私の生活に欠かせないといっても過言ではない、ビタミンB群のサプリメント。
もともと胃腸があまり強くはなく栄養素の吸収がよくない上に、日々の活動でビタミンB群を消費しまいやすい体質であるため、食事だけでは必要量を到底補えないんです。
なので、これまで非常に多くのビタミンBサプリメントを試しましたが、まったく効いている実感がない製品も多く…。
長い期間をかけて試行錯誤した末に、ここ1~2年でようやく自分にあうビタミンBサプリの種類や飲み方がわかってきました。
というわけで今回は、iHerbで購入できるマルチビタミンBのサプリメントの中から、私がおススメだと感じる製品を何点かご紹介したいと思います。
前置きが結構長いので、すぐに製品のおすすめを見たい方は、以下の目次から適当な項目へと移動してくださいね。
ビタミンB群は体内でどんな働きをしているの?
ビタミンB群とは、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビオチンの8つのビタミンの
総称で、それぞれに異なる働きがあります。
例えば体内でエネルギーを作り出したり(ATPの生成)、神経の働きを正常に保ったり、皮膚や粘膜の健康を保つ等々…。
酵素の補酵素として働くビタミンであるため、ビタミンB群が不足してしまうと酵素による代謝が上手くいかなくなって、
体のさまざまなところに支障が出やすくなるんです。
【ビタミンB不足によって起こりやすい症状】
・疲れやすくなる
・肌荒れ
・口内炎、口角炎、舌炎
・集中力低下
・貧血
ほか
体にはとても大切なビタミンなのですが、ビタミンCと同様に水溶性のビタミンであるため、体内に長時間貯めておくことができません。
たくさんとっても、しばらくすると外に排出されてしまうんです。
なので、定期的に摂る必要があります。
人によってビタミンB群の最適な摂取量は大きく異なる
ビタミンB群に限ったことではないのですが、栄養素は個人個人の体質によって必要量が大幅に異なります。
特に、ビタミンB群は必要量の違いが大きく、食事で十分な量をまかなえる人もいれば、
私のように食事だけでは全然必要量に足りない人もいるんです。
しかしなぜ、食事だけで足りていないとわかるのか?と疑問に思われる方もいるかもしれません。
ビタミンB不足を感じる要素はいろいろあるのですが、私の場合は特に目を酷使したり頭を使う作業を長時間行うと、口内炎がすぐにできてしまいます。
ビタミンB群の補給を心掛けていれば口内炎は滅多にできませんが(補給はビタミンB群だけではありませんが)、
うっかり飲むのを忘れると、夕方には口内炎ができかかっていることがよくあるんです。
特に生理前はビタミンB6が不足しやすいようで、口内炎も恐ろしくできやすくなります。
糖質をたくさん摂った時にも疲れやすくなったり、口内炎ができますね。
疲れていると感じているのを無視して、活動を続けてしまう自分の性格にも問題があるのかもしれませんが、
ビタミンB群のサプリメントがないと、本当に不快な状態になります。
ただあくまでもこれは私の場合で、人によって体の弱点は異なるため、ビタミンB群の不足によって起こりやすくなる症状には個人差があります。
必ずビタミンBの不足によって、口内炎ができるわけではありません。
人によってはだるさを感じたり、肌など目に見える部分が荒れたりすることもあるでしょう。
集中力が切れて、ボーっとしてしまいがちになることもあるかもしれません。
きちんと食事をとっているのに口内炎ができたり疲れやすくなったりというのは、代謝が上手くいっていないから起こるわけで(病気の場合もある)、
体質だから…とそのまま放っておいて健康によいはずがありません。
といった理由から、私はビタミンB群を毎日飲むようにしています。
ちなみに私の連れは、ビタミンB群を消費しづらい体質のようで、
パソコン作業をしても疲れにくいそうですし、口内炎もほとんどできたことがないのだとか。
一応、少量のサプリは飲んでもらっていますが、
見ている限りでは消化吸収も良さそうですし、正直にいって超羨ましいです。
iHerbで買える!マルチビタミンBサプリメントのおすすめは?
前置きが長くなりましたが、マルチビタミンBサプリメントのおすすめをご紹介していきたいと思います。
基本的に私が良いと思う製品を選んでいるので、掲載しているのは、多くが活性型と呼ばれるビタミンBを使ったサプリメントです。(活性型の意味については、以下の解説をご覧ください)
製品の性質上、リニューアルなどで中身やパッケージが変わる可能性があること、また販売が終わってしまうこともあるため、
あくまでも記事作成時点での参考情報としてご覧ください。
活性型のビタミンBって一体何?
