空き巣にとってはリスクが高く、その分他の家よりも狙われにくいというメリットがあります。
鍵に不安があるなら、防犯性能の高い鍵に変えてしまうというのもありでしょう。
ただしドアによっては取りつけられないタイプの鍵もあるため、専門業者に相談することをおすすめします。
玄関からよりも多い窓からの侵入手口
一般的な家の窓は、衝撃にあまり強くはない普通のガラスが使われることが多いため、
窓ガラスを割って解錠する方法が窓からの侵入手口としては最も多いといえるでしょう。
特にマンションよりも戸建てのほうが窓の数が多いことと、外からアクセスしやすい位置にあるため、注意が必要です。
窓からの侵入手口で多いのは、工具を利用した「こじ破り」や「突き破り」「打ち破り」、
ガラスを切る「切り破り」の他、ガラスをライターなどで焼いて割る「焼き破り」などがあります。
その名称どおり、窓ガラスを破損させて鍵を開ける方法です。
家の窓は格子がついているから大丈夫、と過信される方も多いのですが、
格子を取り外したり、また壊したりといった格子破りは実はそれほど難しいものではありません。
人目に付く場所なら難しいかもしれませんが、塀の内側などで人目に付きにくい場合、簡単に開けられてしまう恐れがあります。
なので基本は格子があろうがなかろうが窓自体のセキュリティを固め、そうした上で格子を利用するのが効果的です。
格子を外して、さらに窓ガラスを破損させて…となると、かなり時間がかかってしまいます。
侵入に時間がかかればかかるほど、空き巣が侵入をあきらめる確率は高くなるのですよね。
格子はセキュリティを高めるひとつのオプション程度に考えておきましょう。
窓からの侵入防止に防犯ガラスは効果が高い
窓のセキュリティとして、格子以上におすすめなのは防犯ガラスの導入です。
防犯ガラスは通常のガラスに比べると高額であるため、とりつける範囲によってはかなりコストがかかってしまいますが、
空き巣対策としては非常に効果的です。
というのも実際に私の知り合いに、留守中の家を空き巣に狙われた方がいるのですが、
窓を防犯ガラスに変えていたために侵入されずに済んだ話があります。
知人の住居は団地の1階で、まわりに住居は沢山あるのですが、ちょうどベランダ付近が数本の木の死角になっており、
知人宅のベランダが見えにくくなっているんです。
ひょっとすると、犯人は以前から下見をしていたのかもしれません。
ある日知人が出先から帰宅すると、ガラスを何らかの工具で何度も叩いた跡と、ライターなどを使ったのかガラスに火をつけた跡があったのですが、
指がようやく1本通るくらいの小さな穴しか開いておらず。ヒビひとつ入っていませんでした。
時間がかかるため、侵入者はあきらめたようです。
防犯ガラスの強度が高いということは知っていたものの、この事件によって改めてその性能の高さを実感しました。
通常のガラスに比べて価格はかなり高いですが(知人によると小さめの掃出し窓2枚で10万円~とか。
防犯ガラスと言ってもピンからキリまであるため、この限りではありません。)、その強度と得られる安心感などを考えれば、
導入する価値は十分にあると思います。
マンションと戸建、どちらが侵入に対して安全?
家宅侵入に対して、マンションと戸建どちらが安全か?なんてことを考えたことがある人は、少なくないのではと思います。
本やテレビ等でもそういった類のテーマについて触れたものをよく見かけますが、実際はどうなのでしょう。
戸建はドアや窓の数が多い分、侵入されやすいという条件を備えているように思えますが、
マンションは中に入りさえすれば、留守確認など各部屋を物色しやすい傾向にあります。
部屋がある位置によっては、人目につきにくい場所もありますよね。
また上階の場合、狙われにくいという油断からベランダの施錠などを怠ってしまい、
ベランダから侵入される被害も決して少なくはありません。
上階は下の階に比べると外からアクセスしづらくはあるのですが、
例えば外壁に配水管などが伸びていれば、屋上から下に降りるのは比較的簡単にできるため、上階だから安心とはいえないのですよね。
以下、戸建てとマンションの防犯的な観点からみた弱点をまとめてみました。
戸建の防犯上の弱点は?
