なんだか頭が冴えて眠れない、落ち着かない…なんて時、よくフラワーエッセンスを使用します。
フラワーエッセンスとはその名の通り、花のエッセンスを水に転写したエキスのことで、
心や体のバランスの乱れを改善するための自然療法に利用されます。
アロマテラピーと似ているように思えますが、植物の抽出成分のような物質が直接作用するわけではなく、
花の持つエネルギーを利用することで、心と身体を健康に導くサポートをしてくれるのだとか。
正直にいうと、はじめてフラワーエッセンスの存在を知った時には「うさんくさい」という印象をうけました。
まだ、植物そのものの成分を利用するアロマテラピーが、心や体に作用するのは理解できますが、
フラワーエッセンスは花の持つエネルギーを利用するんですよね。
ちょっと非論理的すぎて、意味不明です。
ただ、海外では代替医療の一つとして社会的に認知されており、
例えばドイツではフラワーエッセンスを医師が処方したり、薬局での購入も保険適用されるらしいのですよね。
認められているということは、それなりの理由があるのでしょう。
ということで、試しに使ってみることにしたのが4年ほど前(2014年)のこと。
そして「うさんくさい」とか言っておきながら、現在も使い続けているという…
今回は、フラワーエッセンスがどういったものであるのかの簡単な解説と、
私が実際に利用したフラワーエッセンスや、その使用感などについてご紹介いたします。
フラワーエッセンスとは?
冒頭の説明だけではよくわからないと思いますので、
まずはフラワーエッセンスについて、簡単に解説します。
フラワーエッセンスって何をするもの?またどうやって作られているの?
フラワーエッセンスは、1830年代にイギリス人医師で細菌学者、
さらにホメオパシー医でもあったエドワード・バッチ博士によって体系化されたのがはじまりです。
病は気からという点に着目し、心の傷を癒すことこそが病気予防や治療に役立つと考えて、
感情に作用する植物を研究した末にフラワーエッセンスを完成させました。
主には、その時の心の状態に応じたフラワーエッセンスを使用することで、
心のバランスを整えることを目的に利用します。
現在はバッチ博士のフラワーレメディ以外にも、
さまざまなメーカーによって多種多様なフラワーエッセンスが販売されていますが、
残念ながら日本では一般的ではないためか、今のところネットでしか手に入れられないことがほとんどです。
フラワーエッセンスの作り方については、以下のような方法があります。
【太陽法】
湧き水と花をガラスボウルに浮かべ、太陽光のもとで波動を転写する
【煮沸法】
枝が付いたままの花を鍋に入れ、30分ほど煮沸する
こんなので…大丈夫なのか…?
と思われた方もいるかもしれません。私も当時はそう思いました。
まあでも、フラワーエッセンスのようなアイテムは、実際に使ってみないことには理解できるものではないと思います。
以降でもご説明しているように、利用することで副作用や依存性が出るような類のアイテムではありませんから、
興味があるのなら利用してみると良いと思います。
薬のように副作用や依存性のリスクがない
フラワーエッセンスを使ってみたいけれど、薬のように副作用が出たりしないかちょっと心配…
なんて方もおられると思いますが、結論からお話しするとその心配はありません。
植物由来の成分を利用するアロマテラピーには、禁忌事項があります。
簡単に手に入れられて利用するのも簡単ですが、
人によってはアレルギーが出る可能性があったり、妊娠中や赤ちゃんに使えないアロマオイルもあるため、
全く知識のない状態での利用はおすすめできないものです。
しかし、多くのフラワーエッセンスに使われているのは、
花のエッセンスと水、保存料(アルコールなど)のみ。
花のエッセンスといっても、アロマオイルのように植物の成分そのものが入っているわけではないため、
どんな方でも気軽に利用できます。
当然、薬のように副作用が出ることはありませんし、依存性もありません。
他の薬を服用中の方であっても使えます。
フラワーエッセンスはホメオパシーとは違う
フラワーエッセンスと似た療法に、ホメオパシーと呼ばれる療法がありますが、
フラワーエッセンスはホメオパシーとはまた別物の療法です。
冒頭でも解説したように、フラワーエッセンスは花のエッセンスを水に転写したものを使用しますが、
ホメオパシーでは植物や鉱物などをもとに作った希釈水を、砂糖玉にしみこませた「レメディ」を使用します。
なんとなく似ているようには思えますが、