以降のサプリの紹介で、「活性型」という言葉がたくさんでてくるので最初に解説しておきます。
一般的なサプリメントに配合されているビタミンBは、それ自体に補酵素活性がないため、
体内で働くことはできません。
肝臓で補酵素型に変換されてはじめて、さまざまな代謝に利用できるようになります。
通常、ビタミンBを摂取すると肝臓で補酵素に変換されますが
中にはその働きが弱い方、ビタミンBの補酵素型への変換がスムーズにいかない方もおり、
そういった方はビタミンBを摂取しても上手く利用できません。
活性型ビタミンBのサプリメントは、あらかじめ活性型(補酵素型)に変換したビタミンBを配合したもので、
肝臓での変換を必要としません。
補酵素型への変換がスムーズにいかない方にとっては、効率の良いビタミンBサプリメントだといえます。
ただ、通常のビタミンBよりも価格がやや高めなのですよね。
バカ高いわけではありませんが、毎日の摂取だとややコストがかかってくるのが難点です。
ちなみに私自身、活性型ビタミンBサプリじゃないとダメなんです。
普通のビタミンBサプリを飲んでいた時期もありましたが、飲んでいても体を素通りしている感じだったんですよね。
なので活性型ビタミンBサプリを飲んだ時、ビタミンBって飲む意味があるんだとはじめて思いました。
ビタミンBなんて全然効果ない…なんて感じている方は、是非試して欲しいです。
Thorne Research ビタミンB
私が一番利用することが多いのが、Thorne ResearchのビタミンBサプリメントです。
Thorne Research社のビタミンBサプリには、多くに活性型のビタミンBが使われていること、
また粗悪な原材料や添加物は使用せず低アレルギーであるなど、品質にこだわりがあります。
さまざまなタイプのマルチビタミンBサプリが販売されており、自分の体の状態にあったものを選べるところも魅力。
普通のビタミンBサプリに比べるとやや高めですが、それだけの価値はあると思います。
とりあえず試してみたいけれど、どのビタミンBサプリメントを摂ればよいかわからないなんて方には、Thorne Research ベーシックB複合体がおすすめです。
Thorne Research ベーシックB複合体はその名の通り、
ビタミンB群をバランスよく配合したベーシックなマルチビタミンBサプリメント。
特定の成分を多く摂りたいなどの理由がなければ、このベーシックタイプを選ぶのが良いでしょう。
Thorne Research ビタミンB-複合体 #12は、ビタミンB12の配合量を強化したタイプ。
例えば貧血が気になるような方に向く、ビタミンBサプリメントです。
生理がある女性は数値がそうではなくても貧血気味ですから、その年代の女性なら誰にでも向いてるといえるかも?
Thorne Research ストレス B-複合体は、葉酸塩はやや少なめに、
パントテン酸(ビタミンB5)の量を強化したビタミンBサプリメント。
ストレス…とある通り、ストレスがかかっているときに消費が増大するビタミンBが多く配合されているため、
ストレスが多い方におすすめ。
私はこれ、よく飲みます。
ストレスだらけというわけではありませんが、仕事をしているとストレスを感じる機会は普通に多いと思うので、飲んでいます。
先にも書いた通り、たくさんあってどれを摂ればよいのかわからない方は、ベーシックタイプを選んでおくと良いでしょう。
Jarrow Formulas B-Right
Jarrow Formulas B-Rightも活性型ビタミンBを使用したサプリメントですが、
全てが活性型ではなく、パントテン酸(ビタミンB5)、B6、葉酸、ビタミンB12の一部に活性型が使われています。
ビタミンBって製品によっては特有のにおいがきついものがあるのですが、本製品は低臭気性であり、
においが気になりにくいという点で人気があるようです。
1錠あたりの量が少なめで、数回に分けて飲みやすいところも便利。
ビタミンBって水溶性なので、一度にたくさん飲むよりも分けて飲んだ方が無駄になりにくいんです。
お値段も比較的手ごろで、体に合う人には良品。
私自身は、Thorne Researchの製品と「Jarrow Formulas B-Right」とを、その時の状況によって飲み分けています。
なお、人によってはこのサプリを飲んたあとに、「ナイアシンフラッシュ」と呼ばれる皮膚が紅潮・チリチリするような症状が出る可能性があります。
ナイアシンが持つ「ヒスタミンを貯蔵細胞から放出させる作用」によるもので、
まるでアレルギーのような症状がでるためにビックリしてしまうと思うのですが、通常1時間くらいで収まります。
