なくてもいいような気がするけれど、なんとなく親しい人には配らなくてはならないような気がしてしまう義理チョコ。
私自身は、今年は義理チョコは妹の子供にあげるのみですが、職場の親しい人や友人などへ結構な数を配る人もいますよね。
義理とはいえ、安っぽいものはセンスを疑われそうで嫌ですし、
相手の好みなども考えると何にしようか迷ってしまうという方もおられると思います。
そんな方におすすめしたいのが、フェアトレードのチョコレート。
製品にもよりますが、原材料の質にこだわっており美味しいものが多いこと、
また質の良いものだとわかる人にはわかりますので、義理チョコにしては気の利いたプレゼントになるのではないでしょうか。
バレンタインという雰囲気のチョコではないものがほとんどですが、
見た目にもチープな義理用のチョコレートをプレゼントするよりも、よほど良いと思います。
というわけで以下、おすすめのフェアトレードのチョコレートをご紹介します。
フェアトレードって一体何?
フェアトレードって何?って方もおられますよね。
なのでまずはフェアトレードについて、簡単にご説明します。
不要な方は、飛ばして下さいね。
途上国から輸入された生活用品や食料品が、びっくりするくらい安価に販売されているところを見かけたことがある人は少なくないと思います。
多くの人にとって、質の良い製品が安く買えることは悪いことではありません。
しかしその安さを実現するために、生産者に労働に見あった対価が支払われなかったり、
生産効率を上げるために使われたたくさんの農薬が、生産者や周囲の人たちの健康を害しているという現状があります。
そのような環境では働いている人達の生活自体が成り立ちませんし、
健康を害してしまっては労働自体を続けることができません。
なにより、そのような企業間の取引はフェアではありませんよね。
これから先もずっと、一定のクオリティを備えた製品を生産し続けていくためには、
生産者の生活が保証されること、また劣悪な労働環境を改善する必要があります。
そこでフェアトレードです。
フェアトレードとは「公平な貿易」と訳すことができるとおり、
途上国で生産された製品を公正な価格で取引することで生産者の生活を改善し、社会的な自立を目指す運動のことをさします。
フェアトレードであることをうたった製品は、あらかじめ決められたフェアトレード基準を遵守していることが証明された製品、
いわゆるフェアな取引によって輸入された製品であることを示しています。
そういった製品は、フェアトレードではない製品に比べると価格が高くなることが普通です。
ですが生産者の生活が保証されることで、質の良い製品を今後もずっと生産することができ、
しいては私たちもそれらの製品を使い続けることが可能になるというメリットがあります。
ちなみにこのフェアトレードにはいくつかの種類があり、
フェアトレードの基準を遵守していることを示す「認証ラベル」や「マーク」がついた製品もあれば、
単にフェアトレードをうたっているだけの製品もあります。
認証ラベルやマークがあれば、認証機関を通しているために確実にフェアトレード製品だとわかりますよね。見分けやすいと思います。
しかし日本には、それらがないフェアトレード製品も少なくはありません。
そういった製品に対して、本当にフェアトレード?と疑わしく思われる方もいるかもしれません。
しかし認証ラベルのないフェアトレード製品の中には、認証ラベルのあるフェアトレード製品よりも厳しい基準で取引されたものもあります。
日本は、企業が生産者と直接取引することが多いため、
機関の認証をうけずに販売しているフェアトレード製品が多い傾向があるのですが、
それらもれっきとしたフェアトレード製品です。
バレンタインにフェアトレードのチョコを贈ろう
バレンタインのチョコレート、もう購入したでしょうか?
もしまだ何を買うか決めていないのなら、フェアトレードのチョコレートを贈ってみてはいかがでしょう。
国際フェアトレード認証ラベルのついたチョコレート
私自身も、義理用にフェアトレードの板チョコレートを利用したことが何度かありますが、
相手の反応、結構良いことが多いですよ。
といっても以前、義理チョコとして身内の子供にあげたら「え、板チョコ…」ってテンション低めのアクションをされましたのでw、
喜んでもらえるかは相手にもよりますが、質の良いものだとわかる人にはわかるはずです。
デメリットをあげると、フェアトレードのチョコレートって板チョコタイプのものが多いため、
ギフト用としてはちょっと外観が味気ないかもしれないという点です。
なので、バレンタインらしい華やかなギフトをお考えの方には向かないと思います。
ただ、フェアトレードのチョコレートは素材が厳選されていて美味しいものが多いため、人にプレゼントしても気後れしませんし、
お値段的にもギフトとしては手頃。
義理チョコにはちょうど良いのではないでしょうか。
おすすめのフェアトレードチョコレートは?
個人的におすすめだと思う、フェアトレードのチョコレートを一部ご紹介します。
PeopleTree(ピープルツリー) フェアトレード 板チョコ
フェアトレードの専門ブランドである、ピープルツリーの「フェアトレード 板チョコ」です。
ピープルツリーは実店舗があったり、量販店で商品が扱われていることも少なくないため、
フェアトレードについては詳しくないけど商品は知っている、なんて人は結構おられるのではないでしょうか。
この「フェアトレード 板チョコ」は、秋冬の期間のみ販売されている限定商品。
フェアトレード原料を使って作られているだけではなく、乳化剤や合成着色料、保存料などのよけいな添加物は一切使用していません。
なので味が深くて、とても美味しいんですよね。
一般的な板チョコとは異なり、ナチュラルさが感じられる可愛らしいパッケージも魅力です。
フレーバーが10種類以上と充実しているため、異なる種類を数枚組みあわせてプレゼントしても喜ばれると思います。
義理チョコにはイチオシの製品ですね。
板チョコ一枚のプレゼントじゃちょっと寂しい…なんて方は、チョコレートのセットにしてみてはいかがでしょうか?