注意ポイント
・周りからの見通しを確認しやすく、侵入しやすい家かどうかを見極めやすい
・雨戸やカーテン、乗用車の有無などで留守かどうかを見極めやすい
戸建の弱点は、窓やドアなど入り口が多いところ。
侵入経路として最も多いのは、掃き出し窓(床から天井まである大きな窓)など、人が出入りできる大型の窓の利用です。
それを聞いて、自宅は小さい窓しかない、また窓はほとんどが格子付きだから大丈夫なんて思われている方もいるかもしれませんが、
記事の途中でも述べたように、格子のある窓でも侵入しようと思えばできます。
また、換気扇口さえも場合によっては侵入経路になり得ますし、二階からの侵入も人目さえなければ容易に行えるなど、
通常だとまず侵入できないだろうと思われるようなところからも、空き巣は侵入します。
対策としては、家の構造や周囲からの見通しを変えることはまず難しいため、
自宅の玄関ドアや窓といった出入り口のセキュリティを物理的に強化することです。
例えば鍵をセキュリティ性の高いタイプに変える、またガラス窓には防犯ガラスをとりつけるなどです。
あと、外出中や在宅中の家宅への出入りを、センサーによって監視するホームセキュリティの採用も効果的。
ホームセキュリティがあるから侵入されないわけではありませんが、セキュリティがある家とない家とでは、
ない家の方が空き巣にとってはリスクが低く、狙われやすい傾向にあります、
この家を狙うのはリスクが高そうだ、と空き巣に思わせることが大切です。
【主な対策】
・ホームセキュリティの導入
・防犯ガラスを取り付ける
・防犯性能の高い鍵を取り付ける
・庭に踏むと音のなる砂利を敷く
・庭や玄関周りにセンサーライトを設置する
マンションの防犯上の弱点は?
注意ポイント
・部屋の位置によっては死角ができやすい
・古い建物だと、ドアに防犯性能の低い鍵を使用している場合も
・上階は油断しやすい
・人の気配がなければベランダからの侵入も可能
オートロックがあれば安心、と思われている方も多いのですが、
よほどのセキュリティを採用した施設でなければ、侵入は比較的容易です。
宅配便を名乗ったり、上手く誰かのあとについていけば簡単に侵入できます。
また古いマンションやアパートになると、昔から使っている古い鍵をそのまま使っている場合があり、
さほど技術を必要としない「ピッキング」や「カム送り」「サムターン回し」などで容易に開けられる可能性があります。
あと以下でも詳しく述べていますが、上階に住んでいると簡単には上がってこられないという思いから、
油断して施錠などを怠りやすいのですが、
配水管などを伝えば1階から上階へ上がったり、逆に屋上から配水管を伝ってベランダへ侵入することもできます。
建物によっては、ベランダ伝いに左右へ移動することも難しくはありませんから、
近隣のお宅のセキュリティがずさんな場合、そこから周囲の部屋に侵入されてしまうこともあるのです。
その場合も、やはり侵入しやすいところが一番に狙われるため、
クーラーを付けたくないから真夏はベランダや窓を開け放している…なんて方は今すぐ改めましょう。
マンションは高層階こそ注意が必要
マンションの高層階に住んでいるから、ベランダや窓から侵入される危険はない・・とお考えの方、少なくないのではないでしょうか。
確かに1階や2階に比べると、上階へいくほどベランダ側や窓からの侵入は難しそうですが、
そう考えてベランダを常に開け放していたり、窓を開けっ放しにしたまま買い物に出る習慣がある人は注意が必要。
地上から高層階のベランダへよじ登るのは至難の業ですが(と言っても皆無ではない)、
逆に最上階や屋上に近い場所であれば、「下がり蜘蛛」という手口を使ってベランダ等へアクセスすることが可能だからです。
「下がり蜘蛛」とは、屋上からロープなどを利用してベランダなどに降り、窓から侵入する手口のこと。
上階ほど人目に付きにくく、また上階はベランダが無施錠であることも少なくはないため、
住民にさえ見つからなければ侵入は比較的容易に行えます。
特に、高層階の住人は下層階に住む住民に比べると「防犯」の意識が低い傾向にあります。
また一般的に高層階の部屋は価格が高く、高所得者が住んでいる確率も高めであると思われるため、
私達が思っているよりも空き巣の標的にされやすいんです。
日中の無施錠が怖い事はもちろんですが、就寝時、暑いからといってベランダを開け放したままにして寝るなんてことはもってのほか。
目が届かない部屋の窓を開けっ放しにするのも、控えた方が良いでしょう。
【主な対策】
・屋上のすぐ下の部屋は1~2階と同様に狙われやすいため、油断しない
・ゴミ捨てなど、短時間の外出時もベランダや窓の施錠に気を配る
・マンションの防犯システムを過信しない
・夜遅くまで留守にする場合は、タイマーで室内のライトを点灯させるなどの工夫を
泥棒(空き巣)による被害をふせぐためにできること
ここまで、泥棒の家宅侵入の手口について長々と述べてきましたが、
その中でも特に覚えておきたい事柄や対策についてまとめてみました。
ドアからの侵入に対しての対策
プロの空き巣にかかれば、大抵のドアの鍵は開けられます。
なので万全だといえる対策はありませんが、開錠に時間がかかればかかるほど空き巣のリスクも上がるため、