Jarrow Formulas B-Rightに配合されているナイアシンは、極少量なのですが、それに反応してしまう人がいるようです。
私はこの製品程度のナイアシン量ではフラッシュは起きません。
わざわざナイアシンフラッシュを起こすために、ナイアシンを摂る方もいるくらいなので、
ナイアシンフラッシュが起きたからといって心配する必要はありませんが、症状を避けたい方は別のサプリを選んだ方が良いかもしれません。
Source Naturals コエンザイメイトB 複合体
Source Naturals コエンザイメイトB 複合体は、舌下錠タイプのマルチビタミンBサプリメント。
少量ですが、ビタミンBのほかにビタミンCやコエンザイムQ10等も配合されています。
ビタミンBには活性型が使われており、ビタミンBの効きが悪い人には良品です。
ソルビトール(甘味料)などの甘味成分が使われており、その点が嫌だという方もおられると思いますが、
舌下錠のマルチビタミンBってなかなかないのですよね。(B12の舌下錠などは多いのですが)
飲むタイプのサプリメントよりも舌下錠の方が吸収されやすいため、
消化吸収に自信のない、私のような人に非常に向いています。
気になる点としては、葉酸が活性型の葉酸塩ではないため、その辺にこだわりがある方には向いていないかも。
Doctor’s Best フルアクティブB複合体
このビタミンB、多分4回くらいはリピートしたと思いますが、撮ったはずの写真が行方不明なので、自撮り写真はなし。
Doctor’s Best フルアクティブB複合体は、B12(メチルコバラミン)を多く配合したマルチビタミンBサプリで、
全てではありませんが活性型のビタミンBを利用しています。
活性型ビタミンBにしてはお値段がお手頃だからなのか、かなり人気が高いのですよね。
ただ、多くのサプリが60カプセル~なのに対し、本製品は30カプセル入り。
なので1カプセルあたりの価格は、Thorne ResearchのビタミンBサプリと大きくは変わらないという…。
小容量で試しやすいという点では、手軽だと思います。
ビタミンBに関しては体感的には悪くありませんでしたが、においがちょっと好きになれなかったこと、
またお値段がThorne ResearchのビタミンBサプリとあまり変わらないという理由より、今は飲んでいません。
LypriCel、 リポソームBコンプレックスプラス
頑張って、こまめにビタミンBサプリメントを摂取するように心がけても、不足を感じる…なんて時の最終手段に利用するのがこれ。
LypriCelの「リポソームBコンプレックスプラス」です。
ビタミンBをベースに、微量ミネラルやシナモンといった栄養素をあわせてリポソーム化(カプセル化)したジェル状のサプリメントで、
通常のビタミンBサプリメントよりも吸収されやすいという点が一番の特長です。
LypriCelのサプリメントはどちらかというとビタミンCの製品が人気が高く、ビタミンBは日陰的な存在であるように感じるのですが、
知る人ぞ知る有力なビタミンBサプリメントだと思います。
吸収率云々…は、実際に私のようなビタミンB不足を感じやすい人でないと体感しづらいこと、
また他のビタミンBサプリメントとも飲み比べてみないことには違いがわかりづらいと思いますが、
私自身はこれ以上のものはないと思っています。
じゃあなんで、一番に紹介しないの?と思われる方もおられるかもしれません。
その理由ですがこのサプリメント、確かにモノはとっても良いのですが、正直言って死ぬほどにマズイんです。
それはもう、この世のものとは思えないくらい。
LypriCelのビタミンCサプリメントの方もマズイのですが、その何倍も上をいくマズさなので、
おススメしづらいというのがあります。
また、お値段も高いのですよね。
30包で5500円前後(レートによって前後)しますから、ある程度お財布に余裕のある人でないと続けにくいです。
サプリを常用している人は、複数のサプリメントを飲んでいることがほとんどで、ビタミンBだけにお金をかけてはいられないので。
そんな理由でイチオシというわけではないのですが、ここぞという時のために常備しておくと、いざという時に活用できると思います。
私自身は、ビタミンB不足を感じやすい生理前に使うことが多いです。
【2019年1月追記】
製品ページにクリアランスとの記載があり、販売終了となるかもしれません。
販売終了したあと、後続製品が出るのかどうかが非常に気になっています。
あくまでも私が探した限りではですが、これに変わる製品って見つからないんですよね。常用はしていませんが、ないと困るかも…。
Now Foods B-50
Now Foodsの B-50は、
活性型ではない、普通のマルチビタミンBサプリメントです。