療法としては異なるものなんです。
とはいえ、フラワーエッセンス自体はホメオパシーから生まれたものであり、
近いものではあります。このあたりは個人によって見解が異なるようですが。
得られる効果にどう違いがあるのかという点についてはよくわかりませんが、
私的には、ホメオパシーよりもフラワーエッセンスの方が、より身近で気軽に利用できる療法だと感じています。
ちなみにヨーロッパなど、海外では社会的に認められているフラワーエッセンスやホメオパシーですが、
日本では認めている方々がいる一方で、否定的な意見も少なくありません。
日本で一般的に認知されるというのは、難しいんだろうなと思います。
フラワーエッセンスを実際に使ってみた
実際にフラワーエッセンスを購入して使ってみました。
日本でもフラワーエッセンスは販売されていますが、
他の海外製品の例にもれず、日本で販売されているものって価格が高めなんです。(お店によってかなり違う)
海外発の製品だから…と、
iHerbをみてみたらお手頃な値段で売られていたので、そちらで買うようにしています。
Bach オリジナルフラワーレメディを試してみた
まずはフラワーエッセンスの元祖ともいえる、エドワード・バッチ博士が開発したオリジナルのフラワーエッセンス
「Bach オリジナルフラワーレメディ」をいくつか試してみました。
写真は、左から「チェストナット バッド」「レスキューレメディ」「レスキューナイト」。
「チェストナット バッド」と「レスキューレメディ」はiHerbで買ったもので、
一番右の「レスキューナイト」は日本で販売されているもの。
レスキューナイトはiHerbでは見つかりませんでした。
上記以外にも、アスペンやホワイトチェストナット、オリーブ、ホーンビームなんていうフラワーエッセンスも利用しましたが、
かなり前のことなので写真のありかがわかりませんでした。(なので載せません)
これらのフラワーエッセンスには、配合されているエッセンスの種類に応じた作用が期待できます。
例えば、「チェストナット バッド」は判断力をサポートするフラワーレメディで、
毎回同じようなミスを繰り返してしまうなんて方に向いています。
「レスキューレメディ」と「レスキューナイト」は、
目的別に複数のフラワーエッセンスをミックスしたレメディ。
「レスキューレメディ」の方が緊急時…例えばイライラしたり自分をコントロールできない時、
過度な緊張がある時に向くレメディで、「レスキューナイト」は眠れないような場面で使うレメディです。
最初に買うとしたら、「レスキューレメディ」が一番わかりやすいのかなと思いますが、
他にもたくさんあるので、その作用を調べながら自分にあいそうなものを探してみるというのも結構楽しいと思います。
20ml入り。(レスキューナイトは10ml)
スポイド式のボトルで、口の中に2~3滴おとして利用します。
1ボトルの量がものすごく少ないように思えますが、一度に利用する量が少ないので思ったよりも長持ちするんですよね。
「チェストナット バッド」の原材料。
5倍希釈のaesculus hippocastanum HPUS、アルコール27%が配合されています。
Aesculus hippocastanumは植物(チェストナット バッド/西洋トチノキの新芽)の名称です。
味はついていません。
アルコールが入っているのでアルコールそのものの味がしますが、使うのは微量であるため、アルコールが苦手な方でも大丈夫だと思います。
アルコールの風味すらも全然ダメ、なんて方には使いづらいかもしれませんが…。
こちらは「レスキューレメディ」のパッケージにかかれた原材料の内容。
Helianthemum nummularium HPUS、clematis vitalba HPUS、impatiens glandulifera HPUS、prunus cerasifera HPUS、
ornithogalum umbellatum HPUS(ロックローズ、クレマチス、インパチエンス、チェリープラム、スターオブベツヘレムのフラワーエッセンス)
を5倍希釈したものと、アルコールが使われています。
やはりアルコールそのものの味です。
一方で「レスキューナイト」にはアルコールの代わりにグリセリンが用いられており、口に入れるとほんのり甘みがあります。
アルコールが全くダメな人には、グリセリンを使用したものの方が使いやすいかもしれません。
フラワーエッセンスを利用してみてどうだったのか