オーガニック・ビターとミルク、抹茶ホワイト・ライスキノアパフという3種類のフレーバーをセットにした商品です。
さまざまな味を楽しめるだけではなく、ピープルツリーオリジナルのギフトボックスが使われており、
上質な雰囲気であるところが魅力ですね。
本命にも使える10枚セットもあります。
10枚はかなりのボリュームです。
色々な味をたっぷり食べられるので、甘いものが好きな方なら喜んでくれるはず。
ちなみに私が、ピープルツリーの板チョコで特に好きなのは、ヘーゼルナッツとオレンジ、ミルクのフレーバーです。
特にヘーゼルナッツは、ナッツがゴロゴロ入っていてナッツ好きにはたまらないチョコレートだと思います。
一度食べてしまうと、今後おいしいチョコしか食べられなくなりますよ。
プレゼントに向いているのはもちろんですが、自分用にもおすすめです。
スイス マエストラーニ「ラプンツェル てんとう虫チョコ」
スイスの老舗チョコレートメーカー、マエストラーニ社が販売するオーガニックチョコレート「ラプンツェル てんとう虫チョコ」。
日本では、カルディなどで見かけたことがある人もおられるのではないでしょうか?
なぜてんとう虫?と疑問を感じてしまう人もいるかもしれませんが、
なんでもヨーロッパでは、てんとう虫は幸せのシンボルとして広く親しまれているのだとか。
確かに、可愛らしい表情をみていると、なんとなく気持ちがなごんで幸せな気分になりますよね。
肝心の中身については、フェアトレードかつオーガニックの原材料を使用しており、
乳化剤、香料、保存料などのよけいな添加物は一切不使用。
安心してプレゼントできる、シンプルな材料のチョコレートです。
写真のテントウ虫チョコは少量ずつパックされているので、義理チョコにピッタリではないでしょうか?
ステラ オーガニックチョコレート
ステラ オーガニックチョコレートは、
スイスのチョコレートメーカーStella Bernrain社が製造・販売するフェアトレードチョコレート。
原材料の多くに、有機JAS認証を取得した材料を使用しています。
(有機JAS認証ではない材料には、EU、アメリカ農務省、カナダのオーガニック認証を満たす原料が使われています)
もちろん、乳化剤や着色料、香料などよけいな添加物は一切不使用。
パッケージがシックでお洒落な雰囲気のデザインであるため、プレゼントとしても見映えするのではないでしょうか。
さまざまなフレーバーをラインアップしているため、相手によって種類を変えたり、いくつかのフレーバーをセットにしても喜ばれると思います。
Endangered Species Chocolate
そして最後は海外製品。
私自身がとても好きで、冬になるとiHerbで頻繁に購入しているEndangered Species Chocolateのチョコレートです。
フェアトレードの原材料を使用して作られています。
原材料の内容については、大豆レシチンが使われているものはありますが、概ねシンプルで味も雑味がなくておいしいです。
これまで、ほぼすべてといってもいいくらい様々なフレーバーを試しましたが、私は海塩&アーモンドが一番好きです。
もともと、塩とナッツを組みあわせたチョコレートが好きなため、このメーカーのチョコに限ったことではないのですけどね。
あとチョコレートの内容とは直接関係がありませんが、
Endangered Species Chocolateでは年間の純利益の10%を、動物や生息地の保護のために活動している組織に寄付しているのだとか。
なので製品を購入することで間接的にではありますが、自然保護活動を実施している組織へ支援を行うことになります。
チョコレートがつつまれていたパッケージの裏側です。
Eurasian Eagle Owl(ワシミミズク)についての情報と、自然保護活動支援の取り組みについての記載があります。
チョコレートの種類によって、掲載されている動物の種類は変わります。
一部のフレーバーでは個包装タイプもあります。
個包装である分、お値段のわりにチョコレートの量が少なく割高ではあるのですが、
板チョコよりも整って見えるため、プレゼントとしてはこちらの方が向いているかもしれません。
ひとつ注意点として、海外製のチョコレートを海外から個人輸入する場合、途中でチョコレートが割れてしまうことが少なくありません。
日本のショップだと、割れないように細心の注意を払って梱包・配送してくれることがほとんどですが、
海外製品は扱いがあまり繊細でないのと長距離の配送になるため、衝撃などで割れてしまうことがあるんですよね。
さすがにいくら義理チョコであっても、割れたチョコレートを人にプレゼントするのは気が引けます。
海外からチョコレートを個人輸入する場合は、そういったアクシデントが起こり得ることを念頭に置いたうえで購入しましょう。
個人的には自分用ならばともかく、バレンタイン用のチョコレートに関しては国内のショップで買うのが無難かなと思います。
最後に
今回、バレンタインのプレゼント用としてフェアトレードチョコレートをご紹介しましたが、自分用としてもおすすめです。
製品によって味に差はあるものの、原材料の質に配慮されているものが多いためか、美味しいものが多いんですよね。
お値段は一般的なチョコレートに比べるとやや高めですが、その価格以上の満足感が得られると思います。
甘いものが好きな方は、ぜひ自分が食べる分も購入してみてください。