B50とあるとおり、葉酸以外のビタミンBが50mgずつ配合されています。
B-100なんていうタイプもあって、そちらにはビタミンBが100㎎ずつ配合されているのですが、小容量をまめに飲む方が効果は高いと思います。
さすがに活性型ではないためか、安価です。
これでいけるのならものすごくコスパが良いのですが、私は活性型でないビタミンBサプリは効果が実感できません。
多めに飲んでも、悲しいくらいに何も実感できない(普通に、口内炎ができてしまう)のですが、うちの連れはこれで大丈夫なようなんですよね。
ビタミンB群を体内で活性型に変換できる方は、このB50のような安価な製品でも十分なのでしょう。羨ましいです。
【ビタミンBサプリ番外編】 単独で摂る場合におすすめのビタミンB
ビタミンB群は、相互に作用しあって働く性質があるため、
通常は先に紹介したような「マルチビタミンB(8種の複合体)」の形で摂るのが望ましいです。
ただ、マルチビタミンBサプリって、当然ですが各ビタミンBの容量が製品ごとに決められてしまっているため、
このビタミンBだけちょっと多めに摂りたいんだけど…なんて場合に不便なんですよね。
なので私自身は、マルチビタミンBサプリに、自分が必要な単独のビタミンBサプリメントを追加しています。
なお、ビタミンB群はマルチビタミンBの形だと、相互に作用しあうために特定のビタミンBが過剰になりにくいのですが、
ビタミンB単独での摂取は過剰症が起きやすいといわれています。
といっても、マルチビタミンBサプリも一緒に摂っている場合は、よほどの量を摂らなければ心配はないと思いますが、
むやみやたらに単独のビタミンBを摂取するのは避けましょう。
Doctor’s Best BenfoPure配合ベンフォチアミン150
Doctor’s Bestのベンフォチアミン150は、チアミン誘導体と呼ばれる、持続型のビタミンB1が配合されたビタミンBサプリです。
チアミン誘導体は、体内で有効活用されやすい形のビタミンB1で、医薬品などにも結構使われているんですよね。
ビタミンB1は糖質の代謝に欠かせないビタミンBであるため、糖質をたくさん摂った場合に追加するようにしています。
糖化(AGEs)対策としての摂取や、激しい運動をする方にもおすすめ。
Now Foods P-5-P
Now FoodsのP-5-Pは、活性型ビタミンB6(ピリドキサール-5-リン酸)を配合したサプリメント。
キレート加工(米国アルビオン社の「TRAACS」による)された、少量のマグネシウムも一緒に配合されています。
特に女性は、ホルモンバランスの影響によってB6が不足しやすい時期があるんですよね。
ピルのような経口避妊薬を摂っている女性は、特に不足しやすいです。
私自身は生理前に口内炎が多発しそうなときに、追加で飲むようにしています。
たんぱく質をたくさん食べた時にも、代謝でビタミンB6が多く使われるためか、
多めに摂らないと色々と不都合がでてくるので飲んでいます。
多分ですが、私はB6の代謝があまりよくないのではないかなと考えています。
ちなみにビタミンB6は、ほかにも…
舌下錠タイプの活性型ビタミンB6です。
B6としては結構良かったのですが、味が苦手だったんですよね。
舌下錠ってしばらく口の中に置いておく必要がありますから、毎日飲むのは苦痛です。
それでも、半年くらいは続けていたと思います。
Thorne Researchの、活性型ビタミンB6サプリメント。
Thorne ResearchのビタミンBはどれも体に合っていてよいと実感しているのですが、
このビタミンB6だけはなぜか私的にはイマイチでした。
珍しく、Nowの製品の方があっている気がします。
サプリとの相性って個人差があるので、あう人には良い製品なのでしょうね。
ナイアシン
ビタミンB3である、ナイアシンです。
ナイアシンには「ニコチン酸」と「ニコチン酸アミド」を使ったものがあり、上写真はどちらもニコチン酸の方です。(タバコのニコチンとは関係なし)
途中にも記載しましたが、このナイアシン(ニコチン酸の方)は慣れていないと、ナイアシンフラッシュが起こります。
逆に飲み慣れるとほとんど起こらなくなるのですが、
はじめて利用される方は注意が必要です。ナイアシンフラッシュがどういったものなのか、調べてからの方が良いかも。
私自身は、量を調整しながら定期的に飲んでいます。
以上となります。
今回掲載した以外にもビタミンB12の舌下錠や、副腎疲労用のビタミンB群などおすすめだと感じる製品はありますが、
きりがないのでこの辺で終わりたいと思います。
また、よさそうな製品があったら追加するつもりです。
必ずしも万人にあうものではありませんが、ビタミンBサプリを選ぶ際の参考にしていただけますと幸いです。