フラワーエッセンスを利用してみた感想ですが、正直よくわからないものが多いというのが本音。
何の効果もないのか、もしくはなんらかの作用はあるのにもかかわらず私が気づいていないだけなのかはわかりませんが、
ほとんどのエッセンスは1ボトル使っただけで終わりました。
ただ、レスキューレメディは気に入ってしまったので現在も買い続けています。
気に入った理由は、レスキューレメディを使うとなぜか夜の入眠がスムーズにいくようになるから。
(レスキューナイトの方ではないんですよね)
私、仕事が忙しくなると疲れていても入眠するのに時間がかかったり、夜中に覚醒してしまって熟睡できないことが多いんです。
寝る時になっても副交感神経(心身をリラックスさせる)が優位になっていないことが、頭(脳)の感じからもよくわかります。
なので寝る前にはパソコンやスマートフォンを見ないようにしたり、アロマオイルを使ってリラックスできるようにしたり、
絶対寝れなさそうな時にはメラトニン(1mgの半分)を飲んだりしていますが、あんまり芳しい効果が得られていないんですよね。
メラトニンを多めに飲めば多少寝つきがよくなりますが、多く飲むと確実に翌日に眠気を持ち越してしまうことがわかっているため、量を飲めず。
熟睡できないと中途半端にしか休めないため、平日が結構しんどいんですよね。
ただ色々試しているうちに、少量のメラトニンに加えてレスキューレメディを眠る前に使うと、なぜか入眠が早く、
また中途覚醒もないとはいえないものの回数があきらかに少なくなることに気づいたんです。
最初は、たまたま眠れただけで気のせいだろうと思っていました。
ただ、手持ちのレメディを使い切ってしまい、レスキューレメディなしの日が続いたときに眠れない、眠りの浅い状態がぶりかえしてしまい…。
なので即効買い足して使いはじめたところ、やっぱり眠れるんです。
どういう原理でそんなことになるのかはわかりません。
まあでも、それで普段よりは眠れるんですから、理屈とかどうでもいいんじゃないの?と思って使い続けています。
毎日使ってもあまり減らず、コストがかからないところも気に入ってます。
プラセボ的な効果では?
効果があるように感じて続けているフラワーエッセンスですが、
本当にフラワーエッセンスによって効果が出ているのかと聞かれると、それはわかりません。
私の場合、単純にレスキューレメディがあれば眠れる…なんて、プラセボ効果によって眠れているだけなのかもしれません。
ただ、海外ではお医者様が処方することもあるくらいですから、フラワーエッセンスの利用は無意味ではないでしょう。
また、プラセボでも飲むことで何らかの効果が実感できているのなら、思い込みであってもそれでよいのでは?と思いますね。
眠れないからと、薬を飲むよりも全然健康的ですし。
リーズナブルな Flower Essence Servicesのフラワーエッセンスも試してみる
現在ではバッチ博士の製品以外にも、各メーカーからさまざまなフラワーエッセンスが販売されています。
色々見ていると、Flower Essence Services(FES)というメーカーのフラワーエッセンスが、
なかなかお手頃な価格(iHerbだと)。内容もよさそうな感じだったので試してみました。
Flower Essence Servicesのフラワーエッセンスは、客観的で長期にわたる臨床研究が実践されていること、
またオーガニック認証を取得している点などが特徴。
単独の植物のフラワーエッセンスを提供しているほか、
レスキューレメディのような複数のフラワーエッセンスを組み合わせた製品を多く提供しています。
複数のフラワーエッセンスを組み合わせた製品は、
テーマがはっきりとしていて目的別に選びやすくなっているため、バッチ博士のフラワーエッセンスよりも自分にあったものを選びやすいかもしれません。
最初に購入したFlower Essence Servicesのフラワーエッセンスはこれ。
左からホーンビーム、ヤロウ・エンバイロメンタルソリューション、フローラ・スリープの3本。
ホーンビームはスポイドタイプのボトルを使用していますが、ヤロウとフローラ・スリープはスプレータイプのボトルが使われています。
いずれも30mlと量は多いのにもかかわらず、バッチ博士のフラワーエッセンスよりもリーズナブルなんですよね。なので色々試しやすいです。
細かいことを言うと、デザインはバッチ博士の製品の方が洗練されていると思います。
ホーンビーム。
こちらは単独の植物のフラワーエッセンスです。
熱意やエネルギーを回復するという性質があり、
例えば「月曜病」などでやる気が起きない気持ちを奮い立たせたり、やる気を出したい時に利用します。
ヤロウ・エンバイロメンタルソリューションは、複数のエッセンスをミックスした製品。
ヤロウにはエネルギー保護の性質があり、
人のネガティブな態度や感情、環境の影響などから自分を保護する目的で利用します。
成分には水やブランデー、海塩、エキナセア(E. purpurea)、ヤロウ(achillea millefolium)、
ゴールデンヤロウ(A. filipendulina)、ピンクヤロウといったフラワーエッセンスを配合。
海塩が使われているので、口にいれるとしょっぱいです。このしょっぱさはちょっと苦手です。
フローラ・スリープという名前通り、眠りのためのエッセンスです。
成分にはオレア・ユーロペア、マテリアリア・レシータ(matricaria recutita)、
バレリアナ・カピタタ、アロエベラ、アスター・アルピゲヌスおよびヒルティカム、
カモミールとサンダルウッドの精油が使われています。
少量ですが精油が使われているためか、口に入れるとフローラルな風味が広がるんですよね。
慣れるまでは特有のフローラルな味というか、口に入れるのにはちょっと不自然な風味が苦手だったのですが、続けているうちに慣れました。
ほかにも…
フィアレス。
複数の植物のエッセンスをブレンドした製品です。
怖れや不安があるとき、緊急の際に落ち着きを得るために利用します。
マインドフル。
こちらも、複数の植物のエッセンスをブレンドした製品。
集中力と活力を高め、明晰さをもたらすフラワーエッセンスです。
勉強や仕事に集中したいときに利用します。
Flower Essence Servicesのフラワーエッセンスと バッチ博士のフラワーエッセンス、
どちらにも良いところがあるのですが、利用しやすいのはバッチ博士のエッセンスの方だと思います。
Flower Essence Servicesの方は、一部の製品に海塩や精油などが使われており、
慣れないうちは味にちょっと違和感がありますが、バッチ博士のエッセンスではそのようなことはありません。
味の好みって個人差が大きいので、好みによってはFlower Essence Servicesのフラワーエッセンスは苦手…なんて人もいるかも。
ただ、Flower Essence Servicesの製品はオーガニックの材料を使っているのにもかかわらず、
iHerbで買うと価格がかなりお手頃なんですよね。
味や風味に抵抗がないのなら、おすすめのメーカーだと思います。
ちなみに私は「フローラ・スリープ」がお気に入りです。
やはりこちらも、眠りやすくなるような気がするという理由だったりします。
今日は頭使ったなあ…なんて日は、本気で熟睡できないんですよね。
休日でもゲームしすぎると、やはり寝れません…。
とりあえず試してみよう
日本ではフラワーエッセンスに関し、否定的な意見が少なくはありません。
私自身も、実際に使ってみるまではうさんくさいと思っていたくらいですから、
これまでフラワーエッセンスなんて聞いたことも見たこともなかった…なんて方には、怪しく感じられるかもしれません。
ただ、海外では実際に医師によって処方されることがあったり、ドラッグストアでも入手できるくらい社会的に認知されているということですから、
単純に自分の環境で一般的でないからといってうさんくさいとか、非論理的だとかで切り捨ててしまうのは早計だともいえます。
とりあえず、ちょっとでも興味があるのなら試してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、フラワーエッセンスは種類によって合う合わないがあるようで、
使ってみたけれど何の効果も感じられず無駄に終わったものも多かったです。
記事中でも触れたとおり、一部のフラワーエッセンスの利用で眠りに関して実感できるものがあったため、
現在もスローペースで使い続けていますが、もしピンとくるものが全くなかったとしたら、やっぱり「うさんくさい」で終わっていたかもしれません。
製品の評価や口コミなどでは、ポジティブな意見が比較的多くみられることを考えると、
中にはフラワーエッセンスが体に合いやすい人もいるのかなと思います。(もちろん、その逆も)
興味をお持ちの方は、試してみてください。
何を選べばよいかわからない方には、フラワーエッセンスの中でも代表的な製品だと思われるレスキューレメディをおすすめします。