開くのに時間のかかる鍵を利用することが大切です。
・防犯性能の高い鍵に変える(ツーロックタイプなど)
・コストをかけられないなら、開錠防止グッズを利用する
築年数が古い建物には、簡単な方法で開錠されやすい古い鍵が使われている可能性があるため、注意が必要です。
また鍵を変えるにも、ドアによっては付けられない鍵もあるため、まずは専門業者に相談してみましょう。
以下、鍵について詳しく解説していますので、よろしければ目を通してみてください。
参考:自宅の鍵は大丈夫?空き巣に狙われないための鍵選びについて解説
窓からの侵入に対しての対策
一般的な窓に使われているガラスは割れやすく、また鍵も防犯用ではないため、狙われたら簡単に侵入されてしまいます。
ドア以上に対策が必要な箇所です。
・防犯ガラスを取り付ける
・格子を取り付ける
・防犯アラームや窓用補助錠の設置
窓からの侵入にはこじ破りや突き破り、打ち破り、切り破り、焼き破りといった方法でガラスを破損させて
開錠する方法が多いため、破損しにくい防犯ガラスの取りつけが効果が高いです。
格子の取り付けも防犯効果はありますが、人目さえなければ格子破りは難しいことではないため、過信は禁物です。
あと窓用補助錠とは、窓に取り付ける防犯用の鍵のことで、鍵や暗証番号を利用してロックするものなどさまざまなタイプがあります。
取り付けが簡単であるため、防犯対策のひとつとして取り入れるのも悪くはないでしょう。
ホームセキュリティを導入する
ドアや窓のセキュリティを固めることに加えて、ホームセキュリティの導入も効果的です。
在宅、留守時の防犯に加え、万が一被害にあった場合の保証を備えているホームセキュリティも存在します。
ホームセキュリティを導入しているからといって侵入を必ず防げるわけではありませんが、空き巣に対する抑止力にはなるはずです。
ちなみにホームセキュリティといってもいろいろあり、選ぶプランや業者によってコストやプラン内容が変わってきます。
解約に違約金がかかる所もあるため、導入前には最低でも以下の点をチェックしておきたいところです。
・費用
・プランの内容
・待機所から自宅に駆けつける場合のおおよその時間
・解約時の条件
日常の中で簡単にできる防犯対策
日常の中で簡単にできる、防犯のための心がけや工夫についてまとめました。
・庭に踏むと音のなる砂利を敷く
・庭や玄関周りにセンサーライトを設置する
・短時間の外出時もベランダや窓の施錠に気を配る
・夜遅くまで留守にする場合は、タイマーで室内のライトを点灯させる
・マンションは上階であっても油断せず、戸締りはきっちりと行う
正直、上記を心掛けたからといって絶対に空き巣に入られないわけではありませんが、
空き巣に「この家は防犯意識が高い」と思わせる効果はあります。
防犯意識の高い家に侵入することは、空き巣にとってはそれなりのリスクが伴うことであるため、
侵入候補になりづらいというメリットがあるんです。
グッズを使うにしても、それほどお金もかかりませんので、是非取りいれてみてください。
盗難が不安…という方は貸金庫を利用する手も
さまざまな防犯対策をしているけれど、それでも侵入盗の被害にあわないか不安…なんて方には、
銀行の貸金庫を利用する手もあります。
貸金庫とは貴重品の保管の為に、銀行が個人に金庫を貸し出すサービスのこと。
家宅侵入などの犯罪も少なくない今、預金通帳や権利証など、貴重品類を自宅に保管しておくのは心許ないという方に安心・便利なシステムです。
銀行の貸金庫は非常に堅牢性が高く、地震などの震災時でも貸金庫だけは崩れずに残っていたという話もありますから、貴重品の保管場所としてはこれ以上に安心な場所はないといえるでしょう。
特に最近は、重要書類や貴重品だけではなく、失いたくない思い出の品を貸金庫に預ける方もいるのだとか。
貴重品などの保管を目的としたサービスですので、利用するには貸金庫のある店舗に口座を持つなど一定の条件が必要となること、
またなんでもかんでも預けられるというわけではありませんが、
大切だけれど普段は使用しない貴重品や物は、思い切って貸金庫に預けてしまうと安心です。
なお、貸金庫と一口に言っても全てが同じものではなく、利用料金やサイズはもちろん、
全自動や手動型といった金庫の種類や、設置場所も店舗によって異なります。
貸金庫の数には限りがあるため、人気の店舗では利用できない可能性も。
利用料金は銀行によって異なりますが、もっとも小さいサイズのもので、1年間1.5~2万円前後での契約が相場です。(料金は銀行によるため、要確認)
コストはかかりますが、預けることによって安心が得られると思えば安いものではないでしょうか。
補足として、万が一大災害のような不可抗力の事由により、貸金庫の中身が紛失・破損してしまったりした場合、
銀行側による補償は行われない可能性があります。
お金を支払って利用するものですから、紛失や破損が銀行側の過失によるものであれば補償はされてしかるべきですが、
天災などどうしようもない理由で貸金庫の中身が紛失してしまったり、壊れてしまった場合などは当てはまりません。
なのでどんな時でも安全とはいえないのですが、少なくとも自宅の金庫やタンス預金をしているよりは確実に安心・安